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恋人(仮)との生活
被害者は俺です。舞白さん♡
しおりを挟むどうも、小型カメラさんの人差し指を食べた舞白です。どうして現実逃避をしていると思いますか?それはね。反撃に反撃し返されたからです。助けて!数分前の僕!反撃なんて辞めるんだ!
遡ること数分前
小型カメラさんの手いい匂いする。なんか、甘く感じる。塩っ辛いと思ってたのに。そんなことを考えながら甘噛みしたり舐めたりする。
「舞白さん。何してるか分かってるんですか?」
「?」かぷかぷ
「、、、、、っ」
「、、、、、ん?」ちゅ~
今度は吸ってみます。美味しい?気がする。なんで?不思議だ。
小型カメラさんは僕を食べるのを止めた。はっはっは!!!どうだ!驚いただろ!嫌だろ!僕の気持ちが分かったか!
「舞白さん!」
「ひゃぅ!?」
み、みみ~!!!舞白さんと囁きながらねっとりと舐められ甘噛みされる。
「ぁ、だめぇ」
ぞくぞくして、腰抜けそう。変な気持ちになってくる。うぅぅぅううぅ。やめて~!
ずっと耳を弄られてる。縁をなぞるように舐められて、耳全体を口に含んだら甘噛みされて、かと思えば耳たぶだけを吸われて
「あぅ、こ、小型カメラさぁん、、、、んぅっ、、、や、やめてぇ、はぅんっ」
「舞白さんが俺を煽るから」
「さ、先に、んっ、、、やったのは!小型カメラさんっんぅ、、、っ!でしょっ!」
「ノーコメントで」
そして今に戻る。
あぁ、僕の!僕の息子が元気になってくるぅう!!!おさまれ!息子君!君はいい子だからぁあ!!!
「もぉうっ!、、、っやめてぇ!ひどい!ひどいよぉ、ぁんっ!」
「酷いのは舞白さんです。最後まで出来ないのに。俺は煽られた可哀想な被害者です」
煽ってないのだが!?それを言うなら僕が被害者なのだが!?
小型カメラさんは喋ってる時は耳元に寄せて、腰にくる低くていい声を囁き。もう片方の僕の耳は手で弄り回されている。縁をさわさわ、全体をこすこすと。
ちなみに小型カメラさんのもう一個の手。僕が食べていた手は何処かというと、これ以上僕を触らせないためにぎゅっと両手で抱きついている。それでもその手はいかがわしいことをしようと、僕の胸をまさぐってくる。
こ、この!僕が非力だからってぇ!
「や、やめぇっ、、、、あぅっ!?」
「ここ触って欲しそうにしてるよ?舞白さん♡」
僕の耳を触っていた手がいつの間にか、僕の息子君に触れていた!つ、遂に自慢の息子に小型カメラさんの毒牙が!
小型カメラさんから貰ったシルク100%の手触りのいいパジャマの上から触られている。触れるか触れないかで、触るから!つい腰を浮かせてその後を追ってしまう。
「ふぅっ、、、んん、、、やめぇって!」
「ふふふ舞白さんかわいい♡」
「も、もうぅっ、こっこがた、、、んぅっカメラさぁん、、、っふぁあ!、、、んぅ、なぁんてぇっ、、、嫌いだぁあ!」
「え、、、」
そう言った瞬間小型カメラさんの動きが全て止まった。僕の胸をまさぐっていた手も、息子君にイタズラしていた手も全部がピタッと。その手達は僕から離れて行く。
つ、疲れた。ぜ~は~ぜ~は~。息を一生懸命吸う。僕は運動しない引きこもりなんだぞ!
「う、嘘だよね。舞白さん?」
まるで何も悪い事はやってないというように、腕を頭の高さまで上げている。そんな小型カメラさんを振り返って、僕は吐き捨てた。
「きらいっ!」
涙が溜まった目で睨んでも恐くないことは分かってる。僕が怒っても恐くないこともわかってる。やめてって言ったのにやめてくれなかった。その事が悲しくてムカついて!
小型カメラさんの手が離れたのをいい事に膝から降りて寝室に行こうとする。小型カメラさんは何処かへ行こうとする僕の後を着いてくる。
「舞白さん!」
「着いて来ないで!」
それでも焦った顔をしながら着いてきた小型カメラさん。僕は部屋に入ってすぐ扉を閉めて小型カメラさんが中に入って来れないようにする。
「部屋に入ってこないで!もうほっといて!小型カメラさんなんて知らない!」
「ま、ましろさんっ!」
しばらくすると小型カメラさんが部屋から遠ざかる足音が聞こえる。内側に鍵がないから、無理にこじ開けることも出来たのにしなかったってことは少しは悪いと反省してくれたのかな?
それでも今回はどんなに可哀想でも許さない!
僕は朝、小型カメラさんと一緒に寝ていたベットに寝転がって布団にくるまる。小型カメラさんと喧嘩しちゃった。どうしよ、怒ってるかな?いや怒ってるのは僕なんだ!でも、いや、う~んっとグルグル1人反省会をする。
あれから精神的にも肉体的にも疲労していた僕は不貞寝した。
起きたらお昼でした。寝返りを打ちながら隣に小型カメラさんが居ないことを寂しく感じる。久しぶりに人の温もりに触れたからだろうか、人肌が寂しい。頭をまた撫でて欲しい。う~ん、おかしいこんなに寂しいものなのか一人って。昨日の朝までは一人なんて当たり前だったのに。
小型カメラさんの存在が僕の中で大きくなってるのが分かる。懐に入ってくるの早過ぎない?これが陽キャの得意技とされる人とすぐ仲良くなるあれか!?それとも僕がチョロいだけか!?
、、、、、、、、、、、、、さびしい
しばらくごろごろしていても、寂しさは解消されなかったので部屋を出ることにした。
扉をそおっと開けたそこには
「きゃぁぁあ!?」
「、、、、、、」
死にそうに、もう終わりだと言うように青白い顔をした小型カメラさんが正座をして廊下に居た。こ、恐い!幽霊みたい!てか、ほんと大丈夫?白すぎない顔!それがよりいっそう恐さを助長させてるよお!
「、、、、、、、」
そう心の中で叫んでいると、どこから取り出したのか一枚の紙を僕に差し出してきた。それを警戒しながら受け取ると
【舞白さんとの結婚生活の進め♡】
っという題名が書かれていた。反省していないのか!?っと思ったけど、その下に
その1 舞白さんと二人で家事をする
その2 舞白さんが嫌がったらやめる
その3 舞白さんのほっぺを食べない
その4 舞白さんの身体を触らない
その5、その6というふうに裏面までびっしりと綺麗な字で書かれていた。
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