貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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貴方の帰りをどれだけ待ち望んでいたのか

はじめて会った日と既視感の正体

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 雫とした日から数日後。ゆっくりとソファに腰掛けて紅茶を飲んでいた時だった
 ある日突然、僕は気づいた。
 雫って、スイーツ屋さんの前で僕と会ってなかった?っと

 僕がどうしてもケーキを食べたくて食べたくた仕方がなくて、でも一人で買いに行けない。あんな、キラキラした場所には。だから、極々稀のカフェでの担当さんの打ち合わせ。その時に、僕はお願いしたんだ。


『着いてきて欲しいです!』

『、、、、、、分かりました』


 すごく渋々来てくれた。その後、すごくイケメンが先に居てビビってたら担当さんに美味しそうなケーキの前に出された
 すぐにそっちに意識が行ったら、声をかけられた。イケメンに陽キャに。僕じゃないんだろう~なんて思っていたら、僕だったらしい

 その時、雫は
『舞白、あの時は本当にごめん。舞白が許せないのも分かる。もし舞白が良かったらやり直させて欲しいんだ』

ってあの時って何時?初めてましてのはずなのに。でも、僕はすごく懐かしみを感じていた。安心感と喪失感も同時に

 
 担当さんは僕を守るように前に立ってくれた。顔を見えない相手は──
 
『すみません。舞白さんとどういう関係で?』

『元恋人です』
 
 ──僕の恋人だったと、言うじゃないか


 担当さんにそんな人いたんですか、あなた。なんて聞かれたけど、そんなのいない。僕にいるわけないじゃん。そう示すように首をブンブンと横に振った
 その後、雫は悲しそうな泣きそうな顔をして人違いだと言って去っていった。





 思い出すの遅いな~僕。どうして今、気づいたんだろう。あぁ、せっかく今なら死んでもいいほどに幸せを感じていたと言うのにどうして思い出しちゃったたんだろう。恋人と間違えた?僕を?僕の前にも恋人がいたの?そりゃモテるよね。こんなにイケメンで経済力も人徳も持ち合わせて
 僕には不釣り合いだ

 だって、互いに初めてじゃないって言ってたし。はじめて、、、、、、僕のはじめてっていつ?そんな暇、僕にはなかった。
 いや、高校の時?あの時は未遂だったよね。うなじ噛まれちゃったけど
 何かが引っかかる。なのに分からない



 テレビで見てる溜めてたアニメを見ていた僕はどこか既視感を覚えた。
 恋人が事故で主人公のことを忘れていているにも関わらずまた、主人公に恋をするお話。

 ぼーっと見て僕は思う。
 好きになって貰えていいなぁ、僕の時は、叶わなかった。
 まぁ、今幸せだからいっか。雫が仕事をするためにこもっている部屋を見つめる


「、、、、、、、、、、、、、、あれ、僕」



 同じ経験が、、、、、、あ、る?
 
雫と出会ってから感じる僕が知らない僕の感情の正体は


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