126 / 236
なぽりたん
しおりを挟む
127 なぽりたん
ガンツの工房に行くとお弟子さんがニコニコして作業場に案内してくれる。
僕が仕上げ研ぎをしてからナイフの注文が増えたらしい。
笑顔でお礼の言葉と一緒に、今日研ぐナイフを渡される。
まぁ別にいいけど。
あ、これ冒険者ギルドの紋章だ。お弟子さんに聞いたら解体係全員に支給されることになったらしい。
小型のナイフはホーンラビットを解体するのにちょうど良さそうだった。
ノルマをさっさと終わらせてオムライスを作る。途中まで仕上げておいてフェルを待とう。
スープは小熊亭の鶏肉スープをホーンラビットの肉で作ってみた。
少し臭みが出ちゃうな。生姜をもう少し足してみよう。
お肉の下処理も甘かったかな?レシピ帳に書いておく。
工房の方からドタドタと足音が近づいてくる。フェルが来たのかな?
「ケイ!合格したぞ!Dランクだ。相手はリックだった。あのリックから一本取ったぞ!」
合格したことよりもリックさんから一本取れたことがフェルには嬉しかったらしい。
あの硬い守りを崩したんだ。すごいなフェル。
オムライスを仕上げながらフェルの話を聞く。ずっと右側に回り込むように攻めて、そういう癖があると思い込ませ、素早く反転して足技でリックさんを転ばしたらしい。
「……それで私の癖を逆に利用してな。足技は事前にどこかで仕掛けようと思っていたのだが、あんなに見事に決まるとは思わなかった。リックが悔しそうな顔をしていたぞ。そしてそのあと試験の結果が出るまで模擬戦の続きをリックとやったのだが、それは勝負がつかなかった。やはり奇襲だけではダメだな。もっと精進しようと思う」
出来上がったオムライスに、
「フェル おめでとう」
とケチャップで書いてあげた。
フェルは僕に抱きついて喜んでくれた。
一緒に食べられないのは残念だったけど、そのあとお弟子さんの分もオムライスを量産する。作り方も教えてあげた。
「ケイが来るようになってから工房の食事が美味しくなっての。感謝しておるぞ」
ガンツが嬉しそうに僕にいう。
ガンツもオムライスは好きな味みたいだ。
研ぎの報酬として金型を作ってもらう。マドレーヌなどを作るような小さな金属の型だ。何かいろいろ他にも使い道があると思う。他には何かないのかと聞かれたので、金属製のダッチオーブンのようなものをお願いした。ガンツのところに来てオーブンを借りたらいい話かもしれないけど、少し興味があったのだ。フタはなるべく重い方がいいとお願いした。
お茶を飲みながらもう一度今日の模擬戦の話を聞いて、そのあとはパスタを作る。
フェルは裁縫をするそうだ。小熊亭の仕事で使える頭に巻くハンカチを作ってくれるらしい。色はお揃いにするそうだ。品の良い淡い水色の布を裁断している。
さて、パスタを作ろう。
小麦粉をボウルに入れて、塩を足す。
別の器にタマゴを割り入れて泡立て器でしっかり溶く。そこにお水と油を足してしっかりと混ぜた。
少しずつボウルに入れた小麦粉に卵液を足してこねていく。
生地がまとまったら濡らした布巾で蓋をして寝かせておく。
それの作業を繰り返して生地を3つ作った。
生地を寝かせている間にケチャップを作る。買ってきた香草だとイマイチ感覚がわからないな。フェルに今度採取をお願いしよう。
今日ナポリタンを作る分のケチャップは足りると思うけど、次にお弁当を作る時のために作り置きだ。
2時間くらい生地を寝かせたら、麺棒で伸ばす。打ち粉をして折りたたんだ生地を少し太めに切っていく。ガンツの牛刀が使いやすい。あっという間に全部の生地を切り終えた。
休憩中、ハンカチを作り終えたフェルが僕の頭に巻いてくれる。
少し照れくさそうに「似合うぞ」とフェルが言った。
あとでエリママに教えてもらって刺繍をするらしい。
お茶を飲んで休憩していたらガンツが金型の試作品を持ってきた。いい感じで出来ていたので同じのを30個お願いした。
休憩したらナポリタンの用意をする。それだけじゃ足りないと思うから、小熊亭のハンバーグを作る。ソースはオニオンソースだ。デミグラスソースの作り方はまだ教えてもらっていない。
できるだけ師匠と同じ焼き方を心がけてフライパンでハンバーグを焼いていく。
それに合わせてナポリタンを作って行く。練習のつもりで何食かに分けて何度か作った。
真っ先にフェルに出したかったけど、少し慣れて、美味しく作れる自信がつくまでフェルには待ってもらった。先に料理を出したお弟子さんには悪いけど、パスタとハンバーグのタイミングを合わせるのは少し難しかった。
ロイがフライパンで家で作るのと鉄板で作るのはまるで違うと言っていた。確かにね。その気持ちよくわかる。ロイは小熊亭のハンバーグをパンに挟めて、店を継いだら自分の店で売りたいのだそうだ。ハンバーガーか。きっと美味しいだろうな。
「ケイ!美味しいぞ」
背中越しにフェルの声を聞く。
振り向くと口の周りいっぱいにケチャップをつけて夢中で食べるフェルの姿があった。今は目に焼き付けておいて、あとで口を拭いてあげよう。
お弟子さんの分もナポリタンとハンバーグを作るのはけっこう大変だったけどとても勉強になった。
段取りというのか、準備が中途半端だとあとで慌てて帳尻を合わせる羽目になる。
内緒だけどガンツに出した分は少し失敗した。ちょっと焦ってしまったのだ。
出来上がった金型を受け取って、ガンツの工房を出た。ダッチオーブンは出来上がったらもらえるらしい。お弟子さんたちにも見送ってもらって、公衆浴場に寄って帰った。
「フェル。実はプリンも作ったんだ。食べる?」
家に戻って鍛錬を始めようとするフェルに声をかけた。
「今日は私の人生で最高の日かもしれない」
そう言ってフェルはお茶を淹れ始めた。
プリンを食べてお茶を飲みながら、フェルとのんびり過ごした。
「今日の料理はすごかった。ケチャップがやっぱり良いな。オムライスとはまた違う味付けのなぽりたんというのか?それも美味かった。また食べたいと思う」
「気に入ってくれて良かったよ。フェルのお祝いだからね。張り切って作ってよかった。また作るから楽しみにしていて。でもガンツのところで厨房を借りないとパスタが作れないんだよね。しょっちゅう厨房を借りるわけにもいかないから、ちょっと間を置かないといけないかも」
「……ガンツのところで厨房を借りると、また弟子たちにも食事を振る舞わなくてはいけないのであろう?その……それが嫌だというわけではないのだが……そうなるとケイと一緒に食べられないではないか。私はケイに少しでも早くこの感動を伝えたいのだが、ケイがそこで忙しそうに料理を作っていると……その……少し寂しい気持ちになってしまう。もちろんケイが食堂で働く練習したいというのもわかるのだ。だが……少し我慢してるのが辛かった……」
少し驚いてフェルの顔を見る。ちょっともじもじとしながらフェルは話す。
「できれば……できれば食事は一緒に食べたい。楽しいことは2人で楽しもうと言っていたではないか。美味しい料理は2人で一緒に食べたい……」
プリンの入った容器の底をスプーンで突きながら、下を向き恥ずかしそうにフェルが話す。
「じゃあ、部屋が決まったらまた作ることにしよう。その時はフェルのためだけに作るよ。どうしても外だと作りにくいから、ナポリタンは特別。今度は2人で食べよう。今日より美味しく作るから楽しみにしておいてね」
どうやって美味しく作るかはこのあと考えるのだけど、そんなことはどうでもよかった。
フェルが少し気持ちが沈んでいたのでできるだけ明るく話したつもりだったけど……上手く話せていたかな。自信はない。
寝る前にフェルに、今日は手をつないで寝てもいいか聞いてみた。
フェルは何も言わず僕の手を握り、体を絡ませてきた。
フェルは僕の耳元で、「今日はありがとう」優しくそう言った。
ガンツの工房に行くとお弟子さんがニコニコして作業場に案内してくれる。
僕が仕上げ研ぎをしてからナイフの注文が増えたらしい。
笑顔でお礼の言葉と一緒に、今日研ぐナイフを渡される。
まぁ別にいいけど。
あ、これ冒険者ギルドの紋章だ。お弟子さんに聞いたら解体係全員に支給されることになったらしい。
小型のナイフはホーンラビットを解体するのにちょうど良さそうだった。
ノルマをさっさと終わらせてオムライスを作る。途中まで仕上げておいてフェルを待とう。
スープは小熊亭の鶏肉スープをホーンラビットの肉で作ってみた。
少し臭みが出ちゃうな。生姜をもう少し足してみよう。
お肉の下処理も甘かったかな?レシピ帳に書いておく。
工房の方からドタドタと足音が近づいてくる。フェルが来たのかな?
「ケイ!合格したぞ!Dランクだ。相手はリックだった。あのリックから一本取ったぞ!」
合格したことよりもリックさんから一本取れたことがフェルには嬉しかったらしい。
あの硬い守りを崩したんだ。すごいなフェル。
オムライスを仕上げながらフェルの話を聞く。ずっと右側に回り込むように攻めて、そういう癖があると思い込ませ、素早く反転して足技でリックさんを転ばしたらしい。
「……それで私の癖を逆に利用してな。足技は事前にどこかで仕掛けようと思っていたのだが、あんなに見事に決まるとは思わなかった。リックが悔しそうな顔をしていたぞ。そしてそのあと試験の結果が出るまで模擬戦の続きをリックとやったのだが、それは勝負がつかなかった。やはり奇襲だけではダメだな。もっと精進しようと思う」
出来上がったオムライスに、
「フェル おめでとう」
とケチャップで書いてあげた。
フェルは僕に抱きついて喜んでくれた。
一緒に食べられないのは残念だったけど、そのあとお弟子さんの分もオムライスを量産する。作り方も教えてあげた。
「ケイが来るようになってから工房の食事が美味しくなっての。感謝しておるぞ」
ガンツが嬉しそうに僕にいう。
ガンツもオムライスは好きな味みたいだ。
研ぎの報酬として金型を作ってもらう。マドレーヌなどを作るような小さな金属の型だ。何かいろいろ他にも使い道があると思う。他には何かないのかと聞かれたので、金属製のダッチオーブンのようなものをお願いした。ガンツのところに来てオーブンを借りたらいい話かもしれないけど、少し興味があったのだ。フタはなるべく重い方がいいとお願いした。
お茶を飲みながらもう一度今日の模擬戦の話を聞いて、そのあとはパスタを作る。
フェルは裁縫をするそうだ。小熊亭の仕事で使える頭に巻くハンカチを作ってくれるらしい。色はお揃いにするそうだ。品の良い淡い水色の布を裁断している。
さて、パスタを作ろう。
小麦粉をボウルに入れて、塩を足す。
別の器にタマゴを割り入れて泡立て器でしっかり溶く。そこにお水と油を足してしっかりと混ぜた。
少しずつボウルに入れた小麦粉に卵液を足してこねていく。
生地がまとまったら濡らした布巾で蓋をして寝かせておく。
それの作業を繰り返して生地を3つ作った。
生地を寝かせている間にケチャップを作る。買ってきた香草だとイマイチ感覚がわからないな。フェルに今度採取をお願いしよう。
今日ナポリタンを作る分のケチャップは足りると思うけど、次にお弁当を作る時のために作り置きだ。
2時間くらい生地を寝かせたら、麺棒で伸ばす。打ち粉をして折りたたんだ生地を少し太めに切っていく。ガンツの牛刀が使いやすい。あっという間に全部の生地を切り終えた。
休憩中、ハンカチを作り終えたフェルが僕の頭に巻いてくれる。
少し照れくさそうに「似合うぞ」とフェルが言った。
あとでエリママに教えてもらって刺繍をするらしい。
お茶を飲んで休憩していたらガンツが金型の試作品を持ってきた。いい感じで出来ていたので同じのを30個お願いした。
休憩したらナポリタンの用意をする。それだけじゃ足りないと思うから、小熊亭のハンバーグを作る。ソースはオニオンソースだ。デミグラスソースの作り方はまだ教えてもらっていない。
できるだけ師匠と同じ焼き方を心がけてフライパンでハンバーグを焼いていく。
それに合わせてナポリタンを作って行く。練習のつもりで何食かに分けて何度か作った。
真っ先にフェルに出したかったけど、少し慣れて、美味しく作れる自信がつくまでフェルには待ってもらった。先に料理を出したお弟子さんには悪いけど、パスタとハンバーグのタイミングを合わせるのは少し難しかった。
ロイがフライパンで家で作るのと鉄板で作るのはまるで違うと言っていた。確かにね。その気持ちよくわかる。ロイは小熊亭のハンバーグをパンに挟めて、店を継いだら自分の店で売りたいのだそうだ。ハンバーガーか。きっと美味しいだろうな。
「ケイ!美味しいぞ」
背中越しにフェルの声を聞く。
振り向くと口の周りいっぱいにケチャップをつけて夢中で食べるフェルの姿があった。今は目に焼き付けておいて、あとで口を拭いてあげよう。
お弟子さんの分もナポリタンとハンバーグを作るのはけっこう大変だったけどとても勉強になった。
段取りというのか、準備が中途半端だとあとで慌てて帳尻を合わせる羽目になる。
内緒だけどガンツに出した分は少し失敗した。ちょっと焦ってしまったのだ。
出来上がった金型を受け取って、ガンツの工房を出た。ダッチオーブンは出来上がったらもらえるらしい。お弟子さんたちにも見送ってもらって、公衆浴場に寄って帰った。
「フェル。実はプリンも作ったんだ。食べる?」
家に戻って鍛錬を始めようとするフェルに声をかけた。
「今日は私の人生で最高の日かもしれない」
そう言ってフェルはお茶を淹れ始めた。
プリンを食べてお茶を飲みながら、フェルとのんびり過ごした。
「今日の料理はすごかった。ケチャップがやっぱり良いな。オムライスとはまた違う味付けのなぽりたんというのか?それも美味かった。また食べたいと思う」
「気に入ってくれて良かったよ。フェルのお祝いだからね。張り切って作ってよかった。また作るから楽しみにしていて。でもガンツのところで厨房を借りないとパスタが作れないんだよね。しょっちゅう厨房を借りるわけにもいかないから、ちょっと間を置かないといけないかも」
「……ガンツのところで厨房を借りると、また弟子たちにも食事を振る舞わなくてはいけないのであろう?その……それが嫌だというわけではないのだが……そうなるとケイと一緒に食べられないではないか。私はケイに少しでも早くこの感動を伝えたいのだが、ケイがそこで忙しそうに料理を作っていると……その……少し寂しい気持ちになってしまう。もちろんケイが食堂で働く練習したいというのもわかるのだ。だが……少し我慢してるのが辛かった……」
少し驚いてフェルの顔を見る。ちょっともじもじとしながらフェルは話す。
「できれば……できれば食事は一緒に食べたい。楽しいことは2人で楽しもうと言っていたではないか。美味しい料理は2人で一緒に食べたい……」
プリンの入った容器の底をスプーンで突きながら、下を向き恥ずかしそうにフェルが話す。
「じゃあ、部屋が決まったらまた作ることにしよう。その時はフェルのためだけに作るよ。どうしても外だと作りにくいから、ナポリタンは特別。今度は2人で食べよう。今日より美味しく作るから楽しみにしておいてね」
どうやって美味しく作るかはこのあと考えるのだけど、そんなことはどうでもよかった。
フェルが少し気持ちが沈んでいたのでできるだけ明るく話したつもりだったけど……上手く話せていたかな。自信はない。
寝る前にフェルに、今日は手をつないで寝てもいいか聞いてみた。
フェルは何も言わず僕の手を握り、体を絡ませてきた。
フェルは僕の耳元で、「今日はありがとう」優しくそう言った。
52
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
素材採取家の異世界旅行記
木乃子増緒
ファンタジー
28歳会社員、ある日突然死にました。謎の青年にとある惑星へと転生させられ、溢れんばかりの能力を便利に使って地味に旅をするお話です。主人公最強だけど最強だと気づいていない。
可愛い女子がやたら出てくるお話ではありません。ハーレムしません。恋愛要素一切ありません。
個性的な仲間と共に素材採取をしながら旅を続ける青年の異世界暮らし。たまーに戦っています。
このお話はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
裏話やネタバレはついったーにて。たまにぼやいております。
この度アルファポリスより書籍化致しました。
書籍化部分はレンタルしております。

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※


のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる