貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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愛する人との生活

撮った理由は

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 雫ってば僕のことが好きだからって、撮った写真をどうするつもりなのさ。僕は快楽のせいで勝手にでた涙で瞳を潤ませ、全く怖くないと分かっていながらも雫を睨んだ


「かわいっ」

「雫、その動画何に使うの?」


 カシャッというシャッター音に気づいていながら無視をする。やっと身体から快楽が抜け切ったことに気づいたので、起き上がって雫の方へと近づく。雫は僕が着ようとしていたバスローブを身に纏っていた。
 僕だって雫のために着ようとしてたのにっ雫が早く来て着れなかったの悔しいっ!

 
「え?それは毎日、可愛い舞白を見るためだよ」

「僕がいるんだから、写真はいらないでしょ?雫」


 雫の胸元に手をするりと差し込み、バスローブをはだけさせる。そのまますり寄って唇へキスを送り、にこりと微笑めば雫はピシリと固まってしまう。僕はそれに満足して筋肉ムキムキの雫に抱きつく


「舞白ってば、小悪魔に育ったね?」

「ふふふ、雫に育てられたんだよ?」

「可愛いな、そんな可愛い小悪魔な舞白には特別に教えてあげる」

「何を?」


 雫の胸にうずめていた顔を上げて、首を傾げる。雫は慈愛に満ちた目から獲物を捉えた肉食動物のような鋭さを瞳に宿す


「可愛い舞白を毎日見るためでもあるけど、、、」


 雫も僕を抱きしめて、まるで逃がさないという風に頭にも手がまわる。大好きな人の腰にまで響く声が囁く


「俺が一人でする時に見てるんだ」

「っ?!ふぇ、ひ、一人?」

「そうだよ?舞白が可愛いからいくらしても、しても、し足りない」


 そんなエッチな事を囁かれては身体がビクって驚いて跳ねてしまうのも仕方がないと思う
 僕で、一人で、抜いてるの?雫は、、、雫はそんなに僕のことが好きなの?

 
「そりゃ俺だって写真や動画よりも、舞白を愛でたい。けど舞白の体力が持たないし負担をかけちゃうでしょ? 次の日、ベッドから出れなくなっちゃう」

「ぅ、で、でもっ」

「いつも舞白が気絶した後、こっそり舞白を見ながら抜いてるんだよ?寝た後とか、愛おしさが爆発して襲ってしまわないように、、、舞白にだけ、特別に教えてあげる」



 雫が僕の写真や動画を片手に、一人で欲を発散させている姿を想像する。それは、それはなんてえっちなのだろう
 そ、そんなえっちなの、、、っ
 

「僕も、ほしい、、、?!ぁ、今のはっ」

「舞白も俺のが欲しいの?、、、普段のは満足出来てる?」


 思わず口から出ていた言葉に、雫は間違った解釈をする。慌てて普段から満足していると伝える。じゃないと僕がイきすぎたり焦らされすぎたりで困るからね
 今のレベルのままで僕は充分なんだから


 
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