貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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愛する人との生活

頬がチャームポイント

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 雫の鼻血がかかったのは幸い僕だけでフレンチトーストは無事だったらしい、ただ雫は荒れて


「トーストは無事?」

「無事だけどっ、俺の舞白が穢されたっ!」


 そう言って慌ただしくしている。僕は赤色が目前に迫るまでに目と口をぎゅっと閉じることに成功した
 今は雫にされるがまま、顔についた血をテイッシュで拭いてもらう。もうそろそろ、目を開けても大丈夫かな?
 そう思ってうっすらと少しずつ開けていく


「ありがとう雫、拭いてくれて」

「舞白、こんなに可愛い舞白が俺でっ」

「汚れちゃっただけだよ?」

「穢されたっ!!」


 そう言いながら天を仰ぐ。雫の中で僕はどういうイメージなんだろう?穢されたって僕がすごく神聖なものになってる、、、


「あっ!舞白」

「なに、いっ?!ちょ、どこ行くの?!」


 雫に抱きしめられたと思ったらそのまま立ち上がり僕をどこかに運んでいく。急いで雫の首に腕を回し、落ちないようにひっつく。着いた場所は洗面所でどこから取り出したのかヘアピンを片手に器用に僕の前髪をとめた


「は~っデコ出しの舞白、かわいいっ」


 雫が悶えている間に顔を洗ってしまう。雫は残念そうな声を出していたけど、人の顔洗うのは大変だと思う、、、雫なら器用に完璧に洗ってくれそうだけど
 洗い終えて雫の方を向くとタオルを持って構えていた。自分で拭こうと手を伸ばすと躱されて雫の手で顔を拭かれる。優しく顔を拭かれて最後に頬を両手で包み、雫と視線が絡む。嬉しそうに微笑むイケメンに見惚れていると頬をむにむにと揉まれた


「にゃに、しゅるの~っ!あぅうっ」

「ん~?可愛い舞白」


 満足したらしい雫がタオルを洗濯かごに入れている間に化粧水を顔に塗る。それで終わろうとしたら雫にだめだと言われてしまった


「舞白、ほら保湿液も塗らないとっ」

「顔を洗っただけだし、、、大丈夫」

「大丈夫じゃない、ほらおいで」

「むうっ」


 ぬりぬりと顔全体に保湿液を塗られる。頬を塗る時はむにむにとしつこいくらい揉まれた。雫ってば僕のほっぺ、大好きすぎない?


「もう、塗りおわっちゃ、れしょっううっもうっ」

「どうして舞白のほっぺはもちもちのふわふわのつるつるで可愛いの?お餅みたいで可愛いっ」

「あ~う~」


 むにゅむにゅと揉まれて雫が満足してやっと解放された。ほっぺの感覚がないから自分で触って確かめていると、パシャリとシャッター音が


「あざとかわいい」


 どういうことか理解してパッと手を背中の後ろに隠す。雫はそんな姿も可愛いと言って僕を抱き上げリビングに戻った


 
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