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第四章 大いなる冒険
ゴブリンのベーゼ
しおりを挟む岩で覆われた暗闇を血の臭いが満たしている。
マキリンは自分の血の臭いを嗅ぎながら、ほとんど死を覚悟していた。10年前、14歳で初めて人を殺して以来ろくな死に方はしないだろうと思ってはいたが、想像以上に悲惨な死に方だ。
レベル25の耐久力を持ってしてもダンジョンの床3層ぶんの重量には耐えられず、彼女の体の下半分は岩で潰れていた。
(……フェネ婆さんが言ってたね。人が、死ぬ時、それまで最も加護を与えてくださった神様が看取りに来る……誰が来るのかしら。誰であれつばを吐いてやるつもりだけど)
保ってあと数分の命の中で、彼女はこれまでの人生を振り返っていた。
ツイウス王国の田舎に生まれた「マナナン」は、14歳まではごく普通の奴隷だった。
両親とは早くに死別し親戚に奴隷として売られてしまったが、貴族の家で下働きをしていれば問題なく生きていけたし、そんな人はたくさんいた。村で星辰祭が開かれ、酔った男に襲われるまで彼女は人生に満足していた。
その中年は臭く汚らわしい冒険者で、咄嗟に相手のナイフを奪ったマナナンは男の首を掻き切った。彼女はそれを悪いことだとは思わなかったし、彼女に〈調合〉のスキルをくれている酒の神も加護を外すことは無かった。男は祭りの喧騒の中、路地裏に汚い血を撒いて死んだ。
思えばあの時、堂々と名乗り出て〈鑑定〉を受ければ良かったと思う。
ずっと叡智の女神を馬鹿にしていたが、彼女の左手を切り裂き、鎧を砕いたのは叡智のガキだ。無詠唱とかなにあれズルすぎる。
きっとあの時、村のギルドに名乗り出ていれば……高レベルな鑑定を受け、殺しはしたが理由があったのだと〈神託〉を受けられただろう。
不運だったのは、その冒険者が「不徳のコイン」を持っていたことだった。鎌のような形をした金貨は、マナナンが貴族の館で聞いた話では「月」とやらの様子を模したコインで、持っていればレベル3までの鑑定に対し「前科なし」になる、犯罪者御用達のお守りだった。
すべては人殺しで動揺したのが悪かった。殺人なんて大したことないのに。
マナナンはコインを握りしめ、冒険者の他の装備も剥いで、王国を飛び出し流浪の旅に出てしまった。レテアリタ出身の奴隷仲間から言葉を教わっていたので帝国領に逃げた。コインは名前も隠してくれたので、その時からマキリンを名乗った。
各地をうろつき、道端で角ウサギなどを殺しているうちに少しレベルが上がり……自分には冒険者の才能があるのではないかと思って流れ着いたのが迷宮の村ウユギワだった。
歳は15になっていた。仲間も無く、安い装備で5層まで降りた彼女は普通に死にかけたが、この階層では滅多に会えない「シラガウト」という雑魚を見つけた。
この魔物から得られるスパイスは高値で売れる。困窮していた少女は大喜びで殺し、アクシノによる経験値の通知が終わった、その直後のことだった。
〈——ウユギワ村のマキリンよ——〉
冷たい男の声が彼女の頭に響いた。
〈——私は叡智の神、ジビカである。花魄がお前に加護を与えようとしているが、お前は我ら〈月〉の加護を望むか……?〉
加護なんて、欲しいに決まっていた。月がなにかはまだ知らなかった。
〈——契約は成立した。花魄の仔細が知りたければ、迷宮でゴブリンを探して愛想を振りまけ。連中がすべて教えてくれる。
しかしお前は、今日からは誰の鑑定も受けてはならないと心得よ。我らの加護があると知られれば、歌の邪神から〈天罰〉を受けることになる。月のコインを手放さぬことだ。それは花魄の加護を隠してくれる——〉
その時は半信半疑だったが、再び迷宮に繰り出した彼女は浅層でゴブリン1匹に出会い、恐る恐る手を振って微笑んでみた。
〈——魅了スキルが発動し、ゴブリンは配下になった。15分は効果が続く。より長く支配したければ、より強い愛情を示す必要がある——〉
叡智ジビカのアナウンスがあり、醜いゴブリンがマキリンに頭を垂れた。15歳の美しい少女は自分のスキルに狂喜した。
◇
彼女はスキルを連発し、次々と小鬼を配下に加えた。
ゴブリンは決して強いとは言えなかったが、それでもパーティを得た彼女は集団でシラガウトを襲い、ギルドで売ってカネを稼いだ。
始めの頃こそ迷宮を出るたびゴブリンを置き去りにしなければならなかったが、ある日迷宮をぶらついていると、
〈……わくわく〉
どこかから子供の声が聞こえたと思った瞬間、〈常世の倉庫〉を獲得し稼ぎは倍増した。
倉庫の獲得は彼女の世界を広げた。
人と同様にゴブリンは呼吸を必要としたが、マキリンは遠慮なく倉庫の入り口を閉じてお気に入りの小鬼を持ち運んだ。たまに酸欠で死ぬやつが出たが、ゴブリンが死んだからなんだというのだ。少し酸欠にしてやると連中は意識が朦朧となり、マキリンの〈魅了〉にかかりやすくなるのもメリットだった。
倉庫の利点は他にもあった。
ゴブリンを操り始めてすぐ、マキリンはいくら魔物を殺してもレベルが上がらないことに気づいた。倒すたび叡智アクシノが経験値を通知しているのにだ。
理由はある日、迷宮で叡智ジビカが教えてくれた。
〈——経験値は無いぞ。それはコインを通じた私のまやかしで、そろそろ偽装も限界だ。経験と実力の矛盾を解消するためには「冒険者」を殺す必要がある——〉
話によるとジビカや花魄は〈月〉の神々で、月の加護を得た〈選ばれし者〉は、モンスターではなくこの世界の生物を殺さなければ経験値を得られない。普通の冒険者は魔物を殺すことで邪神ファレシラから経験値を取得し、基礎レベルを上げるが、マキリンに経験値を与えてくださるのは偉大なる生命の神レファラドなのだ。
まだ幼かった少女は、さっそく叡智の助言を実践した。
ヤギ農家の家に忍び込んでヤギを殺してみると、即座にジビカから経験値のアナウンスがあった。おかげで翌年までミルクの値段が高騰したが、マキリンは上機嫌だった。追加の加護が得られたからだ。
〈黄金の神イミノコエがマキリンに加護を与えた。今から呪文を教えてやるから暗記しろ。これはお前の基礎レベルに応じ、砂を砂金に変えるスキルだ〉
ただの砂を砂金に……!?
マキリンはすぐに試してみたが、結果は残念なものだった。詠唱が終わるとすべてのMPが消費されたが、砂の粒ひとつがようやく黄金に変わっただけだった。MPが枯渇し気絶しそうになった彼女に、あざ笑うような叡智の声が聞こえた。
〈今はその程度だ。豊かになりたければレベルを上げろ。動物ではなく冒険者を狙え。EランクやDランクを殺せば大量の経験値が得られるぞ?〉
マキリンは砂金が欲しかった。
親も身寄りもない少女にとって、黄金は魅力的だったが——しかし、人殺しには「情報収集」が欠かせない。間違えて強い冒険者を襲えば返り討ちだし、弱くても鑑定持ちを襲ってしまうと秘密がバレて〈天罰〉の恐れがある。
常世の倉庫はそのために役立った。
男でも女でも、酒に酔ったやつは口が軽くなるが、ギルドの「酒場」で働くためには倉庫が最低条件だった。ギルド職員は冒険者から買い取った素材を他の村や街に運搬し売る仕事を任されるので、バイトとはいえ倉庫は必須だった。
ギルドで面接し、フェネ婆さんから鑑定を受けた時は不安だった。しかしババアはレベル3の鑑定しかせず、「前科なし」のマキリンは見事に採用された。
二人目を殺してみたのはその頃だ。16歳になっていた。
彼女はゴブリンにツキヨ蜂を捕獲させ、まずはFランク冒険者のリュッケを襲わせてみた。冒険者の才能に恵まれず、木こりとして柱や板を売っている哀れな男だ。
静かな森にくぐもった悲鳴が木霊した。
リュッケは毒に犯されて死に、すべてを指示したマキリンは久々にレベルが上がった。
〈——よくやった。しかし金持ちを目指すならもっと経験値が要るぞ。例えばそう、〈剣閃の風〉を殺せばレベルはすぐに上がる——〉
一度に変化させられる砂粒が2粒に増えた。
興奮したマキリンは村一番の冒険者の家に〈女王〉を放ってみたが——しくじってしまった。
なんだあのガキは。生まれたばかりの、まだ「名前」も持たないガキのくせに強すぎる。翌日の星辰祭で〈佞智〉と〈邪神〉の加護持ちと知ったが、ふざけんなと思った。
叡智ジビカからもさんざん嫌味を言われ、以降、彼女は慎重になった。
剣閃の風はそのうち殺すとして、しばらくは弱い冒険者を狙おう。まだ経験の浅いルーキーが狙い目だ。殺すつもりで仲良くしていたムサは鑑定持ちの黒猫と組んでいたので早々に候補から除外したが、マキリンは酒場で何年もバイトを続け、鑑定のいない若手パーティだけを襲ってレベルを17まで上げた。
殺すのは、常に男の冒険者だけと決めていた。その方針に自分の過去が関係していることは否定しないが、その過程でゴリの息子を殺せたし、結果的には正解だったと思っている。
大剣使いとしてヒゲのラヴァナと張り合っていたゴリは息子が迷宮で死ぬと意気消沈し、あろうことか〈天国〉に憧れてくれた。
——邪神ファレシラの星で死んだ者は、偉大なるレファラドの地に生まれ変わる。
あのアホはそんな伝説を信じて〈月〉に憧れ、天国に行きたいと強く願い、月の加護を得てくれた。マキリンの仲間になってくれたのだ。
ゴリが仲間だと知ったのは半年前だったか。酒場に出る準備をしていたときに、ジビカが突然教えてくれた。
〈——おい、その男は仲間だぞ。お前と違ってまだ邪神に怯えている。堂々としていれば良いものを——〉
ギルド職員のゴリはそのことを必死に隠していた。当然だ。マキリンだって天罰は怖い。
というわけでマキリンは彼を脅し、彼が村長の鑑定対策に用意していた強力な魔道具を奪った。ゴリが首都の鍛冶屋に依頼して〈鑑定阻害〉を付与した結婚指輪さえあれば、マキリンはもう、フェネからレベル7の鑑定を受けても平気だった。
それで彼女は油断した。
『いらっしゃいませ、マキリン様。ご注文の品が出来上がっていますよ!』
もう4日前になる。マキリンはその朝、新調した絡新婦のブラウスを取りに服屋へ行って、あの忌々しいパルテに鑑定されてしまった。服のサイズが適切なら公正な販売価格が上がるので、金髪のガキは仕上がった服の価値を知りたかっただけなのだろうが……。
〈——馬鹿が。アクシノに知られたぞ——〉
マキリンはその時、指輪もコインも持っていなかった。受けたのはレベル1の鑑定だったが、それでも彼女を誰が加護しているかは知られてしまう。
彼女は即座に〈神酒〉の加護を失い、ニケの神託によって作られる冒険者カードは「Zランク」に書き換わっていた。マキリンは怯え、月の侵略地たるダンジョンに逃げ込んだ。イケニエのジジイはカードの確認もせず顔パスしてくれた。
良かったのはそこまでだ。
マキリンはそれまで、酒の神から与えられていた〈調合〉スキルを活用し、唐辛子を固めて目潰しにしたり、回復薬を自作することでダンジョンを攻略していた。もはや追加は作れない。在庫で戦うしかなくなった。
冒険者ランクがZに降格されたのも最悪だ。
冒険のニケは極めて強力な女神で、直接的な加護を与えていなくても、あらゆる冒険者に軽微な援助を与えている。自分や敵がスキルを使った時に表示されるテロップがそれで、冒険者はその文字を読むことで自分のスキルの成功を知るし、敵からのスキルを事前に察知できる。
月の眷属だと知られたマキリンは、生まれた日から視界に浮かんでいた表示を失っていた。自分がスキルを使っても、正しく発動したかわからない。スケルトンのような雑魚ですら、相手がなにをして来るのかを予想できない。
それだけじゃない。冒険者を本職と決めた人間に対してニケは強めの助力を加えていて、罠の感知や解体といった、仕事をする上で重要なスキルを与えている。特に罠感知の喪失は深刻だった。いつもなら余裕の浅層を歩いたマキリンは、ちょっとした小石にすら躓いた。
——終わりだ。月の奴隷としてずっと慎重に行動していたが、もはやレベリングをするしかない!
(もしも私の目の前にファレシラが顕現したら、〈天罰〉をくらう前に全力で殺す……!)
月の眷属は、この世界の神を殺すことができる。月の加護を得た時点でその存在はこの世界の理を離れるから、殺ろうと思えば殺れる——マキリンはずいぶん前にジビカから教わっていた。
(歌の邪神が現れても殺せるくらいの「経験値」が要る……!)
そんな時、殺人鬼はバウとウゴールのパーティをみつけた。狼二人は青い髪の貴族を護衛していて——マキリンが放ったゴブリンの群れに飲み込まれた。
しかし殺せなかった。少女の傍らにいた老紳士が強すぎた。
(なんなのよ、あのクソジジイ……!?)
手持ちのゴブリンが易々と返り討ちにされていく中、それでもマキリンは仲間とはぐれていた青い髪の少女を倉庫に誘拐してみることにした。
するとどうだろう。
〈——ほお、ついているぞ! マキリン、この少女は〈月の眷属〉だ。お前の仲間だ!〉
神託を通じてジビカに教わった時は嬉しかったが——振り返ると、それは〈叡智〉たる彼の計略だった気がする。
『マキリンよ、神々は偉大じゃが……いみじくも叡智様がわしらに賜ったショーギの通り、わしらは所詮神々のコマで、雑兵に過ぎん。偉大なる方々はコマの視点ではわからぬ損得で神託を下すし、わしらを好きに動かそうとする……だからわしは、死に果てるまで冒険するつもりじゃが、おまえはどうかね?』
ふとフェネ婆さんの言葉が浮かんだが、その時、マキリンには考える余裕が無かった。いつ聞いた言葉だったかさえ思い出せないし、所詮はこの星の叡智と炎の神々を狂信している老狐の戯言だ。
青い髪のガキと偶然にも同じツイウス王国出身だったマキリンは、クソガキをうまく言い含めてオトリに仕立て、偶然発見した〈剣閃の風〉の前に出て行かせた。
フィウとかいう青髪のガキで気を引いた隙を突き、ゴブリンに襲わせれば、きっと剣閃の風ですら殺せたと思う。
しかし偶然、黒猫がガキを鑑定してしまった。あの黒猫にはこの星の叡智が加護を与えているのを知っていたのに。
〈——まずい、あのガキを殺せ! 鑑定結果の「所属」欄に、仲間としてお前の名前が表示されているぞ。村一番の冒険者に、お前の秘密が知られてしまう!〉
マキリンはジビカの神託に従って小石を投げ、偶然しくじった。
その時はニケの表示を失っているせいだと思った。
しかしよくよく考えてみると、冒険者に印地のスキルを付与できる神はいくつか存在するが、彼女にそれを与えているのは偶然にも月の神花魄だった……。
◇
瓦礫の下で、マキリンはいよいよその時が近づいているのを感じた。
(……フェネの嘘つき……)
もうすぐ死ぬのに。
この世界の神々も、さんざん自分をけしかけた月の叡智も彼女の前に現れなかった。思い出すのは自分が使役してきたゴブリンたちとのことばかりだ。
マキリンはほとんど動かない口で常世の倉庫に閉じる指示を出し、再び詠唱して自分の目の前に開いた。
倉庫は岩などの固体の中に入り口を開くことができない。周囲を瓦礫に囲まれた中、顔の前に開くことが出来た入り口は、一辺が25センチかそこらだった。
小さな入口から倉庫の中が見える。レベル4、16メートル四方の広い倉庫の中には1匹のゴブリンがいた。
そいつはマキリンが一番始めに魅了した醜い小鬼で、彼女は彼に「ユアン」という名前をつけていた。他のゴブリンにはほとんど名前をつけていない。さっき自死したキングの「ガスパール」と、一番でかいホブゴブリンの「ホセ」くらいだ。
ユアンはマキリンと目が合うと、すぐに立ち上がって倉庫の奥に走って行った。なにをするのかマキリンにはわからなかった。ユアンは使えない雑魚ゴブリンで、最近あまり可愛がっていなかったし、もしかしたら魅了が解けたのかもしれない。
しかしユアンはすぐに戻ってきた。彼は——魔物のくせにそんなことをするとは思わなかったが、目に涙を浮かべていた。彼女を見放したはずの女神ニケによる表示が視界に浮かぶ。
〈——ゴブリンは魔石を燃やした——〉
醜いゴブリンは倉庫の入り口から顔を出し、もう動けなくなっているマキリンに無言で口づけをした。
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