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愛する人との生活
残念イケメン
しおりを挟む雫のイケメンな行動や言動は今に始まった訳じゃない。けど、鼻血を出すほど恥ずかしかったって初めてなんですけど?!
こんなに雫がかっこよく見えたのプロポーズ以来、、、多分、雫が風邪をひいてしまい僕自身も甘えられないしキスも出来ないしで寂しかったから、急な供給過多に情報処理が追いつかないのかも、うんそれだ
「ごめんね、雫」
「大丈夫だよ、ちょっとびっくりしただけだし、、、ふふふ、舞白に怪我がないなら良いんだ」
「怪我じゃないよ、雫の膝の上で大人しくしていたから、、、雫がかっこよすぎるのが悪いっ!」
「俺も舞白が可愛すぎて鼻血でそう」
雫の鼻血はいきよいがあるから僕にかかってしまう。それに鼻血が出たって行ってもちょっとだけだし、もう止まってるよ?ティッシュを外しても大丈夫だと思う
「ぁ」
「?」
「舞白、それ頂戴」
「ど、どれ?」
僕は雫がどれを欲しいのか分かっていた。でも否定して欲しかったんだ、だから聞いたのになんて世界は残酷なんだろう
「舞白の使用済みティッシュが欲しい」
「その理由は?」
「舞白が可愛くて舞白の全ては俺のだから」
台詞だけ聞いたらかっこいいのにこれが欲しいからそう言ってるなんて、、、雫は残念イケメンな所があるよね、百年の恋も冷めてしまうほど、変態だ
でも、僕だから冷めないよ?ちょっと引いちゃうくらい
「無言の肯定ととった!」
「雫なんてきらい」
「ま、舞白?!」
僕の鼻血テイッシュをすぐに捨てに行かないといけなくなった。でも雫にがっちりと捕まってそれは叶わない、しかし!雫に効く魔法の言葉がある!ふふふ
ゆるんだ隙にするりと抜け出し、ゴミ箱へと捨てに行く
「、、、なんて嘘だよ、雫のその変態な所も大好き、けど身体に悪いからこれはあげない」
「、、、ぁ、鑑賞用で飾るだけで食べようとかしてないからぁ!舞白、もうしないから戻ってきて」
「分かってるよ、ただ捨てたくてそう言っちゃった、、、ごめんね雫、許してくれる?」
雫の膝の上に戻り、横向きに腰を下ろした。首に腕を回してこてんっと傾げる。雫は僕のぶりっこ攻撃が効いたみたいだった
「いいよぉ、舞白は俺に力で勝てないからそうしたんでしょ、その小悪魔なところも大好きっ!」
「ふふふ、僕も雫が大好きだよ~、ちゅ」
愛を返して雫の口の端に口付ける。雫はすぐに残念イケメンからただのイケメンに戻って僕に微笑んだ
「せっかくなら端じゃなくてここにしてよ」
僕の唇の真ん中をぷにっと押しながら雫はそう言う。けど
「ここは夜のお楽しみ」
目の前に鮮やかな赤がせまり、今度は雫が鼻血を出したのだった
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