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愛する人との生活
舞白ために我慢する
しおりを挟むご飯を食べ終わりお皿洗いも済ませて二人でだらだらしてソファで過ごしていたら、お風呂が沸いたことを知らせる音がなる。雫と愛し合う時は僕が先に入ることが多い。でも、その時の僕は雫といちゃつきたい、もっと一緒にいたい気分だったんだ
「舞白、お風呂沸いてるよ」
「うん入ってくる、、、、、、っ雫」
立ち上がってから離れがたい思いがますます胸にたちこめて堪らず雫を呼ぶ
「ん?どうしたの?」
「一緒にっはいろ!」
雫は微笑みながら返事をしてくれて、その表情で一緒に入りたいと言うことが出来た。言った後、雫の目が大きく見開いて
「へ?!一緒に、、、入ってくれるの?」
雫は読もうとしていた本を机に置き、ソファから身を乗り出して僕の両手をとる。その勢いに僕は一歩、後ずさってしまう
「う、うん、、、だめ?」
断られたらどうしようと言う気持ちが声にも出てしまう。普段から僕は恥ずかしくて雫と一緒に入りたがらないし、誘われても断ってるから、、、雫に嫌だって言われても、、、仕方ない
僕は何も言わない雫に、優しいから断り方を探してるんだと思って固く目を閉じ雫に断られる準備をする
「、、、っダメじゃない!え、ほんとにいいの?舞白!いや、今更やっぱり無しとか言わさないからね?!」
「ひぅっ?!」
雫が嬉しそうに早口に連ねる言葉が断るためじゃないと分かって目を開くと、急に目の前に雫の胸板があらわれた。気がつくと僕は雫に強く抱きしめられていた
「どうしたの?いつもは入ってくれないのに、、、もしかして離れるのは寂しかった?」
「、、、っ」
「なんちゃって、、、?ぁ、、、っ俺も舞白から離れるのは寂しいよ」
「っ僕も」
雫に僕の胸の内を言い当てられて顔が赤くなっていく。多分、察した雫は僕の頭を嬉しそうにくすくす笑いながら撫でてくれる。あぁ、恥ずかしいっ!
「ふふふ、恥ずかしがらなくてもいいんだよ?俺は舞白のしたいこと全部、叶えてあげるから」
「じゃ、キスして」
赤い顔のまま朝からずっとして貰えてないキスを雫に強請る
「ちゅ」
「っちがう!」
雫は僕の額にキスを落とした。僕は口にして欲しいのにっ
頬をぷく~っと膨らまして不満だと全力で伝える
「っかわ、、、んんっ!」
雫は咳払いをしてここで舞白を抱いてもいいの?と問いかけてくる。もちろん答えは
「やだっ」
「でしょ?だから、ここへのキスはお預け」
「、、、っちゅ」
「~~~っ、舞白ってば本当に俺を煽るのが上手だね?」
「僕のために我慢して?」
雫は舞白のためだからと小さく呟いた後、僕を抱きかかえてお風呂場へと向かったのだった
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