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第六章 スリー・オン・スリー
油断
しおりを挟む無刀取り——相手から武器を奪うスキルの表示が視界の端に踊ったが、俺はほとんど動揺しなかった。
人狼ニョキシーは飼い主に棒を投げられた子犬のように俺に突撃し、俺が鍛えた警棒を盗もうとした。
「——く!?」
残念だったな。そのパターンは対応済みだ。
警棒の根本にはストラップがついていて、俺はその紐に腕を通していた。当然それは、ただの紐じゃない。警棒につけたストラップは俺を含めた仕立屋パルテの全スタッフが職人技を込めていて、生半可な腕力では引きちぎれない耐久性を持っている。反面、この紐のせいで棒の先端や中央を握るような杖術が使えなくなる欠点もあるが、盗まれるよりマシだ。
ニョキシーは警棒を盗むのにしくじり、叡智アクシノが俺の脳内で怒鳴った。
〈——油断するな、魔術で突き放せ! 紐が千切れて警棒を取られたら確実に負けるぞ!?〉
花柄マスクに向かって炎と水の無詠唱を連打する。癇癪玉みたいな手加減はしねえ。
〈——火炎魔術:火炎焱燚——〉〈——濁流魔術:水沝淼㵘——〉
〈——火炎魔術:火炎焱燚——〉〈——濁流魔術:水沝淼㵘——〉
爆風と水圧で店のショーウィンドウが弾けるように割れた。2属性を織り交ぜた魔法攻撃はすべて子犬に命中したが、
「——くそ、HPかよ!?」
俺と同じ絶対防御の青白い壁がニョキシーを守った。
意表を突かれて俺は動けず、子犬はその合間に魔法の効果範囲から逃れた。一拍遅れて無詠唱で追い打ちをかけようとしたが、子犬が叫ぶ。
「おい、火も水もやめろ! 決まりを忘れましたか!? ——わたしは別に構わないが、この店は狭い! 友達を巻き込んでしまう!」
花柄のマスクをかぶったニョキシーは、同じマスクをかぶる強盗のひとりを守るように両手を広げていた。彼女が身を挺して守っていたのは勝負の前に「決して戦闘に参加しない」と宣言した強盗の一味で、体型を見るに子犬と同い年か、もっと幼い少女だろう。
邪神の蛇に絡まれたその少女はなぜか科学者風の白衣を着ていて、ニョキシーがかばうと必死になにかをうめいた。邪神の蛇に猿ぐつわを噛まされているので言葉は判然としない。
「……はあ? でも魔法攻撃無しなんて約束は——いや、忘れてくれ。あんたの言う通りだ」
俺は素直に謝った。
パルテを拷問すると言っている連中に従うのは癪だが、お互いルールを守ろうと言ったのは俺だし、俺は戦う前に「戦闘に参加しない奴は襲わない」と約束している。
子犬は俺が無詠唱をやめるとあからさまにホッとした態度を示し、俺に背を向けて蛇に縛られた女に言った。
「良かった。フィ……姫様は無事です! あの悪魔、悪魔のくせに約束を守るようです!」
子犬が「姫様」と呼んだ女は5年前に見たメアリネ王家の娘と同じ種族らしい。
鬼と呼ばれる月の種族だ。
姫様とやらは毛糸で編んだだっせえ花柄のマスクから赤い角を生やしていて、なにかを懸命に叫ぼうとしていたが、邪神が放った蛇の群れがそれを許さなかった。
「——! ——!!」
同じ覆面をしたニョキシーは必死にもがく女の肩に手を置いた。
「安心してください、姫様! 今からあの悪魔に外で戦おうと提案します。それなら存分に戦えますし……おい悪魔、それで良いでしょう!?」
ニョキシーは俺の返事を待たず店のガラス扉を開き、外に出てしまった。姫様と呼ばれた強盗やアクシノが「ロボ」と言う物体、それに燕尾服の強盗もなにも言わない。まあ、全員蛇に縛られているからなにも言えないのだが……。
(……アクシノさん、どう思う?)
〈叡智の女神にそれを聞くかね? 相手はルールを守っているし、規則を守れと訴えている……実に律儀な子犬ではあるが、知を司るワタシとしては「おまえもルールを守れよ」としか言えないね。そもそも、無詠唱をやめた時点で我が眷属も同じ意見なのではないか?〉
(まあ、そうなんだけど……)
なんだか拍子抜けした気分で店の外に出ると、全身を黒鎧で包み、頭にだせえピンクマスクを装備した子犬が深夜の路地で仁王立ちしていた。
俺が叩き落としたので子犬に武器は無い。それでも人狼は堂々としていた。
「おおー? よしッ! ならばかかって来なさい!」
ニョキシーの右腕から黒い破片が落ちた。先程俺に肘打ちを食らわせ、HPの壁で返り討ちにされた黒鎧の関節部分だ。子犬は破損した鎧を気にするでもなく、生き生きとしていた。
「先日の子猫といい、〈月〉にはわたしと同じHP持ちがたくさんいるようですね……素晴らしい!」
「……まさかあんたもHP持ちとはね」
「ふん、驚いたか悪魔め。わたしはある日、カヌストン様……もとい、邪神カヌストンから加護を受け、HPを頂きました。貴様も似たような経緯か? ともかくそれ以来、里では兄上以外に相手になる者がおらず、不満に思っていたのです!」
「兄弟がいるのか」
「おお! 兄上は偉い団長で……あ……今のは忘れなさい」
「え?」
「忘れろ! なんでもない! 言ってはならぬと命じられています! わたしは貴様ら悪魔になにも教えてはいけない!」
ニョキシーは一転して頭を抱え、『ふおお』とか『しまった』と外国語でつぶやき、自分の発言に後悔し始めた。俺はますます拍子抜けした気分で、戦意を削がれていく。
この子犬、本気でパルテを拷問するつもりなのかな。
ふとそんな疑問が頭をよぎったが、
「とにかく!」
ニョキシーが怒鳴り、俺は慌てて警棒を子犬に向けた。青く輝く警棒が空気を焦がし、羽音のような鈍い音が深夜の街に響く。
ピンクマスクの強盗は俺の警棒に怯えるでもなく仁王立ちで叫んだ。
「ずっと相手を求めていました。命を賭した決闘は騎士の誉と教えられて来たのに、故郷には、わたしが危険を感じるほどの相手がいませんでした……」
そう言ってニョキシーは礼儀正しく俺に頭を下げた。
「作法を守りましょう。我が名はニョキシー・ロコック。半月の騎士団の第三部隊団長である——その方の名は?」
「へ?」
ええ……俺にそれを聞くの?
〈おい混沌の影()、名を聞かれてるぞw〉
ていうか爆笑すんじゃねぇアクシノ。
「……………カオスシェイド。服屋のバイトだ」
渋々答えてやるとニョキシーは笑うでもなく満足そうに頷き、わずかに半身になってだらりと両手を下げた。地球の体育でちら見した合気道の構えに似ている。
「よろしい。いざ尋常に勝負しなさい、カオス! ——月の悪魔め!」
そう言って騎士ニョキシーはスキルを発動し、
〈——邪牛新陰流:無刀取り——〉
しくじったばかりの同じ技を使った。
——一瞬、意味がわからなかった。どうして子犬は無意味なスキルを発動させた……?
俺は理解できなかったし、それは連打中の叡智アクシノも同じだった。しかしいざスキルを使われてみると俺も叡智も意図を理解し、俺たちは同時に声を上げる。
「あ、」
〈そうか、くそ、賢い——〉
目にも留まらぬ速さで子犬は俺の懐に飛び込み、今度は俺の警棒ではなく、俺のパーカーのポケットから竜の牙を抜き取った。
油断した。どうして考慮しておかなかった!?
『おおー? 思った通り、これは短刀か細剣として使えそうだな?』
ニョキシーは嬉しそうにつぶやき、直後、猛烈な速さの剣術が俺を襲う。
〈——骸細剣術:流浪の剣閃——〉
子犬は細長い竜の牙で、父さんの必殺技を華麗に披露してみせた。
◇
夜も深いラーナボルカの街に無詠唱の爆発音が響く。
剣術を受けそうになった直前、俺は自分の足元に〈癇癪玉〉を発動して緊急避難した。
これは先輩冒険者シュコニのパクリで、俺が履いている試作品の安全靴は中に仕込んだ結界魔法陣の効果で火属性を無効化できる。火鼠の皮衣と違い無効化には大量のMPが必要だが、俺のMP量はどうかしているので問題無い。
『おおー? 飛んだ!! アンのような魔法の使い方だ!』
ニョキシーは鎧で爆風をしのぎ、夜空に舞い上がった俺を嬉しそう追いかけてきた。
俺の安全靴はMPと引き換えに20メートル程度の高さなら落下に耐えられる。街の石畳を割りながら着地すると、背後から追加の剣術が俺を襲った。
〈いなせ!〉
アクシノに怒鳴られながら俺は警棒で牙を受け止めた。そのまま警棒が牙を焼き切らないか不安になったが、少し焦げただけだ。竜の牙は丈夫だなおい。
「おお、鍔迫り合いはよしたほうが良さそうですね……牙を壊してしまいますッ!」
しかし騎士ニョキシーは別の意見で、嬉しそうに一旦距離を取り、マスクに開いた口から桃色の舌を出してハッハと犬のような息遣いをした。
「それならこれはどうですか、悪魔め!」
〈——骸細剣術:霞三段——〉
父さんが得意としている三段突きは俺にもアクシノにも「既知」で、鑑定連打中の俺は体を明滅させながら突きを回避したが、
〈——豚氏長拳:烏龍盤打——〉
しかし、子犬の狙いは牙による剣術ではなかった!
ニョキシーは右手で牙を突き出しながら左腕を回転させて俺を打ち、俺は鎖骨に子犬の「チョップ」を食らった。HPの壁はなぜか発動しなかった。俺がパルテと一緒に作った黒いパーカーが攻撃を受け止める。服のおかげで痛みは無い。
「——よし、手刀が一発入った……やり返しましたよ、悪魔?」
子犬が得意げに笑い、俺は困惑した——どうしてHPが発動しない!?
〈カオス、服のおかげじゃないぞ! 手加減したんだ! ニョキシーはHPをよく理解している——殺すつもりがまったくない攻撃をHPは守らない!〉
(——はあ? でも、じゃあ、それになんの意味が——)
答えはすぐにわかった。
〈——骸細剣術:霞三段——〉
〈——キャンセルしました——〉
〈——豚氏長拳:烏龍盤打——〉
手刀が決まるとニョキシーは嬉しそうに牙で俺を殺そうとし、HPが発動しそうになると寸止めして手刀に切り替え、俺を優しく小突いた。
要はブラフだ。
攻撃が殺すつもりかがわからない限り俺はすべての攻撃を回避せざるを得ないが、そんなことをしていると自分からは攻撃できず、すべての行動が「受け」に限定されてしまう。といって回避せずに突っ込めばHPが発動するだろうし、
「ほらほら、どうしました? かかってきなさい! 残りいくつか知りませんけど、とっとと浪費してしまいなさい!」
それこそが子犬の狙いだ。
ニョキシーは〈キャンセル〉を織り交ぜて剣と手刀を連打し、俺は真夜中の路地をじわじわと後退させられた。
2HPを持つ三毛猫と幼い頃から戦ってきたから、HP持ちとの戦いには慣れているつもりだった。
しかし子猫はこんな作戦を披露したことがない。あいつはいつも〈冒険〉スキルでステータスを爆上げして突撃して来るだけで、悔しいが、それだけで子猫は俺に勝利できた。まずは全力で攻めて俺にHPを使わせ、HPが枯渇したらトドメを刺す——毎日そんなだったから、それが「絶対防御持ち」と戦う定石だと思い込んでいた。
脳筋の子猫と違い、子犬は「技巧」を心得ていた。
一回だけ〈調速〉でグラつかせて反撃できたが、2回目からは獣人特有の「ケモミミ伏せ」で防御されてしまう。ミケと同じで、犬耳を伏せるだけでガードだ。
(くっそ、アクシノさん!? 鑑定でブラフを判定できねえの!?)
〈——無茶を言うなよ。重ねて言うが相手は「月」の剣士だぞ?〉
無詠唱で子犬の側頭部に〈水風船〉を放ってみた。しかし子犬は耳に目でも生えてるように軽く首をひねって水圧を回避し、つややかな黒髪が夜空に舞う。無詠唱の回避とか、ミケにもできない芸当だ。
〈飛べ!〉
叡智に怒鳴られ足元で癇癪玉を破裂させると、一瞬前まで俺の居た場所をニョキシーの本気の突きが通り抜けた。
上空を舞う俺を子犬が追いかけてくる。女騎士ニョキシーは竜の牙を振り回し、外国語で楽しそうに吠えた。
『おおー、おおー!! さてはおまえ、アニキみたいに「鑑定」で予言をもらっているな!? しかもアニキと違って「連打」……これは楽しい! 絶対に成敗してやるぞ、悪魔め!』
鑑定連打も知ってるのかよ。
(……くそ、仕方ねえ。ちょっと手加減を変えなきゃダメそうだな?)
俺はアクシノさんに相談した。
〈賛成だね。これはおまえがずっと続けている子猫との模擬戦ではない。別に魔法は禁止じゃないし、あらゆる手段を活用せねば生け捕りは困難だ——やれ〉
(OK……)
——普段ミケには使わない手を披露してやる。
着地した。安全靴が効果を発揮し、足元の石畳がひび割れる。それと同時に発動した俺の特殊能力は、鑑定や調速と同じでスキル表示なんて出ない。
——絵画と印刷アプリの効果は、この世界で俺だけが持つ特殊能力だ。
「おお……?」
子犬の足元に絵画アプリで指定した炎の魔法陣が印刷され、即座に発火した。
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