貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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旦那さん(正式)との生活

刺激が強い

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 雫がデザートを持ってリビングから戻ってきた頃には雫の息子君は静かになりを潜めていた。この短時間でおさまるって一体、どんな恐ろしいことを想像したんだろう


「はい、舞白の方はフルーツたっぷりのプリンアラモードだよ」

「わぁっ!」


 美味しそう!プルプルと美味しそうに揺れるプリン。キラキラと輝くキャラメル。その周りには魅惑的に散りばめられている甘酸っぱいフルーツ達!
 雫が机に置いた時から僕は早く食べたくて仕方がなかった。でも僕を思いとどませる理由は雫がまだ隣に、傍にいないから


「、、、、、雫」

「?どうしたの舞白」


 雫に座るように促した後、僕は雫に膝の上に座ってはダメかを聞いた。
 ご飯の時もしてもらったのにデザートまでも頼むなんて我儘かも、でもくっつきたい、ハグして欲しい、そんな思いから雫に問いかけた


「っもちろんいいよ!おいで舞白」


 雫は僕の不安を飛ばす程の笑顔で僕を腕の中に囲った。急に目の前で広がった自分よりも長い腕に驚いたけれど、抱き締められたとわかった瞬間から嬉しくて幸せで自然と笑顔が零れていた


「へへへ、僕ね?雫にハグされるの好きなんだ」

「ハグくらい、いつでもしてあげるよ」


 そんな風にイチャつきデザートを食べながら僕は雫にとある提案をする。


「雫、僕ね?誕生日にアルバムを渡したでしょ」

「うん、可愛い舞白が沢山いて俺の宝物になったよ」

「えへへ、、、アルバムがなかった時、僕は雫と二人でアルバムを作ろうとしてたんだ」


 雫からの恥ずかしい褒め言葉に照れ隠しで笑い、真っ赤になってるだろう顔も無視して続ける
 そう、雫と色んな所を旅して僕と雫の思い出の詰まったアルバムを作る。もちろん雫の誕生日プレゼントの予定だったから旅費は僕が出すつもりだ。
 僕だって稼いでるんだからねっ!その事を雫に伝えると断られてしまった


「ど、どうして?!」

「だってプレゼントは昔の舞白を貰ったんだから、、、、」

「言い方、、、、」

「だからさ?」


 そっと後ろから雫の方を向くように顎を救われてキスをされる。甘いプリンを食べているから雫からのキスは甘くて、その代わりに僕は口の中に入っているデザートの味が消えてしまった


「、、、新婚旅行に行こう」

「っしんこん、、りょこう?!」

「そうだよ?だって俺達、結婚したんだから」


 そう言って指輪が輝く手に雫の指が絡まり見せつけるようにゆっくりと優しく、指輪に口付けられた
 僕は久しぶりのイケメンすぎることが理由の暴力を受けて気絶してしまった
 だってそんなことされたら幸せやら、恥ずかしいやら、かっこいいとか、嬉しいとか色々な感情でごちゃごちゃになってしまう


 
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