貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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番外編

見つけたメイドさん

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 僕は見つけてしまった。雫が僕にお風呂を先に譲っくれたことによって。玄関先に見た事がない紙袋があったから、普段は外に一人では出かけない。というか指紋認証などなどにより一人で出れないので、こっちまで来ることが無いから、雫も油断したんだろう。
 中を見ると、メイド服だった!
 え?雫には女装趣味があったの?大丈夫。僕だって男だ。雫の全てを愛する覚悟は出来ている!それに雫なら似合いそうだよね。なんてったって顔がいいもの。


「舞白さん?そんな所で何してるんですか?」

「ひぃっ」


 見てはいけないものを見たと思った僕は雫に声を掛けられた事にすごく焦り、状況説明と雫の趣味を受け入れると力説していたら


「あぁ、それ。舞白さんに着て欲しくて。ほら、見て下さい。サイズ小さいでしょ?」

「ほ、ほんとだ、、、」



 そんなこんなで、、、


「こ、これめっちゃ恥ずかしいっ!」

「舞白さん、めっちゃ似合います可愛い!あぁ、膝丈のスカートでもいい。ミニスカは舞白さんのイメージ無かったんでロングスカートかすごく迷ったんですよ」

「み、ミニスカ、、、」

「でも、舞白さんの足が見えないのは残念なので膝丈を選びました」


 着替えてリビングで待つ雫の元へ行けば、可愛い、綺麗の褒め言葉。そこから写真撮影大会が開催されてます。その間もずっと可愛い可愛い言ってくれて、顔が真っ赤になっていることだろう。後ろ姿や、ちょっと際どい写真も撮られた。


「舞白さん!もうちょっと首傾げて、スカートの裾持って、すごくいいです!可愛い僕の宝物にしますこれ」


 この調子でずっと取られて途中から僕も慣れ資料集めのためノリノリでポーズを撮ってしまった。は、ハマりそう。だって雫がすごく嬉しそうで僕も嬉しくなるし、喜んでくれるからぁ、それにコスプレって結構楽しいかも!



 
「舞白さん、ちょっと休憩しましょ」

「あ、ありがとう雫」


 夢中になって撮りすぎた。雫からお茶を受け取り一息つく。楽しかったぁ、謎の達成感を感じる。


「舞白さん」

「なぁに?雫」

「スカートの中、俺に見せて?」

「ふぇ?い、嫌だよ」

「舞白さん。下着も着てくれたんでしょ?見せて」


 メイド服以外にも、紙袋の中にはてぃ、てぃーばっく?なるものが入っていて。雫なら喜んでくれるかも、なんて思って着たけど恥ずかしいしやっぱりいや。見せれない


「は、恥ずかしいからいや!」

「舞白さんは可愛いですね」


 そう言って雫に抱き寄せられる。


「恥ずかしいこと、沢山してきたのに」

「はぅ」


 耳元で囁きながら雫は僕にキスをしてくる。あぁ、その顔。その僕を求めて止まない顔が好きなんだぁ


「舞白さん。いい?」

「、、、、、、っ」


 恥ずかしさに何も言えず小さく頷けば雫は舞白さんありがとう、なんて言って。
 メイド服を着ているからかそれはもう、はい、言葉に出来ないほど盛り上がったとだけ言っておきます
 つ、次は雫に執事服を着てもらうんだから!は、恥ずかしがってる雫を沢山、撮ってやる!!


「あぅ、まってぇ、、、んぅ、もう、むり、、、はう、、、んん、、、だからぁ!」


 そう、僕は心に決めたのだった


「ふふふ舞白さん、可愛い」

 
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