貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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貴方の帰りをどれだけ待ち望んでいたのか

おかしい感情

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 雫が起きた。そんなに時間は経ってないはずなんだけどな。僕は急いで日記だけを抜いた状態で前にあった洋書達を元に戻した。もちろん、横と奥行は合わせて早く丁寧に。全て直し終わった後に椅子からおりた直後。扉が開いた


「、、、、舞白さん?どうしたんですか、俺の部屋で探し物ですか?」

「雫ごめんね、起こしちゃった?」

「舞白さんが謝る必要は無いですよ。俺が勝手に起きただけなんで、、、、、?沢山、本を持っていますね」

「あぁ、これ?起きたら漫画のいいアイディアが浮かんだから元々出てたプロットに付け足そうと思って読みたかった本を借りに来たんだ。」

「、、、、、、、、、、、、」

「夜も遅かったし、明日になったら借りたこと伝えればいいかな~って思ったんだけど、、、、、駄目だった?」


 雫はちらっと本棚へ視線をやった後に僕を見つめる。隅々まで


「いえ、駄目じゃないです。だって舞白さんですから」

「ふふふ、ありがとう」


 雫は僕に区切りがついたら寝た方がいいと勧めてくる。僕は部屋に本を運んだら、寝室に行くつもりだと話した

 
「舞白さん、それなら俺が持ちますよ」

「大丈夫だよ、、、、、あ、でも扉開けて欲しいな」

「分かった」


 雫の寝起きは色気の破壊力がやばい。それと、意識が少し朧気になっているのか所々敬語が外れるのが堪らなく胸に来る。なんだこの、ヲタク殺しは!
 なんて思いながら、扉を開けてもらい部屋に入った。雫に先に寝室に行っててと言えば行きたくないと言う


「舞白さんのこと待ってます」


 なんて、ふらふらしながら言うから僕は急いで洋書の間に挟んだ日記を隠すように洋書の裏に置いた。他は怪しまれないように机の上に堂々と置いた。背表紙を見せなければ日記と洋書の違いは分かりずらい。雫の部屋を出る時に僕もぎゅっと抱き締めて隠していたので、特に何も言われることなく持って出れた。明日、詳しく見ることにして、、、、、


「大好き」ちゅ

「、、、、、ま、ましろさん!」

「ほら、寝に行こ」


 雫とイチャつきながら寝よう!



 
 その日、雫とベットに入り夜中にまた目を覚ました。雫は夢に魘されて苦しそうにしていた。


「いや、はなれ、、、いで、ずっと」


 泣きながら置いていかないで、そばに居て、ごめんってずっと謝っていた。僕は泣いている雫を抱き締めて落ち着くまで撫で続けた。泣いているのを見ると罪悪感と愛しさが溢れて止まらない

 
 そしてどこから来たのか少しの
 ほんとにたった少しの


 ───呆れがあった


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