42 / 196
貴方の帰りをどれだけ待ち望んでいたのか
はじめて会った日と既視感の正体
しおりを挟む雫とした日から数日後。ゆっくりとソファに腰掛けて紅茶を飲んでいた時だった
ある日突然、僕は気づいた。
雫って、スイーツ屋さんの前で僕と会ってなかった?っと
僕がどうしてもケーキを食べたくて食べたくた仕方がなくて、でも一人で買いに行けない。あんな、キラキラした場所には。だから、極々稀のカフェでの担当さんの打ち合わせ。その時に、僕はお願いしたんだ。
『着いてきて欲しいです!』
『、、、、、、分かりました』
すごく渋々来てくれた。その後、すごくイケメンが先に居てビビってたら担当さんに美味しそうなケーキの前に出された
すぐにそっちに意識が行ったら、声をかけられた。イケメンに陽キャに。僕じゃないんだろう~なんて思っていたら、僕だったらしい
その時、雫は
『舞白、あの時は本当にごめん。舞白が許せないのも分かる。もし舞白が良かったらやり直させて欲しいんだ』
ってあの時って何時?初めてましてのはずなのに。でも、僕はすごく懐かしみを感じていた。安心感と喪失感も同時に
担当さんは僕を守るように前に立ってくれた。顔を見えない相手は──
『すみません。舞白さんとどういう関係で?』
『元恋人です』
──僕の恋人だったと、言うじゃないか
担当さんにそんな人いたんですか、あなた。なんて聞かれたけど、そんなのいない。僕にいるわけないじゃん。そう示すように首をブンブンと横に振った
その後、雫は悲しそうな泣きそうな顔をして人違いだと言って去っていった。
思い出すの遅いな~僕。どうして今、気づいたんだろう。あぁ、せっかく今なら死んでもいいほどに幸せを感じていたと言うのにどうして思い出しちゃったたんだろう。恋人と間違えた?僕を?僕の前にも恋人がいたの?そりゃモテるよね。こんなにイケメンで経済力も人徳も持ち合わせて
僕には不釣り合いだ
だって、互いに初めてじゃないって言ってたし。はじめて、、、、、、僕のはじめてっていつ?そんな暇、僕にはなかった。
いや、高校の時?あの時は未遂だったよね。うなじ噛まれちゃったけど
何かが引っかかる。なのに分からない
テレビで見てる溜めてたアニメを見ていた僕はどこか既視感を覚えた。
恋人が事故で主人公のことを忘れていているにも関わらずまた、主人公に恋をするお話。
ぼーっと見て僕は思う。
好きになって貰えていいなぁ、僕の時は、叶わなかった。
まぁ、今幸せだからいっか。雫が仕事をするためにこもっている部屋を見つめる
「、、、、、、、、、、、、、、あれ、僕」
同じ経験が、、、、、、あ、る?
雫と出会ってから感じる僕が知らない僕の感情の正体は記憶喪失?
1
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
その捕虜は牢屋から離れたくない
さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。
というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。
【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」
「恩? 私と君は初対面だったはず」
「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」
「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」
奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。
彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
上手に啼いて
紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。
■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。
ひとりのはつじょうき
綿天モグ
BL
16歳の咲夜は初めての発情期を3ヶ月前に迎えたばかり。
学校から大好きな番の伸弥の住む家に帰って来ると、待っていたのは「出張に行く」とのメモ。
2回目の発情期がもうすぐ始まっちゃう!体が火照りだしたのに、一人でどうしろっていうの?!
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる