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第七章 悪役令嬢と誰でもない男神
殺人鬼マガウル
しおりを挟む久々に口にしたカフェインの効果は素晴らしく、わたしは目が冴えてたまらなかった。
これだ。この素晴らしい覚醒感だ。偉大なる大英帝国の臣民は、常にこの状態でこそ世界を支配する民族たりうるのだ。
「おいニョキシー、目がバキってるとこ申し訳ないけど、母さんが腐る程カカオを用意してくれてるから板チョコレートとチョコケーキを作ろうぜ」
わたしと同じ地球人は日本語で悪魔的な提案をささやき、
「……上等です。豆を潰すのはわたしに任せなさい。剣神様の加護により、貴様の百倍は腕力がある」
「オッケェ……余裕があればチョコレートシェイクも飲みたいな。あとそう、朝食としてチーズトーストにチョコクリームを垂らすのもうまそうだ……」
「おい待てジャップ、貴様カロリーという科学的単位を知ってるか? わたし思春期の女の子ですけど」
「カロリーくらい知ってるに決まってるだろ。いいから豆を潰せよ脳筋」
カオスシェイド()はわたしが地球人だとわかると日本語で酷い暴言を吐いたが、彼の目もわたし同様バキバキで……そうして調理しているとわたしを苦戦させやがった子猫が現れてチョコの味にニャーニャー鳴き、カオスシェイドは異様に可愛い狐の子に氷のスキルを願い、まだ温かいチョコレートを冷却してもらった。氷はわたしも詠唱できるが、剣閃の風がいる前で魔術を披露するのは得策じゃなかろう。
出来立ての冷たい板チョコは口の中で楽しく砕け、体温でまろやかに溶けて舌に広がった。
異世界の蛮族どももわたしとカオスが披露したチョコを気に入ったようで、口々に「うまい」と叫ぶ悪魔の前でドヤ顔していると、ロリコンの声が聞こえた。
〈マジか……常世の女神からSPをもらった。チョコを食べているのが倉庫持ちばかりらしく、盗み食いしたらウマウマだとか……私には不要だからおまえにくれてやる〉
(ほんと? SPを得るのは久々だ)
生意気な子猫は生まれて初めて口にしたであろうカフェインに興奮していたが、「眠れ」と怒鳴る黒猫に引きずられて帰宅し、可愛い狐やムサという男も去った。
カオスシェイドの自宅には少年とその両親、そして髭面のラヴァナという男だけが残った。
「俺とニョキシーは徹夜でチョコを作ってたから寝るよ」
少年がレテアリタ語で言い、ソファで毛布を被った。なんらかのスキルなのか彼は即座に就寝し、
「……では、わたしも眠ろうと思います。構いませんか?」
わたしは〈剣閃の風〉という悪魔どもに監視されながら少年の部屋に下がることにした。
棚ぼたのチョコレートで興奮していたが、ここは敵地だ。油断してはいけない。
ベッドに入ってはみたが、カフェインのせいで眠れなかった。
どうしても昔のことが思い出される。
◇
赤子のわたしを誘拐した初老の男は「マガウル」という名前で、キラヒノマンサから見て西にあるツイウス王国の暗殺者だった。当時のマガウルはまだ初老で、冒険者風の服装をしていて、ごま塩の短い口ひげを丁寧に切り揃えていた。
わたしは不安に怯えながら船に乗せられ、王国に運ばれて、メアリネという太った男の前に献上された。
「△×○○△×◇!?」
国王は早口のツイウス語を叫び、ゼロ歳のわたしにねっとりとした視線を浴びせた。
〈邪悪な目をした王だろう? 魔女ファレシラの地に巣食う貴族は皆そうさ〉
ノー・ワンがわたしの脳内で蔑み、わたしはわけもわからぬままマガウルと王国の騎士団に連れられて雪の降る田舎町の洞窟に向かった。
ロリコンが〈Cランクの弱小ダンジョン〉だとする迷宮には得体の知れない魔物が溢れていて、ゴブリンやスケルトンといった化け物に王国の「騎士」が次々と倒れた。
わたしはマガウルの腕に抱かれ、生まれて初めて人が殺されるのを見た。
ダンジョンを深く下るほど敵は強くなり、アピスとかいう牛の魔物は蹄を鳴らして若い騎士の腹を潰したし、オークとかいう化け物は棍棒を振り回し、老練の騎士の頭蓋骨を抉った。
わたしを誘拐したマガウルは、そんな騎士団で最も強かった。
彼はわたしを抱きかかえながらほとんどすべての攻撃を回避して見せたし、どうしても回避できない攻撃は〈ゴミ箱〉というスキルを使って異界にやり過ごした。
迷宮では毎日のように人が死んだ。マガウルはわたしを誘拐した犯罪者だが、まだ赤子で身動きできないわたしは老人を信頼し、頼りにするしかなかった。
〈そう怯えるな。騎士がおまえの望みだろ? いつかおまえも月の騎士になり、戦士として誰かを殺すのだから〉
ロリコンは脳内でわたしを励まし——いや、それは「励まし」と取って良いのか? ——とにかくわたしは迷宮の最下層にたどり着いた。
ノー・ワンが事前に教えてくれていた通り、迷宮の最下層には〈月の神〉がいた。
そのダンジョン・マスターは元々は月に生息する粘菌の一種だったそうで、不定形に蠢くスライムは輪を作り、探検でボロボロになったマガウルに〈輪をくぐれ〉と言った。
〈素晴らしい! Aランク冒険者の子を連れてきたのか!?〉
マガウルに抱かれたまま輪をくぐると、一瞬、生まれ変わった時の「白い部屋」が見え、気がつくとわたしは別世界にいた。
まばらに雪が降る中で人々の盛大な拍手が聞こえたが、それに混じってカチカチと鳥がくちばしを鳴らすような音がする。
拍手していたのは〈月の鬼〉で、わたしを取り囲む人々の過半数は赤い髪をし、頭に角が生えたひとたちだった。
くちばしの音を鳴らしていたのは〈ドラゴン〉で、わたしにはそう呼ぶ他に無いような種族だ。〈鬼〉と違ってほぼ全裸で、ニワトリのような足に毛皮を巻き付けたり細長い首の先の頭に宝石を散りばめた冠をかぶっているだけだった。
一匹の黒い竜がわたしとマガウルに近づいて、鳥のようなくちばしを開いた。
『ダラサ王国の16代国王、ダラサ8世である——それが私の新しい娘か』
『はい。お望み通り、高ランク冒険者の子でございます』
竜がダラサ語を喋り、わたしを抱えたままマガウルがダラサ語で礼をした。ロリコンがずっと「ツイウス語よりこっちを覚えろ」とうるさかった言葉だ。
漆黒の竜は低い声で笑い、マガウルの手からわたしを取り上げた。巨大な竜の手には太い爪が三本生えていて、わたしは引き裂かれないか不安だった。
国王を名乗る竜の近くには赤子を抱いた貴婦人がいて、赤子はともかく、婦人のほうはずっとわたしを見つめていた。
◇
誘拐されて月に渡ったわたしは、それから数日間、王国の新しい「姫君」として、ほとんど国宝のように扱われた。
わたしは綺羅びやかな貴族の寝室に寝かされ、周囲には常に数十人の鬼が控えている。鬼の乳母たちはわたしのおしめを競うように交換し、競うように乳や離乳食を与えた。
産みの両親と引き離されたのは少し悲しかったけれど、正直な所、里心のような感情はまだ無かった。
わたしは前向きに「王国の姫」の暮らしを受け入れたし、さらに、乳母たちは蝿や毛虫などを瓶に捕らえてはわたしのところへ持ってきて、ハエたたきで潰すように指導してくれた。
〈おめでとう、ニョキシー。きみはレベルが上がった——〉
ある日冷たい男の声が聞こえて、わたしは叡智ジビカからレベル・アップを通知された。
(すごい……急に力が溢れてくるわ、ノー・ワン)
〈それがレベルアップだ〉
ゼロ歳ながら立てるようになったわたしは乳母の群れを引き連れて王宮を歩き回った。
わたしが連れてこられた場所はダラサ王国の宮殿で、岩山の上に白い煉瓦を積んだ厚い城壁や尖塔が並ぶ城だった。スコットランドのエディンバラ城に似ている。
窓は少なかったが皆無ではなく、わたしは青空の彼方に地球のような惑星が浮かぶ雄大な景色に見惚れた。ロリコンによるとあの惑星はキラヒノマンサがあった場所で、こちらでは〈聖地〉と呼ばれているそうだ。
城の内部に視点を戻すと、城には電気が無く、独特の臭いを出すランプが所々に浮かんでいて、わたしがヨタヨタと廊下を歩くと、先を行く乳母たちは早口に唱え、火の魔法でランプに点火してくれた。
〈——○♀●☆:◇×——〉
乳母が呪文を使うたび視界に読めない文字が並び、わたしは乳母の魔法を見るのが楽しくて歩き回った。
この世界に魔法が存在することは迷宮で目にしていたが、誘拐され、いつ死ぬかわからない状況ではろくに楽しむことができなかった。
(ねえロリコン、ずっと聞こうと思ってたんだけど、どうして視界に文字が浮かぶの?)
〈ティティヴィラスという神が表示を出している。文字は、それを見る者に合わせて変わるが……あいつは英語を知らないからおまえに読めるようにはできない。見えているのはダラサ語だ〉
わたしはノー・ワンにダラサ語の文字を教わりながら、広い城内を数日かけて探検した。体力が尽きてへたり込むと乳母はわたしを寝室に戻し、ストロベリーに似た甘い果物やレベルアップ用の蝿を用意してくれて、わたしは蝿を潰しながら果物をかじった。
わたしは気分が良くなってついビートルズを鼻歌してしまい、
「——◇×! ニョキシー様、◇×!」
どういうわけか、乳母たちに鬼の剣幕で叱られた。
そんな暮らしをして10日ほど経った日、わたしの豪遊生活は終わった。
よく晴れた朝だった。寝室の小さな窓から空に浮かぶ惑星を眺めていると爆発音が響き、周りにいた乳母たちがざわめいた。騎士のような身なりの若い青年が寝室に駆け込んできて、乳母たちに叫ぶ。
「守れ——ニョキシー様を——崩御——裏切り——」
まだうろ覚えのダラサ語は聞き取るのが難しかったが、ノー・ワンが早口で通訳してくれた。
〈不測の事態だ。どうもお前の義理の父親が——ダラサ王が王宮の庭で襲われて死んだ〉
(なにそれ!? ダラサ王ってあのでかい竜でしょ? 迷宮の出口で一回見て以来、顔も出さないけど……)
〈反乱だ。第一夫人が国王を裏切った〉
さらに数名の騎士が寝室に駆け込み、全員が頭に兜を被った。兜には小さな穴が2つあり、そこから赤い角が伸びる。騎士たちは腰に佩いた両刃の剣を抜刀し、寝室の入り口に陣形を組んだ。
乳母たちもまた瞳と髪を真紅に変え、角を生やした。わたしを寝室の衣服タンスに押し込み、その前に人間の壁を作る。両開きの戸の隙間から乳母たちの背中が見え、緊張した声が聞こえた。
ノー・ワンが通訳した。
〈第一夫人には王位継承権を持つ竜族の息子がいたが、〈聖地〉から来たおまえが息子の地位を危うくした。この国の伝統では最も強い子が王位を継ぐ。この数日、王国は継承権で揉めていたらしい。それで第一夫人は——なるほど、あの殺人鬼マガウルと手を組んだ。奴は常世の眷属だから、叡智ジビカも計画を予想できなかったようだ……〉
ロリコンはわけのわからない王族のゴタゴタを語り、わたしは騎士の雄叫びを聞いた。
「邪魔じゃのう」
短く簡潔なダラサ語が聞こえ、タンスの隙間から首を飛ばされる騎士の姿が見えた。
「——王国はわしとの約束を破った。ならば子供は返してもらう」
老人はすぐに騎士たちを全滅させ、さすがに女には手を上げないと期待したわたしは裏切られた。
マガウルは顔色ひとつ変えず乳母たちを殺し、しかも死体は起き上がって周囲の仲間を殺した。肉壁として老人を襲うはずだった魔術の身代わりにもなった。
〈安心しろ。マガウルはお前を殺さないはずだ。そんなことをする意味がない〉
わたしの脳内でノー・ワンが冷静に告げたが、わたしは目の間で繰り広げられる虐殺にタンスの中で悲鳴を上げていた。
返り血で赤黒く染まった老人が、こちらに近づいてくる。
わたしを守る乳母はもう3人だけで、老人は不気味な笑顔を浮かべて言った。
「ご苦労。王位はすでに第一王子のものじゃ。貴様らには夫人から褒美が出るであろう」
3人の乳母はタンスを開き、残酷な笑みを浮かべて赤子のわたしを抱き上げた。部屋の中には彼女らの同僚が死体になって転がっている。
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