貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

文字の大きさ
上 下
131 / 196
愛する人との生活

親としては心配

しおりを挟む



 僕は嬉しいという思いを全面に出してお母さんに僕は大丈夫だよって伝える。お母さんもやっと微笑んでくれて


「、、、舞白、幸せ?」

「うん!幸せだよ」

「そう」
 

 お母さんは何か付き物が取れたように肩の力を抜く。その姿を見て僕も身体の強ばりがとけたのだった
 そこからはお母さんに楽しかったり嬉しかった思い出を伝えて楽しくお喋りした


「それでね?雫は僕が原稿を持っていくと、いつも頭を撫でながら褒めてくれるんだ~。雫はイケメンな上になんでも出来るんだよ?すごいよね!」

「そうなの、確かにすごいわね。ねぇ、旦那さんとの出会いも教えてくれる?編集者と作家繋がりで出会ったのかしら?」

「ううん!初めはね、財布忘れて家に帰ったら雫がいて、担当編集者も雫になってて、いつの間にかこの家にいたんだ~」

「?!」

「あ、でも一番初めは高校生の時だ!僕と雫が交際したのは、、、ちょっと、色々あって僕も雫も互いのこと忘れちゃった時期があって、、、今は思い出してるんだけどね!雫のストーカー時代が衝撃すぎてそっち話しちゃった!」


 僕は誰かに雫のことを惚気られないから今の状況が楽しくて仕方がなかった。もっともっと話したくて人見知りはどこへやら、ずっとペラペラと話していた


「あ!あとね!雫がプロポーズした時もかっこよかったんだよ~、絵本から出てきた王子様みたいでかっこよかった。ほら!とても綺麗でしょ?僕のために選んでくれた婚約指輪。新婚旅行を先にしちゃったけど、雫と結婚式も考えてるからお母さんにも来て欲しいな、、、だめ、かな?」

「、、、っ?!、、、だ、ダメじゃないわ!舞白の晴れ姿、私もみたい!プロのカメラマンを連れて行くわ」


 笑顔で見に行くと言ってくれた。やった!お母さん、結婚式にも来てくれるって~!嬉しいな~
 幸せな気持ちがいっぱいで僕は結婚式をどんな風にしようか思いを馳せていたからお母さんの小さな声を聞き取れなかった


「あの男、ヤバいやつだと思っていたけど想像以上ね」

「?どうしたのお母さん?」

「気にしないで一人言だから、、、舞白は旦那さんのこと、心から愛しているのよね?何か、、、無理やりとかじゃないわよね?」

「?もちろんだよ、雫のこと心から愛してるよ、、、ぁ、も、もしかして僕がストーカーとか言ったから?だ、大丈夫だよ!安心して!雫は悪い人じゃないよ!いい人だから!」


 お母さんの雰囲気が少し険しくなっているのは分かってたけどずっと笑顔だったから気づくのが遅れた。お母さんの中で雫、悪い人になってる!
 どうしよ、結婚はやっぱりダメとか言われたら!言い方を考えないなんて、ほんと僕の馬鹿っ


 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

その捕虜は牢屋から離れたくない

さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。 というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。

【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」 「恩? 私と君は初対面だったはず」 「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」 「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」 奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。 彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

どうも。チートαの運命の番、やらせてもらってます。

Q.➽
BL
アラフォーおっさんΩの一人語りで話が進みます。 典型的、屑には天誅話。 突発的な手慰みショートショート。

上手に啼いて

紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。 ■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。

ひとりのはつじょうき

綿天モグ
BL
16歳の咲夜は初めての発情期を3ヶ月前に迎えたばかり。 学校から大好きな番の伸弥の住む家に帰って来ると、待っていたのは「出張に行く」とのメモ。 2回目の発情期がもうすぐ始まっちゃう!体が火照りだしたのに、一人でどうしろっていうの?!

廃妃の再婚

束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの 父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。 ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。 それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。 身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。 あの時助けた青年は、国王になっていたのである。 「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは 結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。 帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。 カトルはイルサナを寵愛しはじめる。 王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。 ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。 引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。 ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。 だがユリシアスは何かを隠しているようだ。 それはカトルの抱える、真実だった──。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

処理中です...