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第五章 人狼の夜

ディギー・ドッグの発見

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 それから30分後、島は依然として蒸し暑く、青髪のハッセはストレスからつい髪を金色に染めかけた。

 半月の騎士団に戻り、全身を包む黒鎧の中で蒸し焼きにされながら200メートルほど離れた海岸で見守っていると、剣閃の悪魔どもはようやく〈聖地〉に続く階段を引き返して行った。連中は浜辺でなにやら議論していたが、距離が遠くて会話は聞き取れなかった。

 騎士団長のハッセ・ロコックはホッと息をつき、音もなく蒼天に浮かぶ聖地を見上げた。

 ——なんと美しい青と白だろう。

 ハッセは空に浮かぶ球体を見つめた。

 できれば鬼より〈竜〉に生まれたかった。竜人はレファラド様の姿を模した存在とされているし、背中の羽で空を飛ぶことができる。ハッセも竜の身であれば〈聖地〉にもっと近づけるのに。

 天空に浮かぶ遠い聖地は大海の青地に白雲の渦巻きを抱き、森林の緑や砂漠の茶色が所々に混じった複雑な相を見せていた。

 不敬な感情ではあるが、邪神ファレシラが地上の者にあれを隠している理由がわかる気がする。

 あれほど美しいものが頭上に浮かんでいたら「行ってみたい」と願うのが「人間」というものだし、案の定、ハッセはそれを強く願っていた。

 レファラド様の大地に生まれた日からずっと、上空に浮かぶ〈蒼き聖地〉に行ってみたかった——祖父が戦死し、父も亡くなったあとは特にそう思った。

 死んだ祖父や父上は〈月〉に生まれ変わるそうだが、今さら、別に彼らと会いたいわけじゃない。そんなのは〈月の眷属〉の思想だ。

 叡智ジビカに加護されているハッセは、より純粋に、知的好奇心から〈聖地〉に行ってみたかった。

「お、おおーッ!? ねえアニキ、アニキっ! これを見て!」

 ダラサ語の騒々しい声がして、ハッセは空から大地へと視線を落とした。義理の妹が重厚な黒鎧をガチャつかせながら犬のように砂浜を掘り返し、砂埃を上げている。

『……どうしたんだ、ニョキシー?』
「見てっ、あいつらがなんか落として……おおーっ!? これ、あいつらが輝石を拭いてたモノだ! コレ、なんか文字みたいのが書いて……あ、いや、つまり——『兄上、月の悪魔どもが愚かにもなにか落として行きました!』」

 ハッセの妹が嗅ぎつけた落とし物は、タスパ語で——レテアリタ語で「カミ」と呼ばれている記録媒体だったが、その製法はダラサ王国には無く、ハッセはその物体の名前を知らなかった。そもそもレテアリタが「紙」を知ったのはカオス少年が帝国に現れてからのことだ。

 義妹の黒犬は桃色の柔らかい唇に「カミ」を咥えて兄に落とし物を届け、ハッセは、見た目には羊皮紙に似た数枚の薄い物体を眺めた。それは悪魔どもが石を拭ったために血で汚れていて、少し妹の唾液で汚れていた。

『……ここに書かれている記号はタスパ語を表す文字だな。血で汚れているうえ、わたしも知らない単語がいくつかあるが……』
『おおー!? 読めるのですか、兄上!?』
『当然だ。わたしには叡智ジビカ様の加護があるから、表音文字なぞ造作もないさ。文字に対応する音を覚えて黙読すれば、叡智様が意味を〈翻訳〉してくださる』
「おおー!? ジビカすっげえ! わたしもその加護が欲しい!!」

 興奮してダラサ語の虚しい願いを叫ぶ子犬アホを無視してハッセは「チラシ」を読んだ。目の前のモノが「紙」であり、商店の宣伝を書いた紙切れをタスパ語で「チラシ」と呼ぶのだと叡智が教えてくれていた。

 妹が見つけたチラシのうち、最初の数枚は「仕立屋パルテ☆感謝祭——“シャシン”が半額! 定食も3割引」やら、「孫には負けぬッ! 仕立屋スレヴェル覚悟の大値引き!」といった内容だったが、最後の「報告書」は騎士団長の目を引いた。

『……ニョキシー、これはすごいよ。これは興味深い……!』
『おおー? 良いものでしたか、兄上!?』

 妹は興奮していて、上目遣いで聞いてきた。

『うん。最後のこれだけはくだらないチラシと違う……噂に聞く「冒険者ギルド」とやらの……少し待て、叡智様が「待て」と仰っている! 深いお考えの中に沈んでいらっしゃる……ジビカ様が判断に迷うなど、滅多に無いことだ!!』

 待てと命じられた妹は重たい全身鎧を鳴らしながら砂浜に「おすわり」した。他の団員たちも期待した目でハッセを見つめ、ややあって〈神託〉を受けた騎士団長は、心を震わせながら部下たちに怒鳴った。

「おまえたち、朗報だッ! ——叡智ジビカの神託に従い、我らはこれより〈聖地〉を目指す!」

 その宣言に騎士団の全員がざわめいた。新人のシレーナは恐怖に青ざめている。

「そう怯えるな、危険であるのは承知の上だ……!」

 ハッセは震えながら叡智の〈神託〉を伝言した。

「それでも我らは、これより〈聖地〉を目指す必要があるッ! ——そこは邪悪な歌の魔女が支配する土地だし、邪神アクシノに〈鑑定〉でもされれば即座に〈天罰〉を受けて即死する土地だが、それでもだ!」

 ハッセの頭には今、叡智ジビカの絶叫のような神託が響いていて、彼は仲間にそれを伝えるので必死だった。団員のうちハッセと同じ叡智持ちが同じ神託を受けたようだ。動揺する周囲の仲間に小声で説得を始めてくれた。

 ハッセは怒鳴った。

「厳しい旅路になるだろう。しかし——しかしジビカ様の予想によれば、この先には我らと同じ〈生命教徒レファラディアン〉がいて、聖地にたどり着けばすぐ、全員分の『叡智のコイン』を与えてくれる! 我らの故郷では作るのが難しい、佞智アクシノの目を欺く伝説の宝具だ! それさえ持てば邪神どもが我らを傷つける心配は無い! ゆえに我々は……」

 聖地に行く——騎士団長の怒鳴るような宣言に半月の騎士団は歓声を上げた。興奮しているのはハッセも同様で、懸命に自制したのだが、視界に揺れる前髪が真紅に染まってしまう。

『……えっと、それはまことですか、兄上? 我らの任務は「救出」です。確かにロスルーコ様の御次男の安否は気になりますが、わたしは、途中で引き返すものだと……』

 妹がおずおずとタスパ語で問いかけてきた。兄は深く頷き、騎士団の全員にわかるようダラサ語で返す。

「そうだな、認めよう……ニョキシーが感じている通り、御次男のリヴァイ様は探しても無駄だろう。わたしはずっと前から諦めていたし、ここまで、せめて適当な悪魔を2、3匹殺して帰れば騎士団の面目が立つと考えていた。
 迷宮という試練の土地で、我々は階層を上がるほど弱くなるというのに、上へ進むほど大量の〈悪魔〉が我らを襲うのだから——御身を救出するのが我らの目的ではあったが、彼はすでに殺されていると思う……!」

 しかし、騎士の最大の使命は神と国家のための戦いにこそあり、救出任務や、まして冒険は本来の役目ではない。妹が指摘するように、その時までは、ハッセも頃合いを見て引き返すことを第一に考えていた。

「——しかし、我々は月へ突撃する!」

 子犬が咥えてきた「冒険者ギルドの報告書」には月の港町で開催される祭りについて書かれていた。

 どうやら生意気な黒猫は聖地でもかなりの地位を持つ人物だったようで、ギルドマスターのポコニャが落とした報告書には、ラーナボルカという領主が独断で祭りを開こうとしていることや、彼が〈結界〉のスキルを持つ職人を集めて密かに謎のコインを作らせていること、外国の領主と密会しているらしいという密告が書かれていて、叡智ジビカによると、ラーナボルカ伯爵の目的は明らかだった。

 ——彼は、とある特殊なスキルを持つ人材を手に入れようとしている。そのスキルはうまく活用すれば神々すらも殺すことが可能なスキルで、魔女ファレシラの土地で暮らす伯爵が密かにそれを求める理由はひとつしかあるまい。

 ラーナボルカ伯爵は生命の男神の信徒であり、同胞のために鑑定を偽装するコインを大量に用意し、魔女ファレシラを殺しうる「勇者」を探しているのだ。


 騎士団が聖地奪還の悲願に沸き立つ中、ハッセの脳内では叡智ジビカによる激しい神託が続いていた。

〈しくじるなよ、ハッセ。お前の父は勇敢な“竜騎士”だった。あいつは悪魔に殺られてしまったが、まだ私がいる! 私の自慢の子だ。お前ならやり遂げる——〉

 ハッセ・ロコックは亡き父を思い出させる力強い激励に何度も頷き、〈蒼き聖地〉に続く上り階段へ騎士団を導いた。


  ◇


 その半月ほど前、夜も更けたラーナボルカ市フェトチネ地区の立木に2羽の小鳥が止まっていた。

 夜空に〈月〉は、当然のように無い。

「……忘れてないかな、叡智アクシノ。わたしは休暇中なの。連星たるアホは今☆遠く離れてるの♪ わたしはしばらく自由だし、休暇を楽しむの!」

 白い鳩はこの世界で唯一の眷属が眠る団地を見つめながら隣のカラスに不満を告げた。

「それで5年もぐーたらしてたでしょ。常世と一緒に例の店に忍び込んで何杯ラーメンを食べましたか」

 黒いカラスはそっけない。

「一方で眷属やその周囲には『演奏』と『歌唱』のスキルを与えて煽り……ワタシは反対しましたが、キツネまで操ってカオスに『歌』をせびった。あいつは警戒して料理ばかりしていますから、ワタシの予想通り『キツネ作戦』は失敗ですよ」
「むぅ……だけど三毛猫はまんまと歌ってるよ? ウユギワ村でわたしとカオス()の『天罰連打えんそう』を見てるから超熱心に練習を続けてるし、最近は、引っ込み思案の蝙蝠の子だって——」
「それですよ。重要なことは、冒険の子シュコニがウユギワ迷宮を滅ぼした事実です。カオスや子猫にはできなかった偉業だ」

 星辰たる白い鳩はホーと鳴いたが、どこか非難するような歌声は海からの夜風に紛れた。

「——頃合いですよ。今夜〈天罰〉を下しましょう」

 漆黒のカラスは静かに告げた。

「いい加減、ツイウス王国のメアリネ王家を処分すべきだ。そうすれば例の小鬼があの国の民で“実験”するのをめられる。この5年ほど常世はあの小娘にワクワクですし——認めましょう。叡智のワタシもあの試みにはワクワクなのですが、星辰としてはまずいでしょ?」
「んんー? そうかなぁ。アクシノは叡智の神だから、言葉を持つ生き物に味方しすぎじゃない? あんたヒトが死ぬのを嫌がりすぎてるよ」

 黒いカラスは反論に詰まった。白い鳩がころころと笑う。

「わたしは決して生命あれじゃないから、自分の領土に『死』があるのを否定しないよ——歌は歌えば空に響いて、すぐに虚空へ消えてしまうものだから」
「……ずいぶん詩的なことをおっしゃいますね」
「そうかな? これは全然詩的じゃないよ——耳を澄ませてみなさいな。我らが統べるこの星で、知性無き秋の虫が懸命に合唱してる。交尾できなきゃ冬を迎える前に死んで、それで終わりになってしまうから、この星に生きた証を残そうと必死……」

 歌の女神の指示に従いカラスは周囲に耳を澄ませた。リー、リーと鈴虫たちの鳴く音がする。鳴いているのはオスだけで、つがいを求めて競うように鳴き叫んでいる。

「歌たるわたしが求めているのは、こんな音色なの」

 鳩は軽い口調で言った。

「わかるかな、叡智? 我らの星でヒトが死ぬのは仕方ない。でもでも、だけど——だからこそ、『歌』たるわたしはもう少し様子を見て、外界がもっと絶望的になったその時っ! 地上の全生物が『カミサマー☆』って号泣するようなその時っ! 『またせたなー☆』とばかり下界に顕現したいわけ♪
 生き物すべての賛美歌なきごえに包まれて降☆臨する世界神……! 最高にかっこいいでしょ☆」
「中二病ってご存知ですか」

 熱心に歌の話を聞いていたカラスは一気に冷めた。

「なにそれ。月の邪悪な疫病?」
「知らないなら良いです。つまり——つまり、カオスを取り巻く少女たちが今、そのやまいに罹患しているのですよ。前世を覚えている混沌()はともかく、他の子たちはそういう時期なんですから、お休み中でも少しは動いてあげないと。歌様は眷属こどもを作らないので意味不明でしょうが、他の神々はみんなこの時期に苦労するんですよ?」
「んんー? よくわかんないな。またも“叡智”に騙されてる予感がするぞ? あんた少しはジビカを見習ったら」
「——月のクソアホと比較するなんて、さすがのワタシもキレますよ」
「おや、おや……☆」

 2羽の小鳥はそのあと少しだけ議論を交わして決着し、暗い夜空に飛び立った。議論の勝者は黒いカラスであった。

 この世界で確実に不要な存在に今宵、世界神が存在否定てんばつを歌う。


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