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第二章 地響きの前夜
常世の倉庫にて
しおりを挟む黒髪を風に吹かせて玄関口をくぐる。赤い玄関マットが敷かれている。眼の前には奥行き十六メートルはありそうな廊下が続き、すぐ左手には木の階段があった。
廊下の天井は二メートル半くらいで、向かって右手の壁の板にはところどころ四角く穴が開けられている。ここは〈常世の倉庫〉の中であり、倉庫は基本、真っ白な空間だ。壁の穴からはその白い光が入り込んでいて、廊下はほのかに明るかった。
「私、風が使えます。すごい部屋数ですね」
廊下には椅子に腰掛けた老人がいた。疲れた顔をしている。金髪碧眼黒メイド服のシュコニは廊下の左側に並ぶドアを眺めながら愛想よく聞いた。
「この子たちを休ませたいんですけど、この階で?」
「……三階の奥にしてくれ。風が足りてない」
「すごい、三階建て? 私、こんな広い〈倉庫〉は初めてですよっ!」
「いや、地下の物置を含めて五階建てだな。わしの〈倉庫〉はレベル4で、昔は荷役として命がけの冒険をしたものだ。それで稼いだカネで宿屋を建てて、引退したはずなのに……今じゃ満室のときしか使わん倉庫しか残っていない……」
老人は村の宿屋の主人だった。広場の宿は倒壊していたが、彼は常世の倉庫にも〈宿〉を持っていたわけだ。
このような倉庫の使い方は冒険者が迷宮で宿泊するときの定石で、父のパーティでもムサがその役目を果たしている。〈常世の倉庫〉はレベル1なら約1立方メートル、レベル2なら4立方メートルと、レベルの自乗だけ広くなるので、レベル2の時点で10畳程度の床面積が得られる。
窒息するので出入り口を閉じるわけにはいかないが、倉庫の入り口をできるだけ小さくし、侵入者に気をつけておけば、迷宮のどこであれ安全地帯のできあがりだ。倉庫内部をどう部屋分けし、どんな寝具を置くかは女性冒険者の世間話の定番だったりする。
シュコニを先頭に俺たちは木の階段を登った。
レベル4の倉庫は五階建てのアパートが丸々収まるほど広かったが、欠点もあった。
穴の空いた廊下の壁からは建物全体を包む白い空間の光が入り、明るかったが、老人に指示された部屋の中は薄暗かった。壁に阻まれ光が無いので当然ではある。
「にゃ……中、変なにおい」
ドアを開くとすぐ目の前は小さな玄関で、油の嫌な臭いがした。
細長い七畳ほどの部屋には既に二人の子供がいて、さらに乳児を抱えた中年の女性もいる。先客たちは陶製のランプを囲んでいて、女性がシュコニを嬉しそうに迎えた。
「もしかして、風を? このまま寝るのは危険ですから、無理にこの子たちを起こしていたんです」
「お任せをっ! 半時に一度は換気しますから、もう休んでください♪」
この世界には電気なんぞ無いので、明かりが欲しければ火を使うのが基本だ。光系のスキルもあるにはあるが、ずっと光を出し続けるのはMP的に辛い。
シュコニがすばやく詠唱すると、ランプで淀んでいた空気が流れ、中年の女性は頭を下げた。二人の子供のうち狼獣人の少年が「おばさん、寝ていいの?」と許可を求め、枯れ葉を詰めた布団に潜り込む。女性も乳飲み子をあやしながら布団に入った。
「ほら、靴を脱いで二人も寝なよっ。私、廊下も換気してくるから!」
シュコニが得意げに言った。
「ところで二人の両親は? ……もしかして、まだ地下の迷宮から帰らないの?」
ウェイトレスの言葉は、睡魔に襲われていた俺たちに刺さった。
◇
『ウユギワじゃ、槍を使うやつは少ない。俺も星辰祭でオークを突くときに使うくらいだ。迷宮の狭い通路じゃ槍は使いにくいし、うっかり天井を刺すと〈崩落〉が起きるんだよ』
布袋に枯れ葉を詰めた安い布団に寝転がり、俺は父・ナンダカが教えてくれた話を思い出していた。『崩落』という言葉が脳内に響く。
ウユギワ村の南部には、村と同じ名前の「ウユギワ迷宮」がある。
南部の山麓に口を開けたダンジョンの内部は細い地下通路が入り組んでいて、父さんによると、壁や天井は光る苔に覆われて思いのほか明るく、また、どこかから常に風が吹いているらしい。
迷路のような通路の合間にはまれに小部屋があり、そこには多くの場合、魔物が潜んでいる。冒険者は魔物を打倒し、通路を進み……。
『で、急に〈階段〉が見つかるんだ。ずっと天然の洞窟が続いていたのに変な話だよな。でもダンジョンには階段が用意されていて、下に行くほど魔物が強くなる』
父によれば、ダンジョンというのはそういうものらしい。
「……鑑定」
俺は常世の倉庫に敷かれたベッドに寝転がり、作文アプリに「ウユギワダンジョン」と書いて〈鑑定Lv9〉を詠唱してみた。MPが173も奪われたが構わん。七年も変わらなかった状況が動いたわけだし、なにかヒントが得られるかもしれない。
〈ダンジョンとは、ダンジョンです。続きはWebで☆〉
叡智の女神の回答はいつもと同じ馬鹿議員状態だった。
(オイWebってなんだ異世界の女神。意味わかって言ってんのか。MPを返せコラ)
心の中で毒づいてみたがアクシノからの返事は無い。
迷宮は、どうやらアクシノにとって〈月〉と同様の〈禁則事項です♪〉であり、聞いてもいつもこんな調子だった。人類未踏の鑑定Lv10が欲しいところだが、俺はようやく勝てそうだった将棋に敗北したばかりだ。
鑑定がダメでも迷宮の様子を探る手段は無くはないが——試したがダメだった。遠すぎるからだと思いたい。
『ウトナ山脈の麓に迷宮が見つかって、村が作られて百年になる。俺たちが辿り着けたのは20層だが、俺の勘じゃ最下層まであと少しだ。キリ良く30か……25層かもな。わからん』
父さんの言葉が思い出される。
『噂だが、最下層には「ダンジョン・ボス」ってのがいるらしいぜ。本当かは知らねえ。村の連中は誰も真実を知らないし、みんな、なにもわからないままダンジョンに挑んでいる。
だから俺たちは「冒険者」と呼ばれるんだ。
おまえも鑑定ばかりしてないで、少しはミケを見習って「冒険」してみろ。未知に挑む根性があると証明してみろ。そうすりゃおまえを成人したと認めてやる。本当の名前をやるし、ダンジョンにも連れて行ってやる……』
寝転がっていると隣から子猫の声が聞こえた。
「カッシェ……今、スキルを使った? パパとママは無事? ここから鑑定できた?」
「……無理だ、わからん。もう寝なよ」
「そうしたい。でもだめ。ケンケンが邪魔をする。目を閉じると、あいつら……森でニケが子猫と戦ったのに嫉妬して、自分たちも夢の中で稽古をつけるとわめく」
え、マジで?
「まじ。ミケが強くならないと……強くならなきゃ大変なことになるとゆってる」
「大変なこと……?」
「なにかは知らない。あいつらは教えない。子猫がゆれた地面のことを聞いても、地面の下にいるパパとママのことを聞いても、ぜんぶ叡智に聞けとゆってごまかす……知ってる?」
「こっちはその叡智に誤魔化されてたところだ」
「にゃ」
ミケはブタのぬいぐるみを枕にしていた。少女は不安そうに目を揺らして尋ねた。
「……ならミケは、もはや『大冒険』するしかない?」
「大冒険?」
そこで俺たちは喋るのをやめた。金髪・碧眼のウェイトレスが戻ってきて、19歳のシュコニは明るく笑って言った。
「おいおい、寝ないの? お姉さんはよーやく三階の空気をキレイにしてきたぞ! MP切れで気絶しそーだが、三階の他の部屋の人たちに感謝されまくりだっ! それに、見よっ!」
シュコニは村では珍しいガラス製の小瓶を俺たちに見せつけた。
「これ、カッシェたちの星辰祭で湧いた薬なんだってね? 私は最近ウユギワに来たから知らなかったけど」
メイドさんは懐かしい液体を持っていた。
ゼロ歳のとき泉に湧いた霊薬はあのあと数年に渡って冒険者の命を救ったし、〈剣閃の風〉の命も救っていた。具体的には、せっかく怪盗が4本も確保したのに盾役のムサがすべて消費してしまい……残念だな。義足だった村長が全快するほどの効力だから、残っていたら安心材料になったのに。
「さっき隣の部屋のおばさんにもらっちゃった! 大事に取っておいたけど、あげるって……!」
シュコニは元気よく叫び、腰に手を当てて薬瓶を呷った。直後に体が明滅し、「ふおお……!?」と声を漏らす。
「全快だっ! すごい、これが〈星辰の霊薬〉!? いくらでも風が使えそう……!」
シュコニは酒でも飲んだかのようにハイテンションではしゃぎ、ミケが静かに三角耳を伏せた。口には出さないが「うるせえ」と思っている証拠だ。俺はベッドから半身を起こし、子猫に代わって口を開いた。
「……シュコニは、どこかのパーティに入ってるんだよね? パーティ名は知らないけど」
質問すると、大騒ぎしていたシュコニは笑顔のまま停止した。
「他の仲間はどうしてるの? 俺たちはもう寝るから、シュコニは仲間と——」
俺はそこで口をつぐみ、深く後悔した。
「……みんな死んじゃったよ。冒険者の命なんてあっけないね」
シュコニはぽつりと答えた。
「あの時、この薬があればね」
震災の直後、村の広場に向かう途中も、村の広場でも……俺は数名の死者を見ていた。
ずっと見ないようにしていたし、考えないようにしていたが——たった震度5弱でも、ここは四百年もの間耐震性なんて気にしなかった国の寒村だ。
考えなしのクズの俺が絶句していると、広場で豚汁を配り、今も風の魔法を使い続けているシュコニは明るい笑顔を取り戻した。
「あははー、そんなことより良いことを教えてあげようっ! 二人の親は迷宮にいるみたいだけどさ、さっきギルドの職員たちが、村長さんを探すためにパーティを組んだみたいだぞ!」
「にゃ!?」
「おう☆ カッシェのお母さんは村長さんと一緒に迷宮に入ったんだよね? それに、ナサティヤ先輩はミケのご両親を探すため迷宮に入ったと聞いたぞ♪
村長のついでに、二人の家族もきっと捜索してもらえるよ。
なにせウユギワでも一、二を争う〈剣閃の風〉の面々だ。今さら村長の狐ひとりが帰ってきても意味が無い!
だから、キミらはゆっくり眠りな。まだ名前も無いような子は寝るのが仕事だっ。明日の朝には——いや、うーん……朝は無理かもね? でも、夜までにはきっと両親に会えるよ」
シュコニは明るすぎてどこか嘘くさい笑みを撒き散らし、無理にはしゃいで、俺たちに下手くそな子守唄を披露した。歌詞は外国語で、俺の翻訳スキルによると「火の鳥」がどうのという歌詞だったが、音痴すぎて俺には迷惑な歌声だった。
しかし子猫はそれで眠りにつき、
「ふにゃあ……ケンケン……うざい、こっち来んにゃ……にゃ。ニケまでも……」
不眠症の子猫は奇妙な寝言を始めた。
ファレシラはこの七年音信不通だし、アクシノも〈鑑定〉さえしなければ物静かな女神だが、脳筋の加護を3つも得ているミケは、実はかなりの苦労人なのかもしれない。
「……あれ、キミは寝ないの?」
ミケが寝たのを確認して俺は上半身を起こした。シュコニが不思議そうに聞いてくる。
「眠たいけど日課があって……一時間だけ家に戻りたい。その間ミケを見ててもらえる?」
俺の七歳の肉体は本能の命じるままに「眠れ!」と叫んでいたが、カオスの心はおっさんだ。疲れた肉体に喝を入れて立ち上がる。
震度5弱とはいえ、村にとっては致命的な天災が起きた。皇帝とやらが死んだそうだし、両親は地下の迷宮から帰らない。
これが俺のクエストと無関係とは思えなかった。
シュコニに子猫の世話を任せてはしごを降り、俺は倒壊しかけの自宅に向かった。
(今夜、銘を入れよう……)
土蔵の脇に設えた窯は少しひび割れていた。
(ほんとは今夜、ミケに見せてやろうと思ってたんだけどな)
ゼロ歳でスキルを手に入れて、一歳の終わりには金槌が使えるようになった。以来五年以上、毎日続けてきた日課だ。
小声で詠唱して常世の倉庫を開き、金槌と三つのアイテムを取り出す。
まずは二着の「チェインメイル」からだ。
俺は銀色に光り輝く鎧に向かって〈鍛冶〉スキルを発動した。
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