133 / 196
愛する人との生活
何年かぶりの喧嘩
しおりを挟む雫と荷解きを進めて行き、この置物はここに置いてこっちは、ここがいいねなんて話しながら部屋が飾られていくのが楽しかった
荷解きが終わったら雫と旅行中、二人で撮った写真をソファに腰掛けながら見返していた
その途中に僕のお腹が鳴ってしまう。夢中で夜ご飯のこと忘れてた
「舞白っごめんね、すぐに用意するから」
「ま、待って大丈夫だから、今日は宅配にしようよ!」
雫がキッチンへ急いで向かおうとしたから慌てて止める。
「舞白は帰ったら俺の手料理が食べたいって言ってたでしょ?」
「そ、そうだけど、今日じゃなくていい。今日はまだ雫といちゃついてたい、、、だめ?」
そりゃ、我儘をいえば雫の手料理を食べたいよ?旅行先で食べたものはどれもこれも美味しくて幸せだったけど雫の手料理には敵わない
それに雫だって疲れてるでしょ?あとは、今日はまだ雫といちゃいちゃして新婚旅行の余韻にひたりたい
雫は僕の言葉を聞くと、こっちに戻ってきた。もちろん拳ひとつ分も指一本も入らないほどのみっちり具合で
「舞白、何食べたい?何でもいいよ」
そう言ってスマホを顔の近くまで持ってきて傾げる姿はバリバリ現役で稼ぎもいいイケメンに相応しく、キラキラと輝いていた
雫のリクエストで僕が食べたいピザになりました。実はジャンクフードを旅行の時、食べてなかったんだよね
だから、少し恋しく思っていたらそれに気づいた雫がピザにしてくれた。やった!嬉しい!けど雫はピザで良かったのかな?
「俺と舞白は食の好みまで一緒だね。嬉しい」
額へちゅっと送られるキスにそんなイケメン台詞に胸がときめく。かっこいいぃ!
ピザが届いたあともそれはもう、砂糖すら逃げ出すほど甘々にいちゃつきました。そこから数日はいちゃいちゃとしていたんだけど
だから、、、なのかな?
雫と些細なきっかけで喧嘩をしてしまったのは、、、
「雫だってお母さんと二人で会ってたじゃん!僕はそれにも嫉妬したのっ」
「俺はその一回だけで、家に来てから一度も会ってないよ。舞白なんて、毎日連絡取ってるでしょ?俺はそれが許せない、だから俺の方が舞白を愛してる」
「僕の方が雫を愛してる!だって記憶を忘れちゃうくらい、雫に重い感情を持ってるもんっ」
「俺はツンケンしてた舞白も今の舞白も手に入れるためにも何年も人生を捧げてきたストーカーだよっ?!」
「僕はそんなストーカーさんを受け止めて愛せるほど、雫のことを愛してるのっ」
「舞白の現役ストーカーとして、それだけは譲れない。ごめんね舞白、諦めて」
「僕の方が好きっ大好きっ愛してるのっ!」
傍から見たら何この喧嘩?何してんだこいつら?って思うでしょ、本人の僕も冷静な頭の部分では分かってる、でも雫があんなこと言うから!
5
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
噛痕に思う
阿沙🌷
BL
αのイオに執着されているβのキバは最近、思うことがある。じゃれ合っているとイオが噛み付いてくるのだ。痛む傷跡にどことなく関係もギクシャクしてくる。そんななか、彼の悪癖の理由を知って――。
✿オメガバースもの掌編二本作。
(『ride』は2021年3月28日に追加します)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
勇者の帰りを待つだけだった私は居ても居なくても同じですか? ~負けヒロインの筈なのに歪んだ執着をされています~
砂礫レキ
ファンタジー
勇者ライルが魔王を倒してから3年。
彼の幼馴染である村娘アデリーンは28歳にして5歳年下の彼に粗雑に扱われながら依存されていた。
まるで母親代わりのようだと自己嫌悪に陥りながらも昔した結婚の約束を忘れられなかったアデリーン。
しかしライルは彼女の心を嘲笑うかのようにアデリーンよりも若く美しい村娘リンナと密会するのだった。
そのことで現実を受け入れ村を出ようとしたアデリーン。
そんな彼女に病んだ勇者の依存と悪女の屈折した執着、勇者の命を狙う魔物の策略が次々と襲い掛かってきて……?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
大きくなったら結婚しようと誓った幼馴染が幸せな家庭を築いていた
黒うさぎ
恋愛
「おおきくなったら、ぼくとけっこんしよう!」
幼い頃にした彼との約束。私は彼に相応しい強く、優しい女性になるために己を鍛え磨きぬいた。そして十六年たったある日。私は約束を果たそうと彼の家を訪れた。だが家の中から姿を現したのは、幼女とその母親らしき女性、そして優しく微笑む彼だった。
小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
孕めないオメガでもいいですか?
月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから……
オメガバース作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる