貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

文字の大きさ
上 下
67 / 196
貴方の帰りをどれだけ待ち望んでいたのか

自分でも幼いと思う

しおりを挟む


 雫が優しく大丈夫だと言いながら頭を撫でてくれる。

 
「舞白、大丈夫、漏らしてないから」

「もらして、ない?」

「うん、舞白は潮を吹いただけだよ」

「し、お?」

「潮」

「しお、、、、、、、、、、、、っ?」


 あの、強すぎる快感の正体が潮だったなんて、、、、、、


「こ、こわかったぁ」


 そう言って雫にぎゅうっと抱き着く。雫は僕がきもちよくなるところを見たくてつい、やってしまったと謝って頭を撫でてくれる。


「僕こわかった。もう嫌だ、、、、雫のばか!」

「ごめんね舞白。もうしない」


 こわかったけど気持ちよくもあった。僕が許せないのは顔を見せてと言ったのに見せてくれずにそのままイかされたことに怒っているのだ。雫はそれを分かってない
 その怒りもあって雫を僕の弱いパンチで何度も殴る。もちろん雫は痛そうな仕草はしない


「僕、怒ってるんだからね雫のばか」


 そう言って今度は雫の胸にグリグリと頭を押し付ける。雫がわかるまで拗ねてやる


「お腹空いた、、、、体中痛いかr」

「待ってて舞白、今すぐ作ってくるから!」


 僕が言い終わる前に雫は急いで台所に向かってしまった。置いていかれて寂しい、なんて思うのは自分でもひどく幼い感情だなと思う。自分でも雫に甘えてるのが分かって、ちょっとは我慢しなきゃと決意する


「今回はまだいいよね」


 でも、雫に無理をさせられたからまだ甘えてもいいんだと自分に都合よく理由をつけて雫に甘えられることを喜んだ

 雫は後片付けをしてくれたらしい。綺麗になった体でさっきまで抱き締めていた枕の傍による。そのまま抱き締めて顔をうめる。僕の好きな匂いはもうしなくて柔軟剤のいい匂いしかしない。


「僕が枕を離さなかったのは恥ずかしかったのもあるけど雫の匂いがして好きだったのに、、、、」


 雫の匂いがしないなら僕にとって興味がないものでベッドにぽいっとすてて布団を頭からかぶる。寝ることもできずすることもなく暇なので本物の雫がいる台所へ行くことにした。


 

「舞白、危ないから離れて?」

「やだ」


 料理をする雫の邪魔になると知りながら抱きつき、雫の匂いを吸う。


「せめて、背中側にしない?俺、器用じゃないから舞白に怪我させるかも」

「でも、あとトマト切るだけだよ?ミニだからそのままでも僕はいい。雫は僕にはぐされるの、、、、いや?」


 そう言って雫を見上げ聞けば、雫は嫌じゃない!っと言って抱き締め返してくれた。と思ったらそのままテーブルまで運ばれて料理の続きをはじめてしまった。
 その事に僕はむくれてしまうも仕方がないと大人しく雫の料理姿をみて待つことにした
 
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

その捕虜は牢屋から離れたくない

さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。 というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。

【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」 「恩? 私と君は初対面だったはず」 「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」 「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」 奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。 彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

どうも。チートαの運命の番、やらせてもらってます。

Q.➽
BL
アラフォーおっさんΩの一人語りで話が進みます。 典型的、屑には天誅話。 突発的な手慰みショートショート。

上手に啼いて

紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。 ■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。

ひとりのはつじょうき

綿天モグ
BL
16歳の咲夜は初めての発情期を3ヶ月前に迎えたばかり。 学校から大好きな番の伸弥の住む家に帰って来ると、待っていたのは「出張に行く」とのメモ。 2回目の発情期がもうすぐ始まっちゃう!体が火照りだしたのに、一人でどうしろっていうの?!

廃妃の再婚

束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの 父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。 ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。 それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。 身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。 あの時助けた青年は、国王になっていたのである。 「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは 結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。 帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。 カトルはイルサナを寵愛しはじめる。 王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。 ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。 引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。 ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。 だがユリシアスは何かを隠しているようだ。 それはカトルの抱える、真実だった──。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

処理中です...