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旦那さん(仮)との生活
お腹いっぱい
しおりを挟む遅めのお昼ご飯を食べ終わったあとは二人でダラダラゴロゴロして過ごした。
夜ご飯は雫のリクエストで鮭のムニエルになったので僕は頑張って作り、何とか上手くいけたのを雫と一緒に食べる。鮭のムニエルとかあれ簡単そうで難しいんだよ?僕は器用じゃないからアルミを破らないように気をつけたりといろいろ難しい。
雫はもちろん美味しいと言ってくれた。僕はその言葉だけで嬉しくてより一層雫が大好きになる。もう大好き雫!
─────────────
お待ちかねのケーキです!雫の好きなケーキはチョコケーキなので作りました。そう、なんとホールです。勢い余ってホールにしちゃったけど、雫と僕しかいないのに食べきれるかなこれ?
「じゃ~ん!チョコケーキだよ!」
「嬉しいよ舞白!それに可愛い」
雫はパシャパシャとケーキを持つ僕を撮る。恥ずかしいけど雫が喜ぶならと微笑んだりちょっとだけポーズもとったりする。でも、落としたら怖いからもうおしまいと言えば雫は残念がる。こればっかりは仕方ないよ、誕生日だけどごめんね。僕は驚くほどの運動音痴だからさ、、、
「ほら、ロウソクの火、消してね」
「はい」
誕生日でお馴染みのあの歌をうたうと何故か主役のはずの雫も歌ってくれる。一緒に歌っておめでとうという掛け声とともに火を消した。
「さぁ雫!何歳になったの~!!」
「24歳!」
「大きくなって僕、感動だよ~!大人になって」
「舞白と俺、そんなに歳離れてないけどね?」
昔話に花を咲かせながら二人でケーキを頬張る。僕が雫と初めて出会ったのが高校三年生だから十八歳でしょ?雫は十五、六歳か~。あの時は金髪でヤンキーっぽくて俺様なイメージだったけど、知れば知るほどイメージと真逆だったのに驚いたな~
─────────────
お腹も膨れたのでいよいよ雫にアルバムを渡す。雫にはソファで待っててもらい、食後の紅茶を飲みながらアルバムを見ようと思うので作って持っていく。
「よし!これが雫の紅茶ね」
「舞白ありがとう」
雫に紅茶を渡して、一口飲み少し休憩する。すると雫が見たことの無いアルバムが気になったのか僕にこれは何か聞いてきた
「舞白、このアルバムは何?もしかして俺のアルバムを新しく刷ったの?別にずっと持ってていいんだよ?」
「ち、違うもん!そりゃ雫のアルバム、僕がずっと持ってるけど!違うもん!」
雫は悪戯が成功したみたいに笑って
「冗談だよ~舞白、怒ってても可愛いなぁ。でもしてくれてもいいんだよ?俺は嬉しい」
「、、、、雫から預かったアルバムが、いい、、から」
照れながらそういうと雫はごめんね、拗ねないでと言いながら抱きしめてくる。雫の意地悪
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