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エプロン
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118 エプロン
「クライブ。今日のスープみんなが褒めてくれるよ?アンタが作ったのかい?」
「ケイだ。あの小僧、村の食堂で子供の頃からずっとスープを作ってたらしい」
「いい子が入って良かったわね。いじめたりしたらダメよ」
師匠がメアリーさんを睨んだけど、メアリーさんはヒラヒラっとそれをかわしてテーブルの片付けをする。
「あ、ロイ。洗い物は大丈夫だから師匠についてていいよ。それであとでどうだったか教えて?」
「ありがたいっす。もちろんあとで気づいたことは教えるっす」
正直今日のロイの位置は羨ましい。師匠がハンバーグを焼くところをすぐ隣で見れるなんて。
でもロイ。たぶん君は夜ハンバーグをひたすら焼かされる羽目になると思うよ。
今のうちにしっかり勉強して。
怒涛のように昼の営業が終わる。流石に疲れた。
ロイが賄いを作る横でビーフシチューの仕込みをする。
今日は下ごしらえだけじゃなく、レシピを見ながら最後まで作れと言われた。
ビーフシチューのレシピは至る所に書き込みがあった。それだけ試行錯誤しながらたどり着いた味なのだということが感じられた。
一旦それを整理して、レシピ帳に書き込む。ロイも入って1ヶ月した頃師匠にレシピ帳を買ってもらったんだそうだ。見習い卒業の証らしい。それを聞いて少し嬉しかった。
小熊亭のビーフシチューは牛肉のスネや、内臓など、仕入れ値が安いものが使われている。とにかく臭みを取るために、いろんな人たちが工夫を重ねていた。
今僕は下茹でした内臓をとにかく洗っている。まだ使っていない歯ブラシを出して、内臓にこびりついた汚れを落としていった。
出汁の取り方は鶏ガラとそんなに変わらない。牛の骨を香味野菜と一緒に煮込んでそれを濾して使うだけだ。アクの量は鶏よりも多いけど。
ロイが作った賄いを食べて、お茶を飲んで休憩しながら、たまにスープを見てアクを取る。大変そうに見えるけど、この世界には魔法があるのだ。スープの上澄だけを操ってお玉にアクを寄せていく。
しょぼい魔法だけど、村でスープを作っていた時これに気づいて、自分を天才なんじゃないかと思ったこともあった。……これって黒歴史なのかな……。
スネ肉は別の鍋で煮込んでいる。焼き色をつけたスネ肉を赤ワインと水で煮る。弱火というのを意識しつつこちらもたまにアクを取る。
牛の骨からとった出汁に内臓をぶつ切りにして淹れて、スネ肉もそこに入れる。
野菜を順番に入れて、煮込み、デミグラスソースとトマトソースを入れて味を整えれば完成だ。
師匠に味を見てもらう。この瞬間はいつも緊張する。たぶん一生こうなんじゃないかと思う。
「どう思う?」
師匠に聞かれた。どう思う?逆に聞かれてしまった。どう思うかー。難しい。
「味に……深みが足りない気がします。前にお店でご馳走になった時はもっと……なんか重みがあったというか……」
「アクの取りすぎだ。牛の場合は昼の鶏ガラみたいに綺麗に作る必要はねえ。もっとざっくりでいい。2回濾すのはいい。だが、お前が余計な油だと思ってたのもそれも肉の味なんだ。もっと雑でいい。今日はバターを足して少し煮込め。それで味が戻るはずだ。バターは溶かしてから入れろ。味を見て問題なかったらそれでいい。味がぼやけたと思ったなら塩を足せ」
「わかりました。ありがとうございます」
「いちいち礼を言うな。黙ってやれ」
「はい。師匠」
ちょっとアク取りすぎてたかー。牛のスープって作ったことなかったからな。そうか。牛肉って油も美味しいもんな。
あの伝統のスープを教えてくれたアントンさんもそこまで神経質にアクを取る必要はないって言ってた。
言われた通りに溶かしたバターを混ぜると、コクが出てきた。塩をほんの少し足してゆっくり鍋をかき混ぜる。具材がほどけないように慎重に。
もう一度味見をしてもらう。
「いいだろう。これで行く」
なんとか合格点をもらった。
ノートにこのことを走り書きしていたら師匠に怒られた。確かにビーフシチューに時間をかけすぎた。
急いで他の料理の仕込みをする。
仕込みが間に合わなくて、今日、ロールキャベツは出さないことになった。僕たちの作業が間に合わなかったからだ。師匠は怒らなかった。怒られたほうがむしろ良かったと思う。ただただ悔しかった。
開店の15分前にフェルが来た。2階で着替えて下に降りてくる。いつもの洋服に淡い緑色のエプロンをしていた。髪の毛は大きめのハンカチで包んで縛っていて、なんだろう。普段との差がありすぎて、ドキドキしてしまう。
「ケイ。鼻の下伸ばしてんじゃねえ。ロイ。フェルに仕事を教えてやれ」
師匠が外に出て看板をかける。営業開始だ。
「サンドラがいないからな。しっかりやれ」
気が付けば店内は満席になっていて、僕たちは訳も分からず言われたことをこなしていった。サンドラ姉さんの存在は大きかった。これだけの仕事を1人でやってたのか。
ロイはもうハンバーグを焼くのにいっぱいいっぱいだ。その他全部を僕がやって、僕も混乱してよくわからなくなっている。
「ケイ。この食器を洗えばいいのか?洗った食器はどこに置けばいい?」
フェルの声で我に返る。
食器は僕がしまうから洗ったら置いておいて欲しいと伝える。
食器を洗い終わったフェルが僕のところに来て。小さな声で言った。
「ケイ。ひとつひとつやればいいのだ。昔、父が教えてくれた。焦ると剣が曇るのだ。全部同時にうまくやる必要はない。まずはできることをひとつずつやればいいのだ」
そう言ってフェルはホールに戻って行った。
そのフェルの言葉で少し楽になったのかもしれない。いつのまにか忙しい時間は終わっていた。
師匠が作ってくれた賄いはとても美味しくて。いろんな感情が湧き上がって、ちょっと泣きそうになった。
かっこ悪いな。今日はフェルのことリードするつもりだったのに。
寝る前にそのことを正直に話すと、フェルは僕を優しく抱きしめた。
「ケイ。王都に来る前、私もそんな気持ちになったことがあったぞ。その時ケイは2人で協力し合えばなんとかなると言っていた。私はその言葉で少し気が軽くなったのだ。
「お昼のスープはうまく作れたんだ。師匠も認めてくれた。でもそのあとは全然うまくいかなかった。仕込みが間に合わなくてロールキャベツが出せなくなったり。全体の補佐が全然できてなかったりしてさ。全く役に立ててなかった気がする」
そうか、王都に来る前のフェルもこんな気持ちだったんだ。自分で話していて気づいた。あの時は自分のことしか考えてなかった気がする。あの時は上からの目線で2人で頑張って行こうとか言ったんだっけ。もっと他にかける言葉があった気がする。
フェルが規則正しく僕の背中をとん、とん、と優しく叩く。なんだか、落ち着く。
「昔、父に剣の稽古をつけてもらっていた時、早く父のようになりたいと焦ってな。だがいくら稽古しても全く上達しなくて。そんな時に父が言ったのだ。焦りが剣に出ていると、剣が曇っているそう言われた。私はそこで泣き出してしまってな。そんなことを言われてもわからないではないか。どんなに頑張っても上手くならないのに」
体を少し反らせてフェルの顔を見る。フェルが優しく僕に微笑む。
「父はその時言ったのだ。ひとつひとつ積み重ねていけば良いと。今日できなかったことを明日、明日もできなければ明後日頑張れば良い。そしてひとつできることが増えたら、また別のことをひたすら修練するのだと父は言っていた。誰だってすぐにサンドラ姉さんのようになれるわけではなかろう。ひとつひとつ積み重ねて先に行く先輩たちの後を追えば良いのだ。あの親方も怒らなかったであろう?」
僕は頷く。ロールキャベツが間に合わなくても、皿の準備やサラダの提供が遅れたとしても師匠は怒らなかった。
「今日できなかったことをこの次頑張ればそれで良いと思うのだ。それで少しづつ成長すれば良い。まだはじめたばかりではないか。2人で頑張るのだ。今度サンドラ姉さんに飲み物の作り方を教わろうと思う。私も少しずつできることを増やしていくぞ。そうすれば少しは私もケイの助けになれると思うのだ」
なんて言って良いかわからず。フェルの胸に顔を埋めてフェルを抱きしめた。
フェルは嫌がらなかった。優しく僕の頭を撫でる。
心がなんだか温かい。じんわりとうれしさが込み上げる。
フェル。ありがと。
「クライブ。今日のスープみんなが褒めてくれるよ?アンタが作ったのかい?」
「ケイだ。あの小僧、村の食堂で子供の頃からずっとスープを作ってたらしい」
「いい子が入って良かったわね。いじめたりしたらダメよ」
師匠がメアリーさんを睨んだけど、メアリーさんはヒラヒラっとそれをかわしてテーブルの片付けをする。
「あ、ロイ。洗い物は大丈夫だから師匠についてていいよ。それであとでどうだったか教えて?」
「ありがたいっす。もちろんあとで気づいたことは教えるっす」
正直今日のロイの位置は羨ましい。師匠がハンバーグを焼くところをすぐ隣で見れるなんて。
でもロイ。たぶん君は夜ハンバーグをひたすら焼かされる羽目になると思うよ。
今のうちにしっかり勉強して。
怒涛のように昼の営業が終わる。流石に疲れた。
ロイが賄いを作る横でビーフシチューの仕込みをする。
今日は下ごしらえだけじゃなく、レシピを見ながら最後まで作れと言われた。
ビーフシチューのレシピは至る所に書き込みがあった。それだけ試行錯誤しながらたどり着いた味なのだということが感じられた。
一旦それを整理して、レシピ帳に書き込む。ロイも入って1ヶ月した頃師匠にレシピ帳を買ってもらったんだそうだ。見習い卒業の証らしい。それを聞いて少し嬉しかった。
小熊亭のビーフシチューは牛肉のスネや、内臓など、仕入れ値が安いものが使われている。とにかく臭みを取るために、いろんな人たちが工夫を重ねていた。
今僕は下茹でした内臓をとにかく洗っている。まだ使っていない歯ブラシを出して、内臓にこびりついた汚れを落としていった。
出汁の取り方は鶏ガラとそんなに変わらない。牛の骨を香味野菜と一緒に煮込んでそれを濾して使うだけだ。アクの量は鶏よりも多いけど。
ロイが作った賄いを食べて、お茶を飲んで休憩しながら、たまにスープを見てアクを取る。大変そうに見えるけど、この世界には魔法があるのだ。スープの上澄だけを操ってお玉にアクを寄せていく。
しょぼい魔法だけど、村でスープを作っていた時これに気づいて、自分を天才なんじゃないかと思ったこともあった。……これって黒歴史なのかな……。
スネ肉は別の鍋で煮込んでいる。焼き色をつけたスネ肉を赤ワインと水で煮る。弱火というのを意識しつつこちらもたまにアクを取る。
牛の骨からとった出汁に内臓をぶつ切りにして淹れて、スネ肉もそこに入れる。
野菜を順番に入れて、煮込み、デミグラスソースとトマトソースを入れて味を整えれば完成だ。
師匠に味を見てもらう。この瞬間はいつも緊張する。たぶん一生こうなんじゃないかと思う。
「どう思う?」
師匠に聞かれた。どう思う?逆に聞かれてしまった。どう思うかー。難しい。
「味に……深みが足りない気がします。前にお店でご馳走になった時はもっと……なんか重みがあったというか……」
「アクの取りすぎだ。牛の場合は昼の鶏ガラみたいに綺麗に作る必要はねえ。もっとざっくりでいい。2回濾すのはいい。だが、お前が余計な油だと思ってたのもそれも肉の味なんだ。もっと雑でいい。今日はバターを足して少し煮込め。それで味が戻るはずだ。バターは溶かしてから入れろ。味を見て問題なかったらそれでいい。味がぼやけたと思ったなら塩を足せ」
「わかりました。ありがとうございます」
「いちいち礼を言うな。黙ってやれ」
「はい。師匠」
ちょっとアク取りすぎてたかー。牛のスープって作ったことなかったからな。そうか。牛肉って油も美味しいもんな。
あの伝統のスープを教えてくれたアントンさんもそこまで神経質にアクを取る必要はないって言ってた。
言われた通りに溶かしたバターを混ぜると、コクが出てきた。塩をほんの少し足してゆっくり鍋をかき混ぜる。具材がほどけないように慎重に。
もう一度味見をしてもらう。
「いいだろう。これで行く」
なんとか合格点をもらった。
ノートにこのことを走り書きしていたら師匠に怒られた。確かにビーフシチューに時間をかけすぎた。
急いで他の料理の仕込みをする。
仕込みが間に合わなくて、今日、ロールキャベツは出さないことになった。僕たちの作業が間に合わなかったからだ。師匠は怒らなかった。怒られたほうがむしろ良かったと思う。ただただ悔しかった。
開店の15分前にフェルが来た。2階で着替えて下に降りてくる。いつもの洋服に淡い緑色のエプロンをしていた。髪の毛は大きめのハンカチで包んで縛っていて、なんだろう。普段との差がありすぎて、ドキドキしてしまう。
「ケイ。鼻の下伸ばしてんじゃねえ。ロイ。フェルに仕事を教えてやれ」
師匠が外に出て看板をかける。営業開始だ。
「サンドラがいないからな。しっかりやれ」
気が付けば店内は満席になっていて、僕たちは訳も分からず言われたことをこなしていった。サンドラ姉さんの存在は大きかった。これだけの仕事を1人でやってたのか。
ロイはもうハンバーグを焼くのにいっぱいいっぱいだ。その他全部を僕がやって、僕も混乱してよくわからなくなっている。
「ケイ。この食器を洗えばいいのか?洗った食器はどこに置けばいい?」
フェルの声で我に返る。
食器は僕がしまうから洗ったら置いておいて欲しいと伝える。
食器を洗い終わったフェルが僕のところに来て。小さな声で言った。
「ケイ。ひとつひとつやればいいのだ。昔、父が教えてくれた。焦ると剣が曇るのだ。全部同時にうまくやる必要はない。まずはできることをひとつずつやればいいのだ」
そう言ってフェルはホールに戻って行った。
そのフェルの言葉で少し楽になったのかもしれない。いつのまにか忙しい時間は終わっていた。
師匠が作ってくれた賄いはとても美味しくて。いろんな感情が湧き上がって、ちょっと泣きそうになった。
かっこ悪いな。今日はフェルのことリードするつもりだったのに。
寝る前にそのことを正直に話すと、フェルは僕を優しく抱きしめた。
「ケイ。王都に来る前、私もそんな気持ちになったことがあったぞ。その時ケイは2人で協力し合えばなんとかなると言っていた。私はその言葉で少し気が軽くなったのだ。
「お昼のスープはうまく作れたんだ。師匠も認めてくれた。でもそのあとは全然うまくいかなかった。仕込みが間に合わなくてロールキャベツが出せなくなったり。全体の補佐が全然できてなかったりしてさ。全く役に立ててなかった気がする」
そうか、王都に来る前のフェルもこんな気持ちだったんだ。自分で話していて気づいた。あの時は自分のことしか考えてなかった気がする。あの時は上からの目線で2人で頑張って行こうとか言ったんだっけ。もっと他にかける言葉があった気がする。
フェルが規則正しく僕の背中をとん、とん、と優しく叩く。なんだか、落ち着く。
「昔、父に剣の稽古をつけてもらっていた時、早く父のようになりたいと焦ってな。だがいくら稽古しても全く上達しなくて。そんな時に父が言ったのだ。焦りが剣に出ていると、剣が曇っているそう言われた。私はそこで泣き出してしまってな。そんなことを言われてもわからないではないか。どんなに頑張っても上手くならないのに」
体を少し反らせてフェルの顔を見る。フェルが優しく僕に微笑む。
「父はその時言ったのだ。ひとつひとつ積み重ねていけば良いと。今日できなかったことを明日、明日もできなければ明後日頑張れば良い。そしてひとつできることが増えたら、また別のことをひたすら修練するのだと父は言っていた。誰だってすぐにサンドラ姉さんのようになれるわけではなかろう。ひとつひとつ積み重ねて先に行く先輩たちの後を追えば良いのだ。あの親方も怒らなかったであろう?」
僕は頷く。ロールキャベツが間に合わなくても、皿の準備やサラダの提供が遅れたとしても師匠は怒らなかった。
「今日できなかったことをこの次頑張ればそれで良いと思うのだ。それで少しづつ成長すれば良い。まだはじめたばかりではないか。2人で頑張るのだ。今度サンドラ姉さんに飲み物の作り方を教わろうと思う。私も少しずつできることを増やしていくぞ。そうすれば少しは私もケイの助けになれると思うのだ」
なんて言って良いかわからず。フェルの胸に顔を埋めてフェルを抱きしめた。
フェルは嫌がらなかった。優しく僕の頭を撫でる。
心がなんだか温かい。じんわりとうれしさが込み上げる。
フェル。ありがと。
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