貴方のお嫁さんにはなりません!!!このばかぁ

白藍たんぽっぽ

文字の大きさ
上 下
1 / 196
ストーカーさんとの生活

貴方はダレデスカ?!

しおりを挟む
「あれ、遂にバレちゃった?」

「、、、っ!?」


 そう誰が思うだろうか、この目の前にいる超陽キャオーラダダ漏れ人生イージーモードそうなイケメン男がまさか、自分のストーカーだなんて───


 夏の蒸し暑さは嘘のように消え肌寒くなってきた今日この頃。窓から見える空に太陽がおはようと挨拶をする頃。永遠にも思える徹夜の末に、遂に原稿が完成した。


「やっっったぁぁ~!」


苦しかった、よく頑張った自分、、、よしご飯を食べよう!その前に担当さんに添付ファイルで原稿を送る。

 担当さんに送り終わったので朝ごはんの支度を始めることにした。ご飯とお味噌汁と漬物、もちろん僕は自炊なんてできない。簡単なものなら作れる、お湯だけで済むやつ。今回のお味噌汁もそのタイプだ。いつも宅配で済ましているので作る機会もないのだ。それが料理ができない理由だけど、うん知らない。


「インスタントでも美味しいなぁ~」


ご飯を食べながら、ちらっと本棚を見つめる。何故か最近いろんな所が気になるんだよな~。例えば、本棚を初めとして時計やお風呂の壁の隅、バスタオルの隙間、寝室の天井などなどが、とても気になって仕方がないのだ。


「わかった!最近掃除してなかったからホコリとかが気になるんだ、うんそうだ」


 ということで僕はご飯を食べ終わり掃除をはじめて見つけてしまったのだ、本棚の隙間にあったそうこの――

 小型カメラ


「これかっ!気になってた原因は、こわいなにこれこわいっ、僕知らない!」


   最近気になるところから全てに小型カメラさんが居たのだ。怖過ぎる。もちろん僕はこれを設置した記憶はない。ならどうしてこれがあるのだろう。家に誰かが入ってきてると言うのだろうか?てか僕の生活見て何が楽しいの?一体誰がなんの為にこんな怖いことを?



とりあえず、、、、バキッバコバキキっと全部壊してゴミ箱にポイってした



 様々な疑問が自分の中に渦巻いているけど今考えても仕方ない、うん。掃除して部屋も綺麗になったし、ご飯食べたし、もう外は太陽さんが完全におはようと挨拶してくれてるし、もうやることないし。よし!出かける準備しよ!







 おはよう太陽さん、聞いて下さい。僕は今もの凄く眠いんです。それでも待ちに待った、僕の好きな神作家さんのBL小説の新刊発売日。買いに行かなくてはならない。今回、特典が電子書籍にはないパターンだったのだ。仕方あるまい、着替えて鍵もって帽子被って、さぁ太陽さんの光の下へいざ!


「、、、財布がない」


 あんなに意気込んでせっかく本屋まで来たのに肝心の財布を忘れてしまったなんて、なんて馬鹿なヤツなんだ僕は!?何の収穫もなくただ散歩で家を出た僕は鍵を開け部屋に戻るとそこには、、、靴があった。


「、、、っ?!」


 誰の靴?!これはもしや小型カメラさんの持ち主さんが何壊してんじゃ我ェっと、乗り込んできたのか?この場合どうする?け、警察か?いや、警察来るまでの間じゃ、僕はどこに居たらいい?その間どこかに行かれたら冴えない陰キャの自意識過剰な被害妄想、変な奴と思われてしまう!



 そんなことを思ってぐずぐずしてテンパっているとお風呂場に続く扉が開いた。


「「・・・あ」」


 小型カメラさんの持ち主?が出て来ちゃった。


「、、、、」

「、、、、」


 気まずいとても、とっても気まずい。なんかすごく見てくるし、と、とりあえず何か言わないと!


「だ、だれ?、、、ですか?」

「あれ、遂にバレちゃった?」

「、、、っ!?」


 ――こうして冒頭に戻ります



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

その捕虜は牢屋から離れたくない

さいはて旅行社
BL
敵国の牢獄看守や軍人たちが大好きなのは、鍛え上げられた筋肉だった。 というわけで、剣や体術の訓練なんか大嫌いな魔導士で細身の主人公は、同僚の脳筋騎士たちとは違い、敵国の捕虜となっても平穏無事な牢屋生活を満喫するのであった。

【短編】旦那様、2年後に消えますので、その日まで恩返しをさせてください

あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
「二年後には消えますので、ベネディック様。どうかその日まで、いつかの恩返しをさせてください」 「恩? 私と君は初対面だったはず」 「そうかもしれませんが、そうではないのかもしれません」 「意味がわからない──が、これでアルフの、弟の奇病も治るのならいいだろう」 奇病を癒すため魔法都市、最後の薬師フェリーネはベネディック・バルテルスと契約結婚を持ちかける。 彼女の目的は遺産目当てや、玉の輿ではなく──?

夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。

Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。 そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。 だが夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。 これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。 (1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)

どうも。チートαの運命の番、やらせてもらってます。

Q.➽
BL
アラフォーおっさんΩの一人語りで話が進みます。 典型的、屑には天誅話。 突発的な手慰みショートショート。

上手に啼いて

紺色橙
BL
■聡は10歳の初めての発情期の際、大輝に噛まれ番となった。それ以来関係を継続しているが、愛ではなく都合と情で続いている現状はそろそろ終わりが見えていた。 ■注意*独自オメガバース設定。■『それは愛か本能か』と同じ世界設定です。関係は一切なし。

ひとりのはつじょうき

綿天モグ
BL
16歳の咲夜は初めての発情期を3ヶ月前に迎えたばかり。 学校から大好きな番の伸弥の住む家に帰って来ると、待っていたのは「出張に行く」とのメモ。 2回目の発情期がもうすぐ始まっちゃう!体が火照りだしたのに、一人でどうしろっていうの?!

廃妃の再婚

束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの 父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。 ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。 それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。 身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。 あの時助けた青年は、国王になっていたのである。 「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは 結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。 帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。 カトルはイルサナを寵愛しはじめる。 王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。 ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。 引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。 ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。 だがユリシアスは何かを隠しているようだ。 それはカトルの抱える、真実だった──。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

処理中です...