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旦那さん(仮)との生活
アルバムをみせた
しおりを挟む最近の舞白は俺のことを前以上にじっと見てくる。俺は俺がイケメンなのを理解しているけど舞白はそこまで俺の顔には興味なかったのに、どうしたのだろうか。それにスキンシップが髪の毛を指に絡めてくるくると遊んだり、頬を潰したり伸ばしたり、一通り遊んだ後はじっと顔を見つめて動かなくなる。そんな時は決まって俺は
「かわいい、、、、ちゅ」
「ひゃぁ?!」
舞白にフレンチキスをする。一気に真っ赤になって俺をちゃんと見てくれる。そんな最近の舞白の行動理由。俺は一つだけ思い当たるものがある。舞白が好んでみているドラマで赤ん坊が産まれたのだ。放送された日から舞白のスマホを時々のぞくと公園デビューはいつから、とか。上の子を優先する理由、とか他にもおすすめミルク、おもちゃ、ベビー服、、、、
舞白は赤ん坊を望んでいるのかな
それは、俺にとって
「超うれしいんだけど!!」
舞白との愛の結晶。欲しくないわけがない。宝物が増える。欲しい。
でも俺は舞白から欲しいと相談されるまでは自分から持ちかけないつもりだ。舞白は何かと俺の家の跡継ぎを気にしていたから催促したくない。それに、何ヶ月と舞白が大変な思いをすることになる。つわりの舞白を支えるのはもちろん、フォローするし絶対家事はさせたくない。これは譲らない。安全でいて欲しい。それに、産むのはもちろん舞白で、命懸けのものになるから軽々しく俺から言うのも違う気がする。
でも、でも舞白に
『雫、ぼくね?』
『どうしたの?』
そう言って舞白が近づき耳元でそっと内緒話をするように囁く
『赤ちゃん欲しい♡』
さいこぉおおおぉおお!!!
こんな妄想をするくらいには俺だって楽しみにしている。舞白も気にしているなら、ここは一つ。下心でほんとは見せたくなかったのだが、小さい頃のアルバムを学に頼んで持ってきてもらおうか?いらないから捨てておけって言ったけど学は取っておきます、なんて言って。ほんと学は俺以上に俺を理解してる。
さっそく学に連絡し持ってきてもらった大量のアルバムを舞白に見せる。
「かわぁいい~!ショタ雫!ほっぺたもちもちじゃん!それにお手てちっちゃい!」
「そんなに喜んでくれるならもっと早く見せれば良かった」
「そうだよ!捨てたなんて言って見せてくれなかったし。こんなに可愛いのに!これは小学生くらいかな~?ふふふ」
舞白はご機嫌でアルバムをゆっくり一ページずつ丁寧にめくる。俺にとっては舞白が最高に可愛いのと同時に昔の俺に嫉妬してまう。アルバムも無限にあるわけではないので最後のページを見終わると舞白は寂しそうな顔をした。
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