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ホットドッグ
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179 ホットドッグ
狩り場が落ち着いてきた頃、フェルに狩りを任せてお昼ご飯の支度を始める。
市場で買った大きな腸詰を鍋で茹でる。
下見のつもりだったけどなんだか食材をいろいろ買い込んでしまった。
炒めたタマネギとブロッコリー、ニンジンを鍋に入れて少し煮込む。
試作のコンソメの素を入れて農家のおばさんからいただいた新鮮なトマトをサイコロ上に切り、最後に鍋に入れたら火を止めて少し置いておく。
いいトマトだったからせっかくなら少し食感が残った方が良いかなって思っている。
前にガンツに作ってもらったダッチオーブンもどきでパンを温めて、しんなりするまで炒めたタマネギとキャベツを、塩と胡椒で薄く味を付け、そのパンに挟んだ。
茹で上がった腸詰はさらにフライパンでじっくり焼いて最後にパンに挟めたら出来上がり。
マスタードとケチャップを塗ってフェルに渡す。
きっといっぱい食べるよね。
たくさん作らなきゃ。
僕の分を用意して2人でそれを食べた。
目を輝かせてフェルがホットドッグを食べてる。
ケチャップが鼻の頭に付いてますよ。
「これは久しぶりに食べたな。前にこんな風に腸詰をパンに挟めて作ってくれただろう。前とは少し中の具材が違うようだが、野菜が甘くて美味しいな。いくらでも食べられそうだぞ。これをライツたちの弁当にすれば良かったのではないのか?」
「冷めちゃったら美味しさが半減しちゃうんだよ。それにこんなの出したら師匠にまた原価が、とか怒られちゃう」
「ん?これはけっこうお金がかかっているのか?」
「食材にかかる金額は大したことは無いんだけど、違うんだよ。たとえばパンはロイの店のでしょ。中身のメインの腸詰は市場のロバートさんの肉屋が商品としてすでに完成した状態でお店に届く。そうなると仕入れの値段がある程度決まってるからそこからさらに原価を下げるのが難しくなっちゃうんだ。小熊亭にあまり利益が出ないんだよ」
「なるほど。そういうものなのか」
「店で腸詰が作れればいいんだけど、忙しくてそこまでやってられないから無理なんだ」
「それで、この料理の材料費は高いのか?私も食費くらい出すといつも言っているだろう。心配してるのだぞ」
「大丈夫。前に王都で作った時はちょっと贅沢な感じだったけど、この腸詰なんて3本で銅貨1枚だよ。王都で買うなら倍以上、多分1本銅貨1枚はするんじゃないかな」
お肉屋さんでも特売品として売りに出されていた物だけど、とにかく領都の食材の値段はなんでも安かった。
うっかりひとつ買ってしまうと、あれもこれもとつい買うものが増えてしまう。
腸詰が安いって思ったら、久しぶりにホットドッグが食べたくなって、そしたらせっかくだからいろいろパンを食べ比べてみたくなっちゃって。
目についたタマネギが安いと思ってそれを買い、そしたら日持ちのするものならこの際買ってしまうかって思っちゃったりして……。
悪くならないうちに使い切らねば。
討伐したホーンラビットを10匹捌いて食べやすい大きさのお肉に切り分けた。
そのうち1体を使い、さっきのコンソメスープの残りをアレンジしてトマトシチューにする。
そう言えば香草も採りに来たんだっけ。
森の端っこの方まで入り込み、どこか入りやすいところを探す。
ホーンラビットの気配はもうない。
この辺りはだいたい駆除できたみたいだ。騎士団に聞いて明日は別の場所を教えてもらってもいいかもなと考えながら森の側を探索していたけど、何かおかしいことに気づく。
森の雰囲気が変だ。
静かすぎて不気味。
嫌な感じというよりも何かとても違和感があるのだ。
こんな時は森に入らないほうがいい。
急いで鍋を見ててくれているフェルのところに戻る。
「フェル。ちょっと一緒に来てくれない?なんか森が変なんだ。もう少し詳しく見てみたいからちょっとお願い」
鍋の火を止めてフェルと一緒に森の周囲を少し見て回る。
フェルは僕が言う違和感みたいなものはわからないと言っているけど、途中で少し藪が開けた場所で立ち止まり、しゃがみ込んだ。
「どうしたの?フェル」
「この森にはゴブリンがいるな。これはゴブリンが薮をかき分けた跡だ。少し剣か何かで枝を切り落とした跡があるだろう。動物ではない何かがここを通ったということだ」
フェルも昔、特訓すると言って山で魔物を相手にしていたことがある。
僕が小熊亭で働き始めてからゴブリンの生息調査の依頼をよく受けていた。
そのフェルが、ゴブリンの痕跡があると言う。
そのあと同じようなところがその周辺から5、6ヶ所見つかった。
「意外に大きな集落があるかもしれんな。前にギルドに報告をあげた時はすぐに調査になった。前に私が炊き出しに参加できなかった日があっただろう。あの時だ。その時はボブゴブリンもいたから決定的だったが……。ここは人里に近い。一応ギルドには報告しておいたほうがいいかもしれんな」
増えたホーンラビットを目当てにゴブリンが森から狩りに来ているのだろうか。
少し心配だ。
「なあ、調査の案内をもし頼まれることになったらケイも一緒に行かないか?ゴブリンの集落の駆除などなかなか経験出来ないぞ。王都ではもうほとんど機会がないかもしれん」
楽しそうに僕を誘うフェルな顔を見たらもう断るなんて選択肢はない。いじらしい?とにかくためらいがちに自分がやりたいことを言ってくるフェルのことが好き。
「いいよー。もしそうなったら一緒に行こう。おにぎり握るね。お弁当の準備もしておこう」
「卵焼きは必ず入れてくれ。ふわトロではなく久しぶりに王宮のオムレツが食べたいぞ」
王宮のオムレツ。大丈夫。……衝動買いした食材で作れる。
「わかった。でもこの街でどこかで煮炊きできる場所なんてあるかな」
「冒険者のための野営場所があると言っていたから、そこでなら大丈夫なのではないか?」
「じゃあ少し早めに宿を出てそこでお弁当を作ろうか。おにぎりは宿で作ってしまえばいいと思うし、簡単なものをそこで作って出かけよう」
なんだかフェルが嬉しそうだ。
ゴブリンの集落の討伐なんてやったことはない。だけどたぶん僕たち2人だけでで行くわけじゃないから、僕はわりとピクニックのような感覚でいた。
まあ良いんじゃないかなたまにはこういうのも。普段やらないことでもこの際挑戦してみよう。
明日のお弁当の支度を少しだけして、後片付けをしていたら騎士のマリスさんが様子を見にやってきた。
「おや、もう終わりにしたのかい?言ってた通り早めに引き上げるんだね。怪我とかしていないか?詰め所にはポーションも用意しているから遠慮しないで言ってくれよ?」
「ありがとうございます。怪我はありません。大丈夫です。それより森の様子が少し変なんです。さっき薬草を探しに森に入ろうとしたらなんだか変な感じがして、このフェルがゴブリンの通った跡を見つけたんです。ギルドには帰ったら報告するつもりなんですけど……」
「森が変とはどういうことだい?ちょっとよくわからないな」
マリスさんは僕たちの話を聞いて困った顔になる。
「僕は子供の頃から森で採取とか狩りとかして暮らしてたんですけど、たまに森の様子がおかしい時があって、じいちゃんはそういう日は魔獣のようなものが迷い込んで近くまで来ているだろうから森には入るなって教えられました。その時の森の雰囲気に似ていてなんだか違和感があるんです」
「うーん。それだけじゃやっぱりわからないな。そのゴブリンの通った痕跡があるところはここから近いんだよね。申し訳ないけど案内してくれないか?」
マリスさんを連れて森の方に行く。
何ヶ所かゴブリンが通ったと思われる跡をマリスさんに見てもらった。
「確かに……これはゴブリンだな。森の中に集落が出来てるのはほぼ間違いがない。だがその規模まではこれだけじゃわからないな。たぶんこれはすぐ調査になるはずだ」
マリスさんは詰め所まで僕らを連れて行ってこのことを手紙に書いて僕らに手渡した。
「領都に来たばかりならギルドの職員に信じてもらえないかもしれない。手紙に状況はきちんと書いておいたからこれを受付に渡してくれ」
マリスさんにお礼を言って、さっき作ったホーンラビットのトマト煮を渡す。
お昼は過ぎていたけど、みんな昼食はまだだと言うので喜ばれた。
渡した鍋はあとでギルドに届けてもらうことにした。
その後しっかりと狩り場の後片付けをして、クズ野菜をくれた農家の家を周り、ホーンラビットのお肉をみんなにお裾分けしてギルドに戻った。
狩り場が落ち着いてきた頃、フェルに狩りを任せてお昼ご飯の支度を始める。
市場で買った大きな腸詰を鍋で茹でる。
下見のつもりだったけどなんだか食材をいろいろ買い込んでしまった。
炒めたタマネギとブロッコリー、ニンジンを鍋に入れて少し煮込む。
試作のコンソメの素を入れて農家のおばさんからいただいた新鮮なトマトをサイコロ上に切り、最後に鍋に入れたら火を止めて少し置いておく。
いいトマトだったからせっかくなら少し食感が残った方が良いかなって思っている。
前にガンツに作ってもらったダッチオーブンもどきでパンを温めて、しんなりするまで炒めたタマネギとキャベツを、塩と胡椒で薄く味を付け、そのパンに挟んだ。
茹で上がった腸詰はさらにフライパンでじっくり焼いて最後にパンに挟めたら出来上がり。
マスタードとケチャップを塗ってフェルに渡す。
きっといっぱい食べるよね。
たくさん作らなきゃ。
僕の分を用意して2人でそれを食べた。
目を輝かせてフェルがホットドッグを食べてる。
ケチャップが鼻の頭に付いてますよ。
「これは久しぶりに食べたな。前にこんな風に腸詰をパンに挟めて作ってくれただろう。前とは少し中の具材が違うようだが、野菜が甘くて美味しいな。いくらでも食べられそうだぞ。これをライツたちの弁当にすれば良かったのではないのか?」
「冷めちゃったら美味しさが半減しちゃうんだよ。それにこんなの出したら師匠にまた原価が、とか怒られちゃう」
「ん?これはけっこうお金がかかっているのか?」
「食材にかかる金額は大したことは無いんだけど、違うんだよ。たとえばパンはロイの店のでしょ。中身のメインの腸詰は市場のロバートさんの肉屋が商品としてすでに完成した状態でお店に届く。そうなると仕入れの値段がある程度決まってるからそこからさらに原価を下げるのが難しくなっちゃうんだ。小熊亭にあまり利益が出ないんだよ」
「なるほど。そういうものなのか」
「店で腸詰が作れればいいんだけど、忙しくてそこまでやってられないから無理なんだ」
「それで、この料理の材料費は高いのか?私も食費くらい出すといつも言っているだろう。心配してるのだぞ」
「大丈夫。前に王都で作った時はちょっと贅沢な感じだったけど、この腸詰なんて3本で銅貨1枚だよ。王都で買うなら倍以上、多分1本銅貨1枚はするんじゃないかな」
お肉屋さんでも特売品として売りに出されていた物だけど、とにかく領都の食材の値段はなんでも安かった。
うっかりひとつ買ってしまうと、あれもこれもとつい買うものが増えてしまう。
腸詰が安いって思ったら、久しぶりにホットドッグが食べたくなって、そしたらせっかくだからいろいろパンを食べ比べてみたくなっちゃって。
目についたタマネギが安いと思ってそれを買い、そしたら日持ちのするものならこの際買ってしまうかって思っちゃったりして……。
悪くならないうちに使い切らねば。
討伐したホーンラビットを10匹捌いて食べやすい大きさのお肉に切り分けた。
そのうち1体を使い、さっきのコンソメスープの残りをアレンジしてトマトシチューにする。
そう言えば香草も採りに来たんだっけ。
森の端っこの方まで入り込み、どこか入りやすいところを探す。
ホーンラビットの気配はもうない。
この辺りはだいたい駆除できたみたいだ。騎士団に聞いて明日は別の場所を教えてもらってもいいかもなと考えながら森の側を探索していたけど、何かおかしいことに気づく。
森の雰囲気が変だ。
静かすぎて不気味。
嫌な感じというよりも何かとても違和感があるのだ。
こんな時は森に入らないほうがいい。
急いで鍋を見ててくれているフェルのところに戻る。
「フェル。ちょっと一緒に来てくれない?なんか森が変なんだ。もう少し詳しく見てみたいからちょっとお願い」
鍋の火を止めてフェルと一緒に森の周囲を少し見て回る。
フェルは僕が言う違和感みたいなものはわからないと言っているけど、途中で少し藪が開けた場所で立ち止まり、しゃがみ込んだ。
「どうしたの?フェル」
「この森にはゴブリンがいるな。これはゴブリンが薮をかき分けた跡だ。少し剣か何かで枝を切り落とした跡があるだろう。動物ではない何かがここを通ったということだ」
フェルも昔、特訓すると言って山で魔物を相手にしていたことがある。
僕が小熊亭で働き始めてからゴブリンの生息調査の依頼をよく受けていた。
そのフェルが、ゴブリンの痕跡があると言う。
そのあと同じようなところがその周辺から5、6ヶ所見つかった。
「意外に大きな集落があるかもしれんな。前にギルドに報告をあげた時はすぐに調査になった。前に私が炊き出しに参加できなかった日があっただろう。あの時だ。その時はボブゴブリンもいたから決定的だったが……。ここは人里に近い。一応ギルドには報告しておいたほうがいいかもしれんな」
増えたホーンラビットを目当てにゴブリンが森から狩りに来ているのだろうか。
少し心配だ。
「なあ、調査の案内をもし頼まれることになったらケイも一緒に行かないか?ゴブリンの集落の駆除などなかなか経験出来ないぞ。王都ではもうほとんど機会がないかもしれん」
楽しそうに僕を誘うフェルな顔を見たらもう断るなんて選択肢はない。いじらしい?とにかくためらいがちに自分がやりたいことを言ってくるフェルのことが好き。
「いいよー。もしそうなったら一緒に行こう。おにぎり握るね。お弁当の準備もしておこう」
「卵焼きは必ず入れてくれ。ふわトロではなく久しぶりに王宮のオムレツが食べたいぞ」
王宮のオムレツ。大丈夫。……衝動買いした食材で作れる。
「わかった。でもこの街でどこかで煮炊きできる場所なんてあるかな」
「冒険者のための野営場所があると言っていたから、そこでなら大丈夫なのではないか?」
「じゃあ少し早めに宿を出てそこでお弁当を作ろうか。おにぎりは宿で作ってしまえばいいと思うし、簡単なものをそこで作って出かけよう」
なんだかフェルが嬉しそうだ。
ゴブリンの集落の討伐なんてやったことはない。だけどたぶん僕たち2人だけでで行くわけじゃないから、僕はわりとピクニックのような感覚でいた。
まあ良いんじゃないかなたまにはこういうのも。普段やらないことでもこの際挑戦してみよう。
明日のお弁当の支度を少しだけして、後片付けをしていたら騎士のマリスさんが様子を見にやってきた。
「おや、もう終わりにしたのかい?言ってた通り早めに引き上げるんだね。怪我とかしていないか?詰め所にはポーションも用意しているから遠慮しないで言ってくれよ?」
「ありがとうございます。怪我はありません。大丈夫です。それより森の様子が少し変なんです。さっき薬草を探しに森に入ろうとしたらなんだか変な感じがして、このフェルがゴブリンの通った跡を見つけたんです。ギルドには帰ったら報告するつもりなんですけど……」
「森が変とはどういうことだい?ちょっとよくわからないな」
マリスさんは僕たちの話を聞いて困った顔になる。
「僕は子供の頃から森で採取とか狩りとかして暮らしてたんですけど、たまに森の様子がおかしい時があって、じいちゃんはそういう日は魔獣のようなものが迷い込んで近くまで来ているだろうから森には入るなって教えられました。その時の森の雰囲気に似ていてなんだか違和感があるんです」
「うーん。それだけじゃやっぱりわからないな。そのゴブリンの通った痕跡があるところはここから近いんだよね。申し訳ないけど案内してくれないか?」
マリスさんを連れて森の方に行く。
何ヶ所かゴブリンが通ったと思われる跡をマリスさんに見てもらった。
「確かに……これはゴブリンだな。森の中に集落が出来てるのはほぼ間違いがない。だがその規模まではこれだけじゃわからないな。たぶんこれはすぐ調査になるはずだ」
マリスさんは詰め所まで僕らを連れて行ってこのことを手紙に書いて僕らに手渡した。
「領都に来たばかりならギルドの職員に信じてもらえないかもしれない。手紙に状況はきちんと書いておいたからこれを受付に渡してくれ」
マリスさんにお礼を言って、さっき作ったホーンラビットのトマト煮を渡す。
お昼は過ぎていたけど、みんな昼食はまだだと言うので喜ばれた。
渡した鍋はあとでギルドに届けてもらうことにした。
その後しっかりと狩り場の後片付けをして、クズ野菜をくれた農家の家を周り、ホーンラビットのお肉をみんなにお裾分けしてギルドに戻った。
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