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第七章 悪役令嬢と誰でもない男神
生き残った冒険者
しおりを挟む伯爵の周りには老騎士バラキを含む老練な騎士4人が盾を構えていた。
彼らに守られながら義父アクラが槍の先で空中に魔法陣を描き、ロスルーコ伯爵が肉を沸騰させ、巨大すぎる赤い竜に変わる。それまで伯爵が身につけていた赤い鎧がガラスのように砕けて迷宮に散り、灼熱の竜がドーム状の村に舞い上がった。
伯爵は「歌」で完全に理性を失っていたが、肩には竜騎士アクラが乗っていて、すぐに理性を取り戻させる。
「……ロスルーコ様、悪魔の村を焼き払ってください」
絶対防御を展開しているわたしの元にギータが飛翔してきて、羽でわたしやハチワレたちを守った。ハチワレとクワイセは敵を殺そうと暴れていて、わたしは2人を押さえつけて叫んだ。
「チッ、離せよニョキシー!」
「そうだ、おれたちはもっとたくさん殺す!」
「わかってよ! ロスルーコに敵だと認識されたら……」
そんなわたしたちの視界にスキル表示が浮かぶ。
〈——竜騎術:火と水銀の吐息——〉
同時にツイウス語の絶叫が聞こえた。
竜がブレスを吐く音がすると、一拍遅れて悲鳴が聞こえる。声の中には女の声もあった。
村の建物も倒壊したようだ。迷宮の床が揺れ、ピピンの死に興奮状態だったハチワレとクワイセは驚いて身をすくませ、少しだけ正気を取り戻してくれた。
数秒しか保たないHPの壁が消えると、黒竜の羽の中でハチワレがつぶやいた。
「にゃ……たぶんもう、ギータの羽の外には、おれたちが復讐できる悪魔がいない……」
黒竜ギータの羽の中に冒険者たちの絶叫が響く。
「——でも、まだ騎士どもがいる……!」
クワイセが反論したが、動くつもりは無いようだ。子ねずみは肩を震わせて泣き、まだ7歳のガキでしかないわたしとハチワレは無言で彼女を見つめた。
ロスルーコ伯爵がブレスを吐くたび地面が小刻みに揺れ、わたしは助けてと叫ぶ声や、自分を見捨てろ、見捨てて逃げろと盾になる声を聞いた。ツイウス語なんて覚えなければよかった。意味を知らなければ「音」を聞くだけで済んだのに。
悪魔たちの悲鳴は数分すると聞こえなくなり、ギータがそっと羽を開く。黒竜はわたしたちを開放するとその場でうつ伏せに倒れ、誰より早くクワイセが口を開いた。
「ギータ、様……」
「平気だ——おれは竜だぜ? ドライグ兄さんよりは軽症だし、しばらく眠れば治る」
羽の下から表に出ると、ギータは全身に切り傷や火傷を負い、背中に数十本の矢を立てていた。彼は気を失うように眠ってしまい、クワイセは貴族たる黒いドラゴンの生傷に涙を浮かべた。心の中に相反する気持ちが渦巻いているのだと思う。
悪魔の村は全壊状態で、大地にはその村人の——悪魔どもの死体が大量に転がっていた。死体の半分は焼かれていて、もう半分は水銀の毒に犯され血を吐いて絶命している。
春の反乱とは違う。手加減無しの徹底的な虐殺だった。死者のほとんどは蛮族のヒトだったが、彼らをサポートしていた獣人の冒険者も一匹の竜と義父に絶滅させられていた。こちらの戦力は20名だったが、向こうの死者は200を超えているだろう。
「竜は強すぎる……」
子猫が死体の群れを見つめてつばを飲んだ。
村の建物はすべて倒壊していて、わずかにひとりの冒険者が生き残っているだけだった。
男は村の丘にある見張り塔にいた。その冒険者は半死半生で、右腕は手首の先が無い。見張り塔はブレスで半ばから折れていたが、男は崩れた塔の上に堂々と立ち、上空を舞う赤く巨大な竜を睨んでいた。
「……名は? 貴様がこの村のリーダーであろう?」
上空でロスルーコが問いかけ、アニキが警戒しながら男に近寄った。ハッセはまだ斧の傷が残っていたが、鑑定持ちとしてダラサ語を通訳する。
『あの竜、名前、ロスルーコ。お前は?』
カタコトのツイウス語は冒険者に通じた。
『……アヒムだ。俺はこの村のリーダーじゃねえよ。そいつは最初に風で飛ばされて死んだ。最後まで生き残ったからそう思ったのか? 馬鹿なトカゲだ。
単純に、俺たちのパーティが村人より強かっただけだ。俺たちはこの村に調査に来ただけで……ハズレくじを引いたと思ったが、当たりだったみたいだな、ロスルーコ。まさかお前が、俺たちの探していた「ロスルーコ」だとは』
男は不思議なことを言い、ハッセが通訳すると伯爵はさらに聞いた。
「貴様は私を知っているのか、悪魔」
『名前だけはな。俺たちの予想によると、あんたは、あの娘の本当の親父だ』
「あの娘、だと……!?」
伯爵は血相を変えて塔に降り、理性を失いそうな竜を義父が詠唱でなだめる。伯爵は竜の口で「言え」と怒鳴り、冒険者アヒムは楽しげにくっくと笑った。
『あんたの娘が“向こう”でどうしているか知りたいか? ……知りたいよなぁ?』
「——言え! 喋れば命を助けてやるぞ!?」
『ははは。俺がそんなダセェことをするとでも? このあと増援が来る予定だが、俺はそれまで持ちそうにないしな』
と、そこで通訳していたアニキが義父の胸元を見つめた。アクラは伯爵のペンダントを預かっていて、アニキは早口に伯爵を説得し、それをアヒムに見せた。
冒険者アヒムは嫌らしく笑い、
『……そうさ。その青い髪の子はまだ生きてるぜ。……知りたいか?』
喋れと怒鳴る伯爵に、残酷な笑みを浮かべて舌を出したのだった。
『——馬鹿が。教えるかよトカゲ。知りたきゃこのまま“向こう”を目指せ』
アヒムは左手で小刀を抜いた。老騎士バラキが伯爵を守ろうとしたが、冒険者は自分の心臓にナイフを突き立て、高笑いして怒鳴った。
『仲間を殺した恨みだ。俺は絶対、教えてやらねえ! ……知りたきゃ「歌」に吐きながら〈月〉を目指せよ——そして“先輩”に殺されてしまえ!』
アヒムは絶命して倒れ、激怒した伯爵は巨大な竜の足で死体を踏み潰した。ただでさえ半壊していた塔が全壊する。
「ロスルーコ様、どうか理性を! 伯爵!」
義父アクラは必死に詠唱し、わたしはそんな貴族の様子を遠くでぼんやりと眺めていた。
すぐ隣ではクワイセが倉庫を開いていて、小屋くらいなら入りそうな真っ白の空間に、靴を脱いだハチワレが無言で入っていく。
わたしはピピンを見たくなくて、激怒する赤い竜や迷宮の天井を眺めていた。声だけが聞こえる。
ハチワレは真っ青な顔でピピンの遺体に「腐食の女神アミン」の術を詠唱した。いつ加護を得たのかは知らないが、ハチワレはこの迷宮を支配する天使からスキルをもらっていた。
「……にゃ。これでしばらくカビたちが怖がってピピンに近寄らない」
つい振り向いて見てしまった。
白兎のピピンは、真っ白な倉庫の中でただ眠っているだけに見えた。
◇
その後討伐隊は崩壊した村を軽く捜索し、彼らが言う「成果」を発見した。
村の隅の地面に両開きのドアがあり、開くと中には3名の冒険者が潜んでいた。いずれも女でレベルは低く、討伐隊の騎士たちは思わぬ「経験値」に興奮した。アダルとドラフはどちらが犬系の冒険者を殺すかでいがみ合ったあと嬉しそうに刺し殺し、レベルが上がったと大騒ぎした。
しかも地下室は村の食料庫で、大量の小麦や砂糖が備蓄されていた。
「アクラよ……食料も得たし、兵もある。私はこのまま〈聖地〉を目指したい!」
「しかし伯爵、あの男が言うには増援があると」
「だからこそ今なのだ。一度引き返し再度迷宮に入ることもできよう。だが、それまでに“増援”とやらが村を復旧させたらどうなる!? あの馬鹿め。このあと増援が来るということは、今はまだ手薄ということではないか!」
わたしたちは生き残りの虐殺に参加せず、食料庫から頂いた砂糖を水に溶かしてせっせとギータに飲ませていた。ただの砂糖水で回復薬ではないが、砂糖は聖地の作物なので、飲めばMPが戻る。ギータは嬉しそうに甘い水を飲み、そこへ、彼の兄弟が歩いてきた。
「ずいぶんやられたな、ギータ」
片方の羽を失った赤竜ドライグが来て、その足元には夜刀の女がべったりと貼り付いていた。
わたしはリンナを張り倒したい衝動を抑えてハチワレを止め、舌打ちするクワイセを止め……ドライグがギータに言うのを聞いた。
「回復してやろう。俺の羽はしばらく無理だが、その程度の傷なら今すぐ直してやれる」
ドライグは生命の男神レファラドに祈り、ギータが温かい光に包まれる。ハチワレたちを止めていたわたしは、目を見開く2人と一緒に呆然とその光景を見つめた。
——ドライグは、自分で自分を回復できるのに薬をもらったのか。
わたしは心に憎悪を燃やし、今すぐドライグとリンナを殺してしまいたくなった。きっとハチワレやクワイセも同じだろう。
「…………!!」
でも、そうしなかった理由は3つある。
ひとつはドライグがギータを治療したからで、三男坊の黒い竜は最後までわたしたちを裏切らなかった。その点だけは感謝してやっても良い。
もうひとつはもっと情けない理由で、クワイセは戦いでほぼMPを枯渇していたし、ハチワレもまた残量が厳しかった。わたしにはまだ比較的MPがあったが、もうHPが無い。この状態で赤い竜に襲いかかっても勝てる気がしなかった。
ここでドライグやリンナを襲って、戦いの中でハチワレやクワイセを失ったら……?
——なによりそれが最大の理由で、わたしはこれ以上友達を死なせたくなかった。
同じようなことをハチワレたちも考えたのだと思う。2人は暗い顔でドライグやリンナを見つめ、
「わあ、ドライグ様ってお優しいのね!」
甘えた声を出すリンナに、深い殺意を抱いた。
「……なに、この程度の回復術、どうということはありません」
どうやら女に惚れたようだが、クズみたいな女に気取って見せるドライグに深い殺意を抱いた。
◇
せめてもの抵抗としてわたしたちは討伐隊の仕事を一切手伝わず、ただ迷宮の隅に座って成り行きを眺めていた。
使用人のハチワレとクワイセは何度か手伝うよう貴族どもから命じられたが、2人はわたしの従者だ。
断固として断るとアダルは下品な笑みを浮かべて肩をすくめ、わたしはいつか、必ずこの魚を殺すと決めた。
苛ついているとギータが歩いてきて、少し傷の癒えた彼はわたしたちに言った。
「……なあ、お前らはもう迷宮を出ろよ。おれは一応伯爵の子だし、なんなら命令する」
「にゃ?」
ハチワレが顔を上げて不思議そうにした。
「あれを見ろよ、ハチワレ。どうやら父上たちは〈聖地〉を目指すみたいだ……このままだとおまえは貴族の手伝いをさせられるぞ。父上も騎士も、おまえの魔法に期待してる顔だ」
子猫は返事をしなかったが、蒼白な顔を見ただけで「嫌だ」というのは充分にわかった。ギータは黒い竜の姿で肩をすくめた。
「……だろ? だから今のうちに逃げろ。魔物が出るかもしれないが、ハチワレがいれば3人でも帰れるだろ? 今ならおれが帰還を命じたことにしてやるし……」
ギータはふとクワイセに目を向けた。
「騎士団のルッツは、3人の護衛として帰ったことにする。……見てたよ。お前も強いんだな、クワイセ?」
クワイセは、騎士であり貴族のルッツを殺していた。真っ青な顔の子ねずみにギータは微笑んだ。
「逃げろ。父上たちは大昔に拐われた義理の妹に夢中だ。ルッツは実は死んでるし——アウバーはわかるか? あいつだよ」
ギータが顎で指す場所には背中に剣を突き立てられて転がる赤い鎧の騎士がいた。死んでいる。
「下級貴族の扱いなんてあんなものだ。放置だよ……まして、ピピンのことなんてみんな忘れてる」
ロスルーコと義父アクラが誘拐された子供について意気盛んに議論する声が聞こえ、ギータは竜の黒い手でわたしたちを押した。
「だから早く帰れ。おれが全部誤魔化すから、行け。行ってくれ……おれは逆上して兄上や姉さんを襲うお前らと戦いたくない」
わたしたちはガハイメ・バーゼスから迷宮の通路へ押し出された。わたしやハチワレは迷ったが、泣き疲れて呆然としているクワイセを見て帰ると決めた。
「じゃあな」
黒竜ギータが村の入り口で寂しそうに手を振る。
それがギータを見た最後だった。
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