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125 レシピ
ロイがいないので夜の営業は忙しい。
でもフェルがいろいろ動いてくれるのでそこまで追い込まれている感じはしなかった。
とにかく師匠とサンドラ姉さんについて行くので必死だ。
「ケイ、無理せずにこう言う時は付け合わせを先に盛り込んで良いから。それよりスープの用意が間に合ってないわ。気をつけなさい」
「はい」
「出来ないことは無理してやらなくていい。もっと集中してやれ」
「はい!」
確かにいろいろやろうとし過ぎた。反省だ。
「フェル。あがったよー、テーブル3番」
「わかった。ケイ追加でビールを3つだ」
「了解」
ビールを注いで出しておく。
何気にフェルって仕事が早いんだよな。店の中を素早く移動して。
地の能力が高いからなんだろうな。だんだんと仕事を覚えていくフェルが頼もしい。
言葉使いには苦労しているみたいだけど。
「よく来た。3人か、そこに座ってくれ」
だったもんな最初。サンドラ姉さんが慌ててたっけ。
賄いの時間になるまで今日も大忙しだった。
お風呂にゆっくり浸かって今日の反省をして、フェルと待ち合わせている場所に向かう。
レシピ帳とノートのメモ書きを整理しながらフェルを待った。
そしてやってきたフェルの髪を乾かしてあげる。
「リンがな。もうこの辺にいるやつ全部まとめてやっちゃおうと言い出したのだ。それでリンがホーンラビットの肉に調味料をかけて、前にケイがやったみたいに肉を焼いて、それをローザが風魔法で拡散してな。出てきたゴブリンを私とセシルで狩りまくった」
フェルが楽しそうに今日あったことを話してくれる。
「それであたりのゴブリンを一掃できたのは良かったのだが、焼き上がった肉の味が微妙でな。リンがかなり落ち込んでいた」
楽しそうだ。
寝る前にフェルが、僕に肩をくっつけてきた。
「今日のお弁当も美味しかった。いつもありがとう」
そう言ってフェルは目を閉じた。
次の日。
昨日寝る前にそう言われたから、今日のお弁当は張り切って作った。
そぼろと炒り卵、ほうれん草のおひたしを刻んで3色のそぼろ弁当に唐揚げとサラダを詰めた。
小さい方のお弁当箱にはオレンジを切って入れた。楽しんでくれたら良いな。出来上がった物をフェルに渡す。
フェルは今日もゴブリン退治に行くそうだ。馬車で以前行った開拓村に行くらしい。
ギルドの前でフェルと別れて小熊亭に向かった。
掃除していつものように仕込みをしていると、パンの配達でロイが来た。
「母ちゃん、美味しいって全部食べてくれて、熱も下がったっす。今日はゆっくり休むけど明日は仕事に戻るって言ってたっす。ケイくん。母ちゃんがお礼に持って行けって、うちのパンなんだけど、フェルさんと一緒に食べてくれたらうれしいっす。じゃあ残りの配達があるから行くっすね」
ロイがわざわざお礼を持ってきてくれた。ロイって休みの日も働いてるんだ。お母さんの体調が良くなったみたいで良かった。
今日もロールキャベツとビーフシチューの仕込みは先行してやってしまう。
ハンバーグの仕込みが半分終わったくらいにサンドラ姉さんが来た。
残りのハンバーグを作り終えて、スープの仕上げに取りかかった。
知らない香草はサンドラ姉さんにまた教えてもらって、レシピに忠実に作る。
塩気が足りないと感じたので、ほんの少しレシピよりも塩を足した。
師匠に味をみてもらって、問題ないと言われる。
小熊亭のレシピはずっと長い時間をかけていろいろ試行錯誤して作られたものなのだと思う。
僕はそのレシピの意味を知らずに、ただの思いつきでアレンジしてしまったことを後悔していた。
小手先の技術だけではダメなんだ。だからしっかりとした店で修行をしたいって、ずっと思ってたのだから。
師匠は問題ないとそれだけしか言わないけど、レシピを少し変えた味付けになってしまった時は緊張する。
基本は塩と胡椒以外の配分は変えないことにしているけど、物足りない味になったとしたなら、作る上で何か少し工程が違っていたのかもしれない。
休憩時間にもう一度今日のスープのレシピを見直す。一応間違ったことはしていないつもりだ。なんでだろう。
「夏場と冬とでは水の量が変わるからな。その日の天気でも料理の味は変わる。そこは自分の舌を信じていい。間違っていたならやり直させる」
師匠がそう僕に言った。
悩んでいる僕のことなど全部お見通しだった。
レシピ帳にそのことを書いておく。
昼はそんなに混まなかったので、比較的楽だった。ビーフシチューももうほとんど作り終えてしまっている。
ロールキャベツの仕込みもあと半分くらいだ。昨日の師匠がやっていたように、包んだキャベツは最後結ぶように留めた。
休憩時間にコンソメの出来具合を確かめてみる。昨日こっそり食糧庫で寝かしておいたのだ。
出来上がったコンソメをお湯に溶かして飲んでみる。ちょっと野菜が多かったかな?塩気が足りなくて、肉の味ももう少し出ていて良いと思った。
レシピ帳に反省点を書き出しておく。
夜の営業は順調に終わり、サンドラ姉さんが作ってくれた賄いを食べる。
余ったパンでサンドイッチを作ってくれて、ふわふわのオムレツと一緒に出してくれた。僕にはコーヒー、フェルには紅茶を付けてくれている。
小熊亭のトマトソースが美味しくて、あっという間にオムレツを食べてしまった。
今度レシピを写して自分でも作ってみよう。トマトが市場に並ぶ春が楽しみだ。ゴードンさんちのトマトならきっと美味しく作れるだろう。
お風呂から上がって、いつものようにレシピ帳とノートをまとめる。今日はロールキャベツがよく出たな。上手く作れていただろうか。師匠は問題ないとしか言わなかったけど。
フェルが開拓村でまた野菜をもらってきた。じゃがいもを山ほどもらって来てしまったらしい。ポテトサラダを作ってくれ。そうフェルが言うので明日のお弁当にはポテトサラダを入れることにする。
夜のうちに作ってしまおう。
開拓村ではゴブリンの被害はなかったそうだが、村から近い林の近くで10体以上のゴブリンを狩ったらしい。本当に落ち着くのかな。
その辺りどうなっているのか気になるところではある。
「今、ゴブリン退治は普段より報酬額が上がっていて人気の依頼なのだ。赤い風はその中の残った依頼を受けていて、足りないところの支援をしているのだ。おかげで私の評価が上がって、今日Dランクの昇格試験を受けないかと言われてしまった。早くて明後日受けれるらしいのだが、どうしたら良いだろうか?」
「ぜひ受けるべきだよ。試験の結果ってその日にわかるの?合格したらお祝いしよう」
「そ、そうか。ケイがそう言うのであれば試験を受けてみよう。Dランクはギルドの訓練場で模擬戦をすれば良いらしい。セシルは私なら問題ないと言っていたから、おそらく大丈夫だと思う」
「それなら合格はもう決まっているようなものだね。お祝いしなきゃ。ガンツのところでご飯を作らせてもらおう。フェルが好きなケチャップを使った料理を作るよ」
「本当か?ならば頑張らなくてはならないな。けちゃっぷは良い。今日のサンドラ姉さんのオムレツにも私はケイのけちゃっぷをかけて欲しいと思っていたくらいだ」
僕は小熊亭のトマトソースの味に圧倒されていたけど、実際フェルはそうでもなかったらしい。いつもの僕の味付けが気に入ってくれているみたいでとても嬉しかった。
師匠は自分の舌を信じていいって言ってたな。
そうか。間違ってたらやり直させるって言ってたし、師匠の味覚なら絶対的に信頼できる。信頼かー。
「なあ、今日はこうして眠っても良いだろうか?」
フェルは僕に腕枕をさせて僕の胸に顔を埋めるようにして眠ろうとする。
もう片一方の腕の扱いに悩みながら、できる限り難しいことを考えて必死に眠った。
ロイがいないので夜の営業は忙しい。
でもフェルがいろいろ動いてくれるのでそこまで追い込まれている感じはしなかった。
とにかく師匠とサンドラ姉さんについて行くので必死だ。
「ケイ、無理せずにこう言う時は付け合わせを先に盛り込んで良いから。それよりスープの用意が間に合ってないわ。気をつけなさい」
「はい」
「出来ないことは無理してやらなくていい。もっと集中してやれ」
「はい!」
確かにいろいろやろうとし過ぎた。反省だ。
「フェル。あがったよー、テーブル3番」
「わかった。ケイ追加でビールを3つだ」
「了解」
ビールを注いで出しておく。
何気にフェルって仕事が早いんだよな。店の中を素早く移動して。
地の能力が高いからなんだろうな。だんだんと仕事を覚えていくフェルが頼もしい。
言葉使いには苦労しているみたいだけど。
「よく来た。3人か、そこに座ってくれ」
だったもんな最初。サンドラ姉さんが慌ててたっけ。
賄いの時間になるまで今日も大忙しだった。
お風呂にゆっくり浸かって今日の反省をして、フェルと待ち合わせている場所に向かう。
レシピ帳とノートのメモ書きを整理しながらフェルを待った。
そしてやってきたフェルの髪を乾かしてあげる。
「リンがな。もうこの辺にいるやつ全部まとめてやっちゃおうと言い出したのだ。それでリンがホーンラビットの肉に調味料をかけて、前にケイがやったみたいに肉を焼いて、それをローザが風魔法で拡散してな。出てきたゴブリンを私とセシルで狩りまくった」
フェルが楽しそうに今日あったことを話してくれる。
「それであたりのゴブリンを一掃できたのは良かったのだが、焼き上がった肉の味が微妙でな。リンがかなり落ち込んでいた」
楽しそうだ。
寝る前にフェルが、僕に肩をくっつけてきた。
「今日のお弁当も美味しかった。いつもありがとう」
そう言ってフェルは目を閉じた。
次の日。
昨日寝る前にそう言われたから、今日のお弁当は張り切って作った。
そぼろと炒り卵、ほうれん草のおひたしを刻んで3色のそぼろ弁当に唐揚げとサラダを詰めた。
小さい方のお弁当箱にはオレンジを切って入れた。楽しんでくれたら良いな。出来上がった物をフェルに渡す。
フェルは今日もゴブリン退治に行くそうだ。馬車で以前行った開拓村に行くらしい。
ギルドの前でフェルと別れて小熊亭に向かった。
掃除していつものように仕込みをしていると、パンの配達でロイが来た。
「母ちゃん、美味しいって全部食べてくれて、熱も下がったっす。今日はゆっくり休むけど明日は仕事に戻るって言ってたっす。ケイくん。母ちゃんがお礼に持って行けって、うちのパンなんだけど、フェルさんと一緒に食べてくれたらうれしいっす。じゃあ残りの配達があるから行くっすね」
ロイがわざわざお礼を持ってきてくれた。ロイって休みの日も働いてるんだ。お母さんの体調が良くなったみたいで良かった。
今日もロールキャベツとビーフシチューの仕込みは先行してやってしまう。
ハンバーグの仕込みが半分終わったくらいにサンドラ姉さんが来た。
残りのハンバーグを作り終えて、スープの仕上げに取りかかった。
知らない香草はサンドラ姉さんにまた教えてもらって、レシピに忠実に作る。
塩気が足りないと感じたので、ほんの少しレシピよりも塩を足した。
師匠に味をみてもらって、問題ないと言われる。
小熊亭のレシピはずっと長い時間をかけていろいろ試行錯誤して作られたものなのだと思う。
僕はそのレシピの意味を知らずに、ただの思いつきでアレンジしてしまったことを後悔していた。
小手先の技術だけではダメなんだ。だからしっかりとした店で修行をしたいって、ずっと思ってたのだから。
師匠は問題ないとそれだけしか言わないけど、レシピを少し変えた味付けになってしまった時は緊張する。
基本は塩と胡椒以外の配分は変えないことにしているけど、物足りない味になったとしたなら、作る上で何か少し工程が違っていたのかもしれない。
休憩時間にもう一度今日のスープのレシピを見直す。一応間違ったことはしていないつもりだ。なんでだろう。
「夏場と冬とでは水の量が変わるからな。その日の天気でも料理の味は変わる。そこは自分の舌を信じていい。間違っていたならやり直させる」
師匠がそう僕に言った。
悩んでいる僕のことなど全部お見通しだった。
レシピ帳にそのことを書いておく。
昼はそんなに混まなかったので、比較的楽だった。ビーフシチューももうほとんど作り終えてしまっている。
ロールキャベツの仕込みもあと半分くらいだ。昨日の師匠がやっていたように、包んだキャベツは最後結ぶように留めた。
休憩時間にコンソメの出来具合を確かめてみる。昨日こっそり食糧庫で寝かしておいたのだ。
出来上がったコンソメをお湯に溶かして飲んでみる。ちょっと野菜が多かったかな?塩気が足りなくて、肉の味ももう少し出ていて良いと思った。
レシピ帳に反省点を書き出しておく。
夜の営業は順調に終わり、サンドラ姉さんが作ってくれた賄いを食べる。
余ったパンでサンドイッチを作ってくれて、ふわふわのオムレツと一緒に出してくれた。僕にはコーヒー、フェルには紅茶を付けてくれている。
小熊亭のトマトソースが美味しくて、あっという間にオムレツを食べてしまった。
今度レシピを写して自分でも作ってみよう。トマトが市場に並ぶ春が楽しみだ。ゴードンさんちのトマトならきっと美味しく作れるだろう。
お風呂から上がって、いつものようにレシピ帳とノートをまとめる。今日はロールキャベツがよく出たな。上手く作れていただろうか。師匠は問題ないとしか言わなかったけど。
フェルが開拓村でまた野菜をもらってきた。じゃがいもを山ほどもらって来てしまったらしい。ポテトサラダを作ってくれ。そうフェルが言うので明日のお弁当にはポテトサラダを入れることにする。
夜のうちに作ってしまおう。
開拓村ではゴブリンの被害はなかったそうだが、村から近い林の近くで10体以上のゴブリンを狩ったらしい。本当に落ち着くのかな。
その辺りどうなっているのか気になるところではある。
「今、ゴブリン退治は普段より報酬額が上がっていて人気の依頼なのだ。赤い風はその中の残った依頼を受けていて、足りないところの支援をしているのだ。おかげで私の評価が上がって、今日Dランクの昇格試験を受けないかと言われてしまった。早くて明後日受けれるらしいのだが、どうしたら良いだろうか?」
「ぜひ受けるべきだよ。試験の結果ってその日にわかるの?合格したらお祝いしよう」
「そ、そうか。ケイがそう言うのであれば試験を受けてみよう。Dランクはギルドの訓練場で模擬戦をすれば良いらしい。セシルは私なら問題ないと言っていたから、おそらく大丈夫だと思う」
「それなら合格はもう決まっているようなものだね。お祝いしなきゃ。ガンツのところでご飯を作らせてもらおう。フェルが好きなケチャップを使った料理を作るよ」
「本当か?ならば頑張らなくてはならないな。けちゃっぷは良い。今日のサンドラ姉さんのオムレツにも私はケイのけちゃっぷをかけて欲しいと思っていたくらいだ」
僕は小熊亭のトマトソースの味に圧倒されていたけど、実際フェルはそうでもなかったらしい。いつもの僕の味付けが気に入ってくれているみたいでとても嬉しかった。
師匠は自分の舌を信じていいって言ってたな。
そうか。間違ってたらやり直させるって言ってたし、師匠の味覚なら絶対的に信頼できる。信頼かー。
「なあ、今日はこうして眠っても良いだろうか?」
フェルは僕に腕枕をさせて僕の胸に顔を埋めるようにして眠ろうとする。
もう片一方の腕の扱いに悩みながら、できる限り難しいことを考えて必死に眠った。
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