貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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番外編

遅くなったポッキーでいちゃついた

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 ハロウィンのアンソロジーの後、つかの間の休息を得た僕は雫といちゃいちゃしたり、溜めてたアニメや漫画の一気見。雫とお散歩デートしたりして満喫していた。
 お仕事も波に乗ってこの調子で頑張ろって思えたのもその時だけだった。

 ここから先の行事。つまり!クリスマスにお正月、バレンタインなどなど!イベント盛り沢山の分、有難いことにお仕事もいっぱい依頼が来るんだ。ちゃんと自分が出来る範囲でお仕事を選んでるけど、それでも大変なんだ。アイディアが浮かばなければ終わり!
 そう、終わりなんだ。クリスマスのアイディアが浮かばない。だって、だってね?今まで恋人いた事なかったし、雫とは始めてのクリスマスなわけでまだ迎えてない。知識はあっても実践がないからオリジナルを出すのも難しくて
 それでもやるしかない!そう思って毎日これじゃないあれじゃないと頑張った結果。



「で、出来た~!!」


 ついに原稿が仕上がった!やった~!お正月の分はアイディアだけ浮かんだのをメモしたので当分余裕が持てる~。あ~良かった間に合って
 嬉しくて報告も兼ねてリビングのソファでくつろいでいる雫の元へ行く


「舞白さん、終わりました?」

「うん!出来たよ!待たせてごめんね雫」

「舞白さん凄いです、いつもお仕事早く終わらしますもんね。担当としてはとても助かります」

「ふふふ~」


 あぁ、雫の顔を見るのも久しぶりに感じるな~。相変わらずイケメンなことで。んん?眉間に皺を寄せてる。僕の知らないうちに何かあった?!


「し、雫?疲れてるの?」

「舞白さん急にどうしたんですか?」

「何かあった?眉間にシワが寄ってるよ?あ!マッサージしよっか?いつも雫がしてくれるからちょっと勉強したんだ~!」

「ふふふ舞白さんは目敏いですね。マッサージも魅力的ですけど今は、、、、、、」

「、、、、、、今は?」

「舞白さんポッキーゲームをしましょ」

「ポッキー?」


 ポッキーゲームとは、まさか、あの?!でも、今は十二月だよ?あ、僕が原稿で手がいっぱいだったからか!ほんとごめん雫


「舞白さんはどっちがいいです?」


 そう言ってポッキーのチョコの部分かクッキーの部分か聞いてくる。チョコ食べたいからチョコの部分がいいなぁ


「、、、、、、こっち」

「ふふふ、はい舞白さん」


 雫がポッキーを加えて僕を見てくる。僕はチョコが食べれる事が嬉しくて当たり前のことを忘れていた。
 こ、これ食べれば食べるほど雫に近ずいていく。顔のどタイプのイケメンが!ああ、は、恥ずかし。これめっちゃ恥ずかしい
 その事に気づいた僕は顔を真っ赤にして固まってしまった。あう、これ最後はどうするの?キスするの?ああ!もうままよ!

 いきよいよくポッキーをもぐもぐしていったせいで雫の唇を噛んでしまった


「?!」


 雫は目を見開いたあと痛みに顔をしかめる。僕はポッキーとは違う感触に雫の唇を噛んでしまったことに気づいた。


「ぁ、ごめん、ごめんね雫!大丈夫?」

「、、、、、、、、、、、、」


 あああああ!僕の馬鹿阿呆!雫の唇の周りに僕の歯型が血も薄らとど、どうしよ。とりあえず血をどうにかしないと!

 慌てた僕は何を思ったのか雫の血を舐めていた。あれ?絶対違う、何してんの僕!ああぁ、、もうどうしよ、いやこのまま乗り切ろう。独特の味を舐めながら、雫のだと思うとなんだか不思議と美味しく感じてしまう。
 そのまま僕は雫の口の中へ舌を這わせて、雫の唾液も欲しいと強請るように吸った。美味しい、気持ちいい、雫大好き


「んぅ、、、ちゅ、、、ぁ、、、」

「、、、、、、舞白さん」

「、、、しずく」


 突然、雫から体を離された。僕はまだまだ雫が足りないのに


「舞白さん、食べるようにしてキスして来ましたね、舞白さんにも雄の部分が残ってるのかなぁ、ふふふ」


 雫はすごく嬉しそうに笑いかけてくる。そこでようやく正気に戻った僕はただ、ひたすらに謝った。
 

「でも舞白さん不足なのを我慢してたのに、僕もう我慢しなくていいんですか?」

「え?、、、、、、ぁ、いたぁ」

「舞白さん、ふふふお揃いですね」


 雫はお返しとばかりに僕の肩を噛んで、血を舐めて来た。ビリビリと伝わるのは快楽で痛気持ちいい。あぁ、久しぶりの雫。もっと触って欲しい。もっと、もっといちゃつきたい!


「しずく、ポッキーゲームの続きしよ」

「はい舞白さん」


 その後、雫と気の済むまでポッキーちゅうした。
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