上 下
23 / 236

試行錯誤

しおりを挟む
 23 試行錯誤 

 あたりが少し明るくなってきたころ、目を覚ました。フェルはかすかな寝息をたてて、まだ眠っている。

 寝ているフェルの姿を少し眺めた後、朝食の支度をする。
 昨日精米したお米でご飯を炊く。水場は城門の近くにあった。

 料理しながらフェルのサビだらけの剣を、地面に穴を掘って、水に溶かした重曹につけておいた。
 途中でお湯の方がいいかもなと思って、プチファイアボールを何個も作って熱湯にしてみる。なんかその方がサビも取れる気がした。

 朝食は干し肉とジャガイモのスープ。ご飯は一人一膳、余ったご飯は塩結びにする。

 フェルを起こして、ふたりで朝食を食べた。
 質素な朝食だったけどフェルは喜んで食べてくれた。

 熱湯に漬けたのが良かったのかわからないけど、あんなにサビだらけだった剣のサビが剥がれ落ちてきていた。持ってたナイフで擦ると残りのサビも綺麗に剥がれた。
 買ってきた砥石で少し時間をかけて丁寧に研げばそれなりの剣になった。もう少し上等の砥石があれば新品みたいになると思う。

 サビの取れた剣をフェルが嬉しそうに素振りする。握るところの革もボロボロなので、依頼をこなした後で買いに行こう。

 後片付けをして狩り場に向かう。
 ホーンラビットは常設依頼なので朝ギルドに行く必要はない。
 昨日隠しておいた倒木をまた使って川を渡る。
 川を渡っているときに、河原で小さな砥石を見つけた。かなり上質なものだ。周りを探すと小さいけど同じ砥石が転がっている。もしかしたら少し上流に行けばもっと大きいものが転がっているのかもしれない。

 今日は西側に向かって草むしりをした。
 昨日よりはちょっと小慣れてきたので、とてもいいペースで作業は進む。抜いた草はマジックバッグにどんどん入れていく。

 午前中の作業だけで、草むしりをした場所は野球場くらいのスペースになった。

 討伐したホーンラビットは4体、全部一撃で首を狩られている。フェルすごいな。
 フェルはサビが取れて生まれ変わった剣の使い心地に感動して、ホーンラビットを切るたび僕にお礼を言ってくる。

 太陽が真上に来たので出来上がった野球場のすみっこでおにぎりを食べた。

「フェル。今日は切り上げてギルドに戻ろう」

 そう言うとフェルは不思議そうな顔をする。

「何故だ?午後もやれば昨日よりももっとたくさん狩れると思うぞ?」

「このまま続けても昨日と成果はそんなに変わらないよ。せいぜい10匹ってところでしょ。1人当たり銀貨1枚ってところかな。それじゃあテントを買うのがいつになるかわからない。もっと効率的に狩りをしないと」

 フェルが不思議そうに僕を見る。

「ケイのいう効率的というのがよくわからないが、具体的にどうするのだ?」

「まずはギルドでホーンラビットのことをちゃんと詳しく調べてみよう。たとえばホーンラビットがどんなものを普段食べているかわかれば、エサを使っておびき寄ることができるかもしれない。うまくいけば大量に狩れるはずだと思うんだよね」

 フェルはイマイチ信じていなさそうだったが、とりあえず納得してくれて、今日はこれで引き上げることにする。

 帰りに少し寄り道して川の上流に行ってみた。川は遠くの山の方から流れてきているようだ。川は山から続く森の奥から流れて来ている。これが多分地図にあった西の森だ。
 森は少し嫌な気配がしたので入るのをやめて河原に降りた。
 さっきの場所より大きな石が河原を埋め尽くしている。砥石は川の中に大きいものがたくさん転がっていたけど、危ないことはしないで取りやすいところで大きめの砥石を10個くらい探して拾った。
 あとで道具屋で売ってみようと思う。

 ギルドに行って素材の換金をする。全部で銀貨1枚と銅貨7枚になった。これで依頼を3回こなしたので僕たちはEランクになった。

 受付に行ってこのあたりの魔物の情報が知りたいと言うと、2階に資料室があるという。案内されて資料室に行くと、司書さんだろうか、資料管理の係の人がいて、その人にこの辺りの魔物のことを知りたいと言うと、王都周辺の魔物の資料と、その生息地の地図を見せてくれた。

 王都の周辺はかなり広範囲で農地になっている。北側に行けば平原が広がり、奥に森があってそこにはオークがいるらしい。
 南の森にもオークはいるが、けっこう深いところまで入らなくてはいけないし、他にも強い魔物がいるようだった。Cランク推奨と書いてある。

 ホーンラビットは基本的にどこでもいるようだ。森の比較的浅いところに住んでいて、その近くの平原にも多く住んでいる。
 増えすぎると人里近くまで来て、畑を荒らすのだそうだ。なので害獣として定期的に駆除する必要がある。

 麦の畑より野菜を育てている畑のほうが被害が多いみたい。
 そういえばウサギにはニンジンをあげてたなと前世の記憶を思い出す。

 ホーンラビットの肉は食べることができて、煮込み料理などに向いているとも書いてあった。
 ホーンラビットを解体できたら食費がうくな。
 干し肉も残り少なくなってきたし、ギルドで解体のやり方を教えてもらうことってできるのかな?

 鹿や野うさぎなら適当に捌いて食べていたけど、魔物の解体はしたことはなかった。
 両親が魔物に殺されたこともあり、村にいた時はじいちゃんに魔物の出るあたりに行くことを禁止されてたのだ。

 他にもいろいろなことが書かれてあったのでこの機会に勉強する。何か書くものを持ってくればよかった。
 フェルはギルドの訓練場に行ってる。新しい剣に少しでも慣れておきたいんだって。

 2時間ほど資料室にこもって資料を読んだ。
 下に降りて訓練場に向かう。

 フェルを探すと、赤い髪の女性の冒険者と模擬戦をしていた。
 
 すごいな。2人の剣が早すぎて見えない。
 相手の冒険者もすごい。
 フェルの動きについていけて、さらにまだまだ余裕がありそうだ。
 僕ならきっと秒殺だ。

 模擬戦を終えたフェルに手を振ると僕の方にやってきた。
 バッグからタオルと水筒を出して渡す。

「すごいな冒険者というものは。みんな強者ばかりだ。さっきの相手は私より実際かなり強いぞ。上には上がいるものだ。私も負けないように鍛錬しなくてはな」

 楽しそうに話すフェル。
 ふと見るとさっきフェルの相手をしていた女性の冒険者がこっちに近づいてくる。

「あんた強いねー。私とほとんど互角だったじゃないか。おかげでいい訓練になったよ。あんたたち見ない顔だけど新人かい?私は赤い風のセシルっていうんだ」

 僕とフェルは自己紹介してセシルさんと握手する。20代くらいのすらっとした色黒の女性で、Bランクだそうだ。セシル姉さんと心の中では呼ぼう。
 赤い風って二つ名ですか?と僕が聞くとセシル姉さんは大笑いした。

「違う違う。私が所属してるパーティの名前だよ。二つ名なんて恥ずかしくていちいち名乗ったりしないさ。まあ私もけっこう長くやってるから一応、暴風って二つ名はあるけどね」

 少し照れくさそうにセシル姉さんが言う

「あんたたちもうEランクにはなれたのかい?装備も全然揃ってないみたいだからまだ始めたばかりなんだろ?」

 僕はさっきEランクになったばかりで、今はホーンラビットを狩っていることを伝えた。

「最初はみんなホーンラビットからはじめるもんさ。ほんとはゴブリンのほうが稼げるんだけど、今は南の森で大量発生しててね。新人にはちょっと危険だから立ち入りを禁止してるんだ。どうやら大規模な集落ができたようでね」

 セシル姉さんは汗を拭きながらいろいろ南の森の事情を教えてくれた。
 ゴブリンを狩りながら森で薬草や素材の採取をすれば新人でもけっこういい稼ぎになるらしい。キラーウルフがたまに出るから気をつけるようにと教えてくれた。
 そして集団に出くわしたらすぐに木に登ってやり過ごすように言われた。

「明日あたしらパーティで調査に向かうんだ。南の森で採取もできないから今は大変だと思うけど、焦らず地道にやりなさい。危険なことはなるべく避けること。これが冒険者を長く続ける秘訣さ。それにしてもフェルだっけ、あんたの実力ならすぐにCランクになれると思うよ。剣の腕だけならBランクだ、このあたしと互角に打ち合えるんだからね」

「私などまだまだだ。セシル殿こそ素晴らしい腕前だ。こちらこそ良い鍛錬になった。稽古をつけていただき感謝する」

「あんたずいぶん堅苦しい話し方するんだね。元は騎士がなんかかい?まあ詮索はしないけど。あたしのことはセシルって呼び捨てでいい。敬語も必要ない」

「ではセシル。これからよろしく頼む。冒険者としてまだ始めたばかりなので、良かったら今度いろいろ狩りのことを教えて欲しい」

「構わないよ。なんかあったらなんでも相談しな。あたしはここに所属してるからたいてい夕方はここにいる。じゃあ、あんたたち、無理しないでこれから頑張るんだよ」

 そう言ってセシル姉さんは訓練場に戻っていった。

 帰りに受付で解体のやり方を教えてもらえないか聞いてみる。申請すれば無料で講習が受けられるらしい。時間は午後から夕方まで。
 フェルは解体の経験があるので受けないそうだ。僕が講習を受けている間はまた訓練場に行くと言った。

 道具屋に砥石を売りに行く前に、近くの市場に行ってみる。
 けっこう質の良い野菜を路上で売っていた野菜売りのおじさんに、商品にならないクズ野菜をもらえないか聞いてみる。

 そんなもの何に使うのかと聞かれて、ホーンラビットを退治するのに使うんだと言うとおじさんは驚いていたけど、それなら家にたくさんあるから明日持ってきてくれるという話になった。

 おじさんは王都の近くで農家をやっていて、ホーンラビットの被害にはいつも困っているそうだ。
 おじさんの店でキャベツとニンジンを多めに買う。「そのうち、うちの畑にホーンラビットを退治にしに来てくれ」そう言っておじさんは代金を少し値引きしてくれた。

 市場を離れて、大通りにある道具屋で砥石を売ろうとしたけど買い取ってもらえなかった。
 砥石の質の判断ができないから買取の値段を決められないとのことだった。
 砥石を扱う大きな商会か、鍛冶屋に行けば買い取ってもらえるかもしれないと、道具屋の店主は言う。
 仕方ないのであきらめて、ロープと、フェルの剣の持ち手に巻く革を買って店を出た。

 屋台で何か買い食いしたかったけど今の所持金は銀貨3枚くらい。節約したいので我慢する。

 そのあと公衆浴場まで歩いて、フェルと別れてお風呂に入った。
 野宿をさせてしまってはいるが、フェルだって女の子だ。テントがないから体も拭けないし、せめてお風呂くらいは毎日入ろうと思っている。
 脱衣所に無料の冷たい水があったのでそれを飲み、水筒だけじゃなくこっそり樽にも入れてマジックバッグにしまった。

 公衆浴場を出たところにベンチがあったのでそこでフェルと待ち合わせをしていた。
 
 ベンチに座ってフェルの髪を乾かしてあげる。フェルは僕に髪を乾かしてもらうのが好きみたいだ。僕もこの時間が気に入っている。ちょっと目のやり場には困るけど。
 
 夕食は買ったキャベツでスープを作り、帰りがけにパン屋で買った売れ残りのパンと一緒に食べた。パンは半額だった。
 質素な夕食だけど、スープはなかなか美味しくできた。野菜の質がいいからだと思う。またあのおじさんのところで野菜を買おう。

 王都に来る途中で買った最後の桃で果実水を作って、フェルと一緒に飲んだ。
 
「苦労させてごめんね」
 
 果実水を飲みながらそうフェルに謝った。
 果実水を嬉しそうに飲みながらフェルは僕に微笑む。
 
「私は全く平気だ。むしろ毎日美味しい料理を作ってくれてありがたいと思っている、夕飯が待ち遠しいと思ったのは子供の頃以来だ。いつもありがとう。ケイ」
 
 そう笑顔で言ってくれた。

 それからフェルの剣を、河原で拾った砥石で時間をかけて丁寧に研いだ。
 包丁の手入れは5歳の頃からやっているから刃物を研ぐのはかなり得意だ。たぶん僕には刃物磨ぎのスキルが生えてるはず。 
 スキルのレベルはわからないけど。

 持ち手の部分に新しい革を巻いたら、剣は新品同様になった。
 フェルに渡すととても喜んで受け取り、剣を光に翳して愛おしそうに見つめた。

 眠くなったので毛布を被って横になる。
 フェルは少し素振りをしてから寝るらしい。
 毎日が試行錯誤だ。明日はうまく行くといいな。

 フェルの素振りの音を聞きながらいつの間にか僕は眠ってしまった。

















>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>

 読んでいただきありがとうございます。
 面白いと思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いします。
 作者の今後の励みになりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!

よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です! 僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。 つねやま  じゅんぺいと読む。 何処にでもいる普通のサラリーマン。 仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・ 突然気分が悪くなり、倒れそうになる。 周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。 何が起こったか分からないまま、気を失う。 気が付けば電車ではなく、どこかの建物。 周りにも人が倒れている。 僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。 気が付けば誰かがしゃべってる。 どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。 そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。 想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。 どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。 一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・ ですが、ここで問題が。 スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・ より良いスキルは早い者勝ち。 我も我もと群がる人々。 そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。 僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。 気が付けば2人だけになっていて・・・・ スキルも2つしか残っていない。 一つは鑑定。 もう一つは家事全般。 両方とも微妙だ・・・・ 彼女の名は才村 友郁 さいむら ゆか。 23歳。 今年社会人になりたて。 取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧乏育ちの私が転生したらお姫様になっていましたが、貧乏王国だったのでスローライフをしながらお金を稼ぐべく姫が自らキリキリ働きます!

Levi
ファンタジー
前世は日本で超絶貧乏家庭に育った美樹は、ひょんなことから異世界で覚醒。そして姫として生まれ変わっているのを知ったけど、その国は超絶貧乏王国。 美樹は貧乏生活でのノウハウで王国を救おうと心に決めた! ※エブリスタさん版をベースに、一部少し文字を足したり引いたり直したりしています

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

せっかく異世界に転生できたんだから、急いで生きる必要なんてないよね?ー明日も俺はスローなライフを謳歌したいー

ジミー凌我
ファンタジー
 日夜仕事に追われ続ける日常を毎日毎日繰り返していた。  仕事仕事の毎日、明日も明後日も仕事を積みたくないと生き急いでいた。  そんな俺はいつしか過労で倒れてしまった。  そのまま死んだ俺は、異世界に転生していた。  忙しすぎてうわさでしか聞いたことがないが、これが異世界転生というものなのだろう。  生き急いで死んでしまったんだ。俺はこの世界ではゆっくりと生きていきたいと思った。  ただ、この世界にはモンスターも魔王もいるみたい。 この世界で最初に出会ったクレハという女の子は、細かいことは気にしない自由奔放な可愛らしい子で、俺を助けてくれた。 冒険者としてゆったり生計を立てていこうと思ったら、以外と儲かる仕事だったからこれは楽な人生が始まると思った矢先。 なぜか2日目にして魔王軍の侵略に遭遇し…。

元外科医の俺が異世界で何が出来るだろうか?~現代医療の技術で異世界チート無双~

冒険者ギルド酒場 チューイ
ファンタジー
魔法は奇跡の力。そんな魔法と現在医療の知識と技術を持った俺が異世界でチートする。神奈川県の大和市にある冒険者ギルド酒場の冒険者タカミの話を小説にしてみました。  俺の名前は、加山タカミ。48歳独身。現在、救命救急の医師として現役バリバリ最前線で馬車馬のごとく働いている。俺の両親は、俺が幼いころバスの転落事故で俺をかばって亡くなった。その時の無念を糧に猛勉強して医師になった。俺を育ててくれた、ばーちゃんとじーちゃんも既に亡くなってしまっている。つまり、俺は天涯孤独なわけだ。職場でも患者第一主義で同僚との付き合いは仕事以外にほとんどなかった。しかし、医師としての技量は他の医師と比較しても評価は高い。別に自分以外の人が嫌いというわけでもない。つまり、ボッチ時間が長かったのである意味コミ障気味になっている。今日も相変わらず忙しい日常を過ごしている。 そんなある日、俺は一人の少女を庇って事故にあう。そして、気が付いてみれば・・・ 「俺、死んでるじゃん・・・」 目の前に現れたのは結構”チャラ”そうな自称 創造神。彼とのやり取りで俺は異世界に転生する事になった。 新たな家族と仲間と出会い、翻弄しながら異世界での生活を始める。しかし、医療水準の低い異世界。俺の新たな運命が始まった。  元外科医の加山タカミが持つ医療知識と技術で本来持つ宿命を異世界で発揮する。自分の宿命とは何か翻弄しながら異世界でチート無双する様子の物語。冒険者ギルド酒場 大和支部の冒険者の英雄譚。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

処理中です...