貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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旦那さん(正式)との生活

酔いが覚めた

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 中に入っていたものと台詞を噛み合せるとある一つのものにいきつく。けれどいやいや、そんなまさか、だって、とこんがらがって急速に酔いも覚めていく。


「、、、、っ?、、、!?」

「舞白、俺のお嫁さんになってよ」

「っお、およめ、しゃん、、、っ!」


 頭はどこか冷静、、、にはなれていないけど理性の部分が頑張って今の状況を理解しようとする。それに呂律はついていかない。


「なって、くれる?」

「うんっ、なるぅ、雫のお嫁さん!」

「ありがとう、幸せにするからね」


 そう言って俺の手を著しくとって、左手の薬指に指輪をはめこむ。それは派手すぎずかと言ってシンプルすぎない綺麗な指輪だった。

「舞白ごめんね?今まで俺は言葉だけだったから不安にさせちゃって、これからはずっと一緒だよ」

「ううん、いいんらよ。僕、今すごくしあわせだから、、、ありがとう雫」


 抱き締められて僕も返す。うれしい、嬉しい、嬉しい嬉しいよ!雫と夫夫になれるなんて、嬉しいっ!


「嬉しいよ雫!」


 嬉しさのあまり立ち上がってしまうも雫は嫌な顔をしないで可愛いねぇなんて言う。雫の首筋とか頬とかをちゅ、ちゅうと沢山キスを送る。嬉しい気持ちを好きな気持ちを一つでも多く雫に伝わって欲しくて


「舞白、愛してるよ」

「っ」


 急に耳元で腰に響くいい声でそう囁かれればそりゃ腰も抜けちゃうよ。雫のおかげで地面とこんにちはすることもなく椅子に座らせてくれる


「?!っと、ふふふ大丈夫?」


 こくこくと頷く。今は照れて顔も真っ赤になっちゃってるんだろう。いろんな意味でいっぱいいっぱいなんだから、そんなにイケメンを振りまかないで欲しい。
 雫と離れてしまって寂しかった。それが顔に出ていたのかもしれない


「舞白の大好きなスイーツ、溶ける前に食べないと」


 席に戻った雫はスイーツをちらりと見ながらそう言う。僕は雫と目を合わすのも近くにいるのも恥ずかしくてどうしようもなくなる。おかしい、こんなに雫の顔が見れないなんてっ


「舞白?」

「ぁ、たべる」


 なんとか雫にそう言って、はじめての気持ち。いや久しぶりの甘酸っぱい恋を隠すようにスイーツや雫に教えて貰ったワインをお腹がいっぱいになるまで食べた


 ──────────────


 舞白ったら照れて可愛いなぁとスイーツを食べながら見つめていたら照れを誤魔化すように沢山ワインを飲みはじめた。スイーツは俺の分まで舞白に渡すと小さな声で顔をさらに真っ赤に染めながらありがと、そう言って受け取ってもらえた。可愛くて止めなかった俺が悪いんだけど


「しじゅく~らいすき!」
 

 可愛い。じゃなかったすごく酔わせてしまった。それに可愛い顔、妖艶な雰囲気で早く家に帰って可愛がりたかった。それにここはレストラン。こんなところで俺の舞白を抱けない、、、よし、早く帰ろう、今すぐ帰ろう
 そう思いながら帰ろうとするもまだ飲みたいと言う舞白をなんとかなだめて帰ってきた


「えへへ~、しじゅく、だいすきらよぉ~」

「俺もだよ、、、水飲んで舞白、ほら」

「やっ!」

「やじゃない、、、分かった。ほらこれ、お酒だよ」

「ほんろ~?みたことない、うそら~!」

「ほんとだよ、、、ゴク、美味しい、ね?」


 飲んでみせて美味しいと言うと舞白は飲む~と言ってコップを受け取り飲み干す。

 
「ほんとら美味しいお酒らね~」


 ただのお水なのに騙されて可愛い。俺はその後も舞白の介抱を続けた
 もちろんこんなに可愛くて仕方ないのに舞白は寝てしまったので抱けなかった、、、。だってこんなに可愛い寝顔をしてるんだ、起こせないよ

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