89 / 236
炊き込みごはん
しおりを挟む
89 炊き込みごはん
今日も市場までフェルと2人で一緒に走り、ラウルさんのところで牛乳を買う。
ラウルさんに、とりあえず今日から30個、仲買人が昼くらいに取りに行くと言っていたことを伝えた。もしかしたら仕入れが増えるかもしれないと言ったら、問題ないとラウルさんは言ってくれた。
帰って来てお弁当を作る。
今日の卵焼きにはケチャップをつけてあげた。唐揚げ、ほうれん草みたいな野菜のおひたし。腸詰をできるだけ彩り良くお弁当箱に盛り付けた。
今日は休みの日だが、お弁当は食べたいとフェルにおねだりされて、こうして作ってあげている。エリママにも頼むと言われて、僕の弁当箱にエリママの分も詰めて渡したけど、え?大丈夫だよね?
おにぎりは昨日フェルが採ってきてくれたキノコを使って炊き込みごはんにした。
残ったごはんは昼に賄いで食べるので全部おにぎりにしてしまった。
ちょっと手間だけど、朝食のために普通の白米も炊いた。その日の朝食べる分はおにぎりと同じにしたくなかったからだ。
だってフェル、お昼におにぎりの包みを開けるのをすごく楽しみにしてるって言っていたから。
朝食は塩鮭を焼いて、味噌汁とお浸しをつけた。なんとなく朝食は銅貨2枚程度の予算で作ることにしている。
塩鮭が少し高いんだよね。今日は少し予算をオーバーした。
弓の練習は相変わらず続けている。
いつもご飯が炊き上がるまでの時間で、10本、できるだけ集中して撃つことにしている。
途中でフェルと別れてミナミに行く。
外の掃除をしようと箒を持って出ようとしたらホランドさんに呼び止められる。
「ケイくん、昨日バタバタしてて忘れていたよ。これタマゴのお金と、あとあの札を作ってくれた材料費ね」
そう言ってホランドさんが銀貨1枚渡してくる。これではもらいすぎだと言うと、これから賄いで何か使いたい食材があったらそのお金で買ってくれと言われる。仕方ないのでそのまま受け取った。
ホランドさんは今日は塩ダレを作っている。スープはホランドさんの指示で僕が作った。
僕が入れる具材を少しずつ時間を空けて入れていたら、どうしてそうするのかホランドさんが知りたがった。
「それぞれ野菜には火が通る時間があるから、火をなるべく通したいものは先に、あまり火を通しすぎると歯応えがなくなったりしてしまうものは後に入れるんです。そうするとおいしくなるってじいちゃんが言っていて」
そう言うとホランドさんが感心した顔で頷いた。
「君のお爺さんは腕のいい料理人なんだね」
本当は僕の前世の知識にあったからなんだけど。
あの頃は使える食材も限られてたからな。少しでもおいしくするためにこうすることにしたんだっけ。
ジャガイモやニンジンはあったが、あとは森で採ってきた野草が中心だった。
じいちゃんの店で使って出た野菜クズとかも、丁寧に洗って使ってたな。
ニンジンの葉っぱとかもよく使ってた。最後に入れて少しだけ煮込むのがコツだ。
家庭菜園では比較的育てやすい根菜を中心に作っていた。
最後に味を整えて、ホランドさんに味見をしてもらう。十分合格だと言われた。
ホランドさんは今日のパンを昨日より多めに発注していた。余ったら持って帰ってもいいそうだ。
今日もマヨネーズは無料で出す。
来週から銅貨1枚で付け合わせとして出すそうだ。
「いらっしゃいませ!」
営業中の看板を出しに行くともう外には行列ができていた。順番で注文を聞いて札を渡していく。
その中には見たことのある冒険者の姿もあった。ギルドで噂を聞いてきたのだと言う。
「今週まではマヨネーズが無料でサービスだからお得です」って言って、みんなに宣伝してもらうことにした。
サラダを手早く盛り付けて水と一緒に配る。
出来上がった順に料理を出していくが、店内はもう満席だ。合間で並んでる人に注文も聞く。
ホランドさんも手一杯なので、スープの配膳は僕がやることにする。楽しいな。忙しいけどなんだかやりがいがある。
流石にホランドさんもくたびれたみたいだ。賄いを作っていたらテーブルでうとうとしていた。
炊き込みごはんのおにぎりを皿に置いて簡易に蒸して温める。店で出していたスープを小さめの器に盛る。
サラダは秘伝の塩ダレを使ってドレッシングを作り、味付けした。
奥さんも降りてきて3人でお昼ご飯を食べる。まだ足を引き摺っているけど、なんとか階段は1人で降りられるようになったみたいだ。
炊き込みごはんは美味しくできていた。フェルはもう食べたかな?エリママの口にも合えばいいのだけど。
食べ終わって少し休憩したら、明日のための弁当の仕込みをする。店の油をお借りしてコロッケを作った。コロッケのタネに濃いめに味をつけておいたから、なにも付けず食べれるはずだ。
ホランドさんが食べたそうにしていたから1個あげた。僕が味見する分だったけど、ホランドさんはこれは美味しいと言って、後で自分でも作ってみると言っていた。
美味しくできたら新しいメニューに加えてくださいと言ったら、レシピの料金を払うと言い出す。それはきちんとお断りした。
こんな単純な料理たぶん似たようなレシピは登録されてるはずだ。
その料金は知らないけど。
お肉は入ってなかったけどコロッケは村にいた時たまに作っていた。
行商人から油を買った次の日はいつもご馳走で、その時作った揚げたじゃがいもやコロッケのことは、村で過ごした日々の中で楽しかった思い出だ。
コロッケはじいちゃんと試行錯誤しながら作った料理の1つである。
追加で届いたパンをカゴに入れ、マヨネーズが足りなくなってきたので補充する分を作る。卵はもう少し仕入れを増やすみたい。
明日一応ラウルさんにも言っておこう。
夜の営業も順調で、ホランドさんには僕がきてから売り上げが伸びたとお礼を言われた。
フェルがそろそろ営業が終わる時間にやってきて、お米を炊くのを手伝ってくれた。
今日の夜の賄いは親子丼だ。残った唐揚げ用の鶏肉を細かくして、玉ねぎと一緒に炒めて、お酒を少し入れた卵で閉じた。
お醤油を使うとなんでも美味しくなってしまう気がしたので、今日の親子丼は醤油無しの味付けだ。塩ダレが万能だから美味しくできた。
出来上がった賄いをスープの残りと一緒に出す。
マリナさんは僕が作ったスープを飲んで、夫が作ったのより美味しいと褒めてくれた。
「スープはけっこう得意なんです。実家ではほとんど毎日スープを作ってたから」
そう言っておいた。
実際のところ村では大体パンと何かしらのスープだったもんな。王都に来てからだよ。こんなにいろんな食材が使えるようになったのは。
ホランドさんは精米器を買うつもりでいるらしい。今度の休みに注文してくることにした。
今日も忙しかったけど、なんか楽しかった。いろいろ任せられることが増えたからかな。なんか充実していた。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
読んでいただきありがとうございます。
面白いと思っていただけたらフォローをお願いします。
作者の今後の励みになりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
今日も市場までフェルと2人で一緒に走り、ラウルさんのところで牛乳を買う。
ラウルさんに、とりあえず今日から30個、仲買人が昼くらいに取りに行くと言っていたことを伝えた。もしかしたら仕入れが増えるかもしれないと言ったら、問題ないとラウルさんは言ってくれた。
帰って来てお弁当を作る。
今日の卵焼きにはケチャップをつけてあげた。唐揚げ、ほうれん草みたいな野菜のおひたし。腸詰をできるだけ彩り良くお弁当箱に盛り付けた。
今日は休みの日だが、お弁当は食べたいとフェルにおねだりされて、こうして作ってあげている。エリママにも頼むと言われて、僕の弁当箱にエリママの分も詰めて渡したけど、え?大丈夫だよね?
おにぎりは昨日フェルが採ってきてくれたキノコを使って炊き込みごはんにした。
残ったごはんは昼に賄いで食べるので全部おにぎりにしてしまった。
ちょっと手間だけど、朝食のために普通の白米も炊いた。その日の朝食べる分はおにぎりと同じにしたくなかったからだ。
だってフェル、お昼におにぎりの包みを開けるのをすごく楽しみにしてるって言っていたから。
朝食は塩鮭を焼いて、味噌汁とお浸しをつけた。なんとなく朝食は銅貨2枚程度の予算で作ることにしている。
塩鮭が少し高いんだよね。今日は少し予算をオーバーした。
弓の練習は相変わらず続けている。
いつもご飯が炊き上がるまでの時間で、10本、できるだけ集中して撃つことにしている。
途中でフェルと別れてミナミに行く。
外の掃除をしようと箒を持って出ようとしたらホランドさんに呼び止められる。
「ケイくん、昨日バタバタしてて忘れていたよ。これタマゴのお金と、あとあの札を作ってくれた材料費ね」
そう言ってホランドさんが銀貨1枚渡してくる。これではもらいすぎだと言うと、これから賄いで何か使いたい食材があったらそのお金で買ってくれと言われる。仕方ないのでそのまま受け取った。
ホランドさんは今日は塩ダレを作っている。スープはホランドさんの指示で僕が作った。
僕が入れる具材を少しずつ時間を空けて入れていたら、どうしてそうするのかホランドさんが知りたがった。
「それぞれ野菜には火が通る時間があるから、火をなるべく通したいものは先に、あまり火を通しすぎると歯応えがなくなったりしてしまうものは後に入れるんです。そうするとおいしくなるってじいちゃんが言っていて」
そう言うとホランドさんが感心した顔で頷いた。
「君のお爺さんは腕のいい料理人なんだね」
本当は僕の前世の知識にあったからなんだけど。
あの頃は使える食材も限られてたからな。少しでもおいしくするためにこうすることにしたんだっけ。
ジャガイモやニンジンはあったが、あとは森で採ってきた野草が中心だった。
じいちゃんの店で使って出た野菜クズとかも、丁寧に洗って使ってたな。
ニンジンの葉っぱとかもよく使ってた。最後に入れて少しだけ煮込むのがコツだ。
家庭菜園では比較的育てやすい根菜を中心に作っていた。
最後に味を整えて、ホランドさんに味見をしてもらう。十分合格だと言われた。
ホランドさんは今日のパンを昨日より多めに発注していた。余ったら持って帰ってもいいそうだ。
今日もマヨネーズは無料で出す。
来週から銅貨1枚で付け合わせとして出すそうだ。
「いらっしゃいませ!」
営業中の看板を出しに行くともう外には行列ができていた。順番で注文を聞いて札を渡していく。
その中には見たことのある冒険者の姿もあった。ギルドで噂を聞いてきたのだと言う。
「今週まではマヨネーズが無料でサービスだからお得です」って言って、みんなに宣伝してもらうことにした。
サラダを手早く盛り付けて水と一緒に配る。
出来上がった順に料理を出していくが、店内はもう満席だ。合間で並んでる人に注文も聞く。
ホランドさんも手一杯なので、スープの配膳は僕がやることにする。楽しいな。忙しいけどなんだかやりがいがある。
流石にホランドさんもくたびれたみたいだ。賄いを作っていたらテーブルでうとうとしていた。
炊き込みごはんのおにぎりを皿に置いて簡易に蒸して温める。店で出していたスープを小さめの器に盛る。
サラダは秘伝の塩ダレを使ってドレッシングを作り、味付けした。
奥さんも降りてきて3人でお昼ご飯を食べる。まだ足を引き摺っているけど、なんとか階段は1人で降りられるようになったみたいだ。
炊き込みごはんは美味しくできていた。フェルはもう食べたかな?エリママの口にも合えばいいのだけど。
食べ終わって少し休憩したら、明日のための弁当の仕込みをする。店の油をお借りしてコロッケを作った。コロッケのタネに濃いめに味をつけておいたから、なにも付けず食べれるはずだ。
ホランドさんが食べたそうにしていたから1個あげた。僕が味見する分だったけど、ホランドさんはこれは美味しいと言って、後で自分でも作ってみると言っていた。
美味しくできたら新しいメニューに加えてくださいと言ったら、レシピの料金を払うと言い出す。それはきちんとお断りした。
こんな単純な料理たぶん似たようなレシピは登録されてるはずだ。
その料金は知らないけど。
お肉は入ってなかったけどコロッケは村にいた時たまに作っていた。
行商人から油を買った次の日はいつもご馳走で、その時作った揚げたじゃがいもやコロッケのことは、村で過ごした日々の中で楽しかった思い出だ。
コロッケはじいちゃんと試行錯誤しながら作った料理の1つである。
追加で届いたパンをカゴに入れ、マヨネーズが足りなくなってきたので補充する分を作る。卵はもう少し仕入れを増やすみたい。
明日一応ラウルさんにも言っておこう。
夜の営業も順調で、ホランドさんには僕がきてから売り上げが伸びたとお礼を言われた。
フェルがそろそろ営業が終わる時間にやってきて、お米を炊くのを手伝ってくれた。
今日の夜の賄いは親子丼だ。残った唐揚げ用の鶏肉を細かくして、玉ねぎと一緒に炒めて、お酒を少し入れた卵で閉じた。
お醤油を使うとなんでも美味しくなってしまう気がしたので、今日の親子丼は醤油無しの味付けだ。塩ダレが万能だから美味しくできた。
出来上がった賄いをスープの残りと一緒に出す。
マリナさんは僕が作ったスープを飲んで、夫が作ったのより美味しいと褒めてくれた。
「スープはけっこう得意なんです。実家ではほとんど毎日スープを作ってたから」
そう言っておいた。
実際のところ村では大体パンと何かしらのスープだったもんな。王都に来てからだよ。こんなにいろんな食材が使えるようになったのは。
ホランドさんは精米器を買うつもりでいるらしい。今度の休みに注文してくることにした。
今日も忙しかったけど、なんか楽しかった。いろいろ任せられることが増えたからかな。なんか充実していた。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
読んでいただきありがとうございます。
面白いと思っていただけたらフォローをお願いします。
作者の今後の励みになりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
61
お気に入りに追加
229
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜+おまけSS
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
アルファポリス恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
なろう日間総合ランキング2位に入りました!

異世界に飛ばされたら守護霊として八百万の神々も何故か付いてきた。
いけお
ファンタジー
仕事からの帰宅途中に突如足元に出来た穴に落ちて目が覚めるとそこは異世界でした。
元の世界に戻れないと言うので諦めて細々と身の丈に合った生活をして過ごそうと思っていたのに心配性な方々が守護霊として付いてきた所為で静かな暮らしになりそうもありません。
登場してくる神の性格などでツッコミや苦情等出るかと思いますが、こんな神様達が居たっていいじゃないかと大目に見てください。
追記 小説家になろう ツギクル でも投稿しております。

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる