貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

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恋人(仮)との生活

信頼

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 舞白さんが傍に居ないなんて、気が狂いそうだ。担当とはいつも通り変更はなしで大丈夫とのことで早く終わった。あ~舞白さんに早く会いたい。舞白さんセラピー。舞白さん今どうしてるかな?
 帰路につきながらイヤホンをする。舞白さんと離れていても生活音を聞くためのストーカー時代からの愛用グッズ達である。
 打ち合わせの時していなかったのかって?もちろんしている。片耳だけ。舞白さんもちゃんとしろって怒ると思うしそこは真面目にやらないとね。今はもう両耳から幸せが溢れてる。


「ふふふ」


 舞白さんは喋りながら作業をするタイプのようでいつ聞いても面白いし楽しいし可愛い。今回は早々にくっつけるか焦らすかで相当悩んでいるようだ。
 舞白さんが集中出来ないと叫んだと思ったら、なんと可愛い最高なことをし始めたではないか。

 
『しずくが邪魔、するからぁ』

 
 そうだよね、舞白さんが出来ないように邪魔してたからムラムラするよね?一人でしちゃうよね?可愛い。ほんと可愛すぎて無理。死にそう。
 解説癖がある舞白さんは見れなくても俺の想像力のもと、見ているも同然でありなかなか詳しく説明してくれる。可愛い。でも誰に躾られたんだろ?天然ならいいんだけど人の手が加わってるなら辞めさせないとな。舞白さんがそれでより一層気持ちよくなるなら別にいいんだけどさ。まぁ、そもそも俺がいても解説してくれるのかは分からないけど。

 
『ぁ、んぅ、、、、ふぁ♡』


 可愛い喘ぎ声、直接聞いたらもっとくるんだろうな?可愛いんだろう。さぞかし、意地悪して泣かしたくなるんだろう?思い描くだけでたまらない。

 そんな幸せを噛み締めるのも一瞬だった


『ヒートぉ?っんあ!』
 

 今、なんて言った?ヒートだって?
 早すぎないか?前来た時から1ヶ月も経ってない。どうして?間違って発情薬飲んだ?いや、そんな音は1つも聞こえてない。


『あぁっ、たすけ!ふぅっ!』

 
 これは異常事態だ、早く家に帰らないと


『ふぅ、、、あぁ、しずくぅ、、、しずく!さびしいよ、はやくっ、、、んぅっ!』


 舞白さん♡俺に助けを求めてくれるんですね。もうすぐで着きます。その間の辛抱ですよ。舞白さんの不安も寂しさも全部全部、俺なら、俺だけが受け止められますから。舞白さん。



─────
 
「はぁ、、、頭おかしくなるぅ」


 あれから何回も達したことにより、少しは落ち着きました舞白です。も、もう無理。これ以上は死んじゃう。けどまだ足りない。


「これだから、、、はぁ、、、すぅ、、、はぁ」


 嫌いなんだ!ヒートは!辛すぎる!独り身の僕には荷が重いよ!神様はどうしてヒートなんてものを付けたんだ?!


「、、、、、、舞白さん」

「、、、、、、ッ?!ぁ、、、ひぅっ!あぁあ!」


 いつからそこに居たのか、はたまた始めからそこに居たのかデジャブですね?雫さん!あなたのせいで、貴方のせいでぇ!


「もしかして、舞白さん。驚いて締め付けてイッちゃった?可愛いね?」

「こ、この!」


 デリカシーに欠けるのでは?!
 このばか!

 頭を撫でながらその後もずっと可愛いと言ってくる。枕よりも濃い雫の匂いと優しい大きな手に撫でられる感触で、胸のあたりからふわふわしてくる。


「寂しかった?舞白さん」


 枕に顔を埋めながら頷く。機嫌が良さそうに雫は笑っている。こっちはこんなにも大変な思いをしているのに、どうして笑えるんだ!助けに来てくれたんじゃないの!


「こんなにも可愛い姿になって、俺の事誘ってます?」


 そう言われて今の僕の姿を見る。下半身裸で後ろには電動玩具を奥まで咥えて、今も刺激を続けている。体が熱いから顔も火照って全体的に赤く色づいているのでは?
 こ、これはもしかして、攻めにとっては最高の餌では!?


「だ、だめ、誘ってない」

「分かってますよ」


 そう言いながらベッドに乗り上げて僕を足の間に座らして、後ろから抱き込む。


「ひぅ」


 動いたことにより中の刺激される場所が変わって声が出てしまう。


「こんなもの咥えこんで」

「あぁ、、、動かさ、っいで!、、、んぅ」

「ふふふ、可愛い」


 脚を開かせて中の玩具を出し挿れされる。甘えた声が止まらない。その間いい子だね舞白さん、可愛いよ舞白さんって言われながら耳を甘噛みされて、頭から溶けてしまいそう。枕を抱きしめてる僕の腕を大きな手で添えて、雫の方へもっと身体を寄せられる。


「あぁ、、、い、イッちゃう!しずくに、弄られていくっ!ぁあ!」

「いいよ大丈夫だから」

「、、、っ!あああぁぁぁああ!、、、、、、、、、、っんあ!きゅ、急に抜かないでぇ!」


 大丈夫なんて言いながら激しくして、僕がイったら、急にぬぽんっという音と共に後ろから玩具が抜かれた。


「だって、舞白さん」

「?!、、、だ、だめだめ!絶対だめ!」


 じたばたじたばたと雫の腕の中で無駄だと知りながら抵抗する。だって、雫の雫くんが僕の腰にあ、ああ当ってる!


「大丈夫です舞白さん」

「ふぅっ、、、あ、た、たべ?!」


 落ち着けというように頬にキスをされたと思ったらちゅぱちゅぱと食べられる。落ち着けるか!何が大丈夫だって言うんだ!このばか!あほ!ノンデリやろう!


「挿入れませんって舞白さん」

「へ?」

「まだ、舞白さんと両想いになってない」

「、、、、、、じゃ、なんでぇ?」


 どうして、そう言いながら押し付けて来るのでしょう?両想いになってないからヤらないってこと?犯されない?


「玩具なんかで気持ちよくならないで、俺の手で気持ちよくなって?舞白さん」

「な、なに言って?、はあ!、、、ちょ、やめんぅっ、、、ぁん、きもち、いい!」

「喜んで貰えて良かった」


 ど、どういうこと?僕は今パニックです。え?玩具に嫉妬したってこと?それで雫の手で掻き回されてるの?そういうこと?僕はヤられない?大丈夫?こわい、恐いよ


「ふぅ、、、えぐ、ひぃ、、、ふぇぇ、、、ひっく、、、ぅんっ、、、ああ!」

「舞白さん泣いてるの?どうして?」


 雫は僕の後ろから指を抜いて、優しく頭を撫でながら問い掛けて来る。だって、だってぇ!


「こ、こわい、僕挿れられたくない!やだぁ!」

「舞白さん。俺は舞白さんのこと襲わないですよ?舞白さんが嫌なら俺はいつまでも待ちます。でも、舞白さん今のままじゃ辛いでしょ?だから手だけは許して?舞白さん」

「し、信じられない!むりぃ!こわい」

「大丈夫、大丈夫ですよ、舞白さん」


 僕があまりにも泣いて暴れるから、雫は僕を持ち抱えて正面で抱き合う形になる。
 目が合うと、涙と鼻水だらけの顔にやさしい、キスの雨を降らす。頭と背中も撫でられて、何度も大丈夫だと言ってくれる。


「、、、、、、、しずくぅ」

「はい、舞白さん」


 しばらくそうされていると、雫なら本当に大丈夫なんじゃないかと思えてきて


「信じても、大丈夫?」

「大丈夫ですよ?舞白さん命の俺が舞白さんとの約束破るわけないじゃないですか」


 言われてみたら、確かに雫は僕に異常なほど好意を寄せてくれてるし、僕はそれに安心を覚えてる訳で、な、なら大丈夫?ほんとに信じるよ?次は今度こそは裏切らない?雫


「頭なでて、ぎゅうって抱きしめて、ちゅうもしてくれたら、、、、、、、、、、」

「、、、、、、」


 僕の次の言葉を待って、雫は僕のことを見てくれる。雫の目、頭の中も全部今は僕が独り占めしてる?そうだったら嬉しい。そうだといいのに。他と仲良くしてる雫なんて見たくない。僕だけって言ってくれた雫じゃないなら、、、


「そんなの当たり前です舞白さん」

「、、、、、、、わ?!」


 僕の仄暗い思考を止める言葉と、宙を舞う僕が抱き抱えてた雫の枕。


「頭撫でるのも、はぐも、キスも全部するに決まってるじゃないですか!てか、していいんですね!?嬉しいです舞白さん!」


 僕と雫の間に何も無くなって、隙間なくぴっちりと抱き締められる。僕の涙はいつの間にか止まってて、あまりの勢いに若干押されてしまう。


「ヒート中は俺を信じて身を任せて下さい舞白さん」

「、、、、、、、、、、、、、、」

「絶対約束は守ります舞白さん」

「、、、うん」


 ─────

 頭もなでてくれて、ぎゅって抱き締めながら後ろを弄られて、ちゅうも沢山してくれて、段々と快楽に身を浸すのが分かる。雫の匂いに頭がくらくらして余計に中の指を締め付ける。そうすると刺激が強くなって、簡単に達してしまう。


「気持ちいいですか?舞白さん」

「はぅ、、、きもちいい♡もっとしてぇ?」

「はい、仰せのままに」

「はぅ!ああぁ、だ、だめぇ!すぐいっちゃう、、、んぅっ」

「いいですよイっても」

「ああああああああぁぁぁ!」


 耳に口を寄せられて甘噛みされて、頭も優しく撫でられて、後ろの弄る手も強すぎず弱すぎずで丁度良くて。ぬるま湯に浸かるような、起きてるようで寝ている心地良さがあって、だんだんと雫に心を開いていくのが分かる。駄目なのに、開いちゃ駄目なのに。分かってても止められない。許してしまう。
 集中していない事がバレたのか、強めに刺激されて咎められる。


「あん!、、、な、なにぃ、、、んうぅ」

「俺に集中して?」

「しずくっしかぁ、、、見てなぃ」

「ふふふ」


 
────

 やっと堕ちてくれた。舞白さん。嬉しい。こんなにもあなたと近くに居られるなんて思ってもいませんでした。もう突き放しません。舞白さん。ずっとこの手を握って離しません。そのまま一緒のお墓に入りましょ?舞白さんが本気で望むならどんなに俺が辛くても、どんなに俺が苦しくても、舞白さんのためなら俺


 舞白さんから離れてもいい
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