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第四章 もうばれてしまいました

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   どれくらいの時間が経っただろう。

ふと時計を見ると六時半を過ぎていた。

「ふぁー、もう朝か」

俺は朝ご飯を食べた後、学校に行く準備をして家を出た。

今日は何となくいつもより早めに家を出た。

今は春なので朝は涼しくて気持ちイイ。

そんなことを思いながら歩いていると、白崎が歩いているのが見えた。

なので、声を掛けてみることにした。

「おーい、白崎。一緒に学校に行こうぜ」

俺は白崎に酷い事をしたんだ。

たまには彼氏的な事もしないといけない。
白崎とくだらない話をして、笑い合っている間に学校に着いた。

なんか、白崎といると楽しい。

俺にそんな新しい感情が芽生えた。

その後、俺は教室へ、白崎は部活の朝練へと向かった。

教室に入ると誰もいなかった。

それもそうだ。まだ、みんなが普通に登校する時間の一時間前だ。

二番目に来たのは紗綾だった。

俺はこのままボーっとしとくのも嫌だったので、仕方がなく紗綾と話すことにした。

あくまで仕方がなくだ。

「お、おはよう紗弥。今日は何でこんなに早いんだ?」
「あんたは人のこと言えないでしょ。いつもだったら私より後に来るのに」
俺の質問は無視かよ!

「まぁ、そうだけど。ちょっと……」
「ちょっと何よ」
「それは……」
「やっぱりこの頃の一真おかしいよ。何かあったの?あっ、もしかして付き合い始めたとか?」
「ぐっ、そ、それは」
「見事的中ね。付き合ってるんだったら何で私に言わないの?」
「いや逆に何でお前に言わないといけないんだよ。ていうか、何で俺が付き合ってることが分かったんだ?」

俺はそれが気になる。俺はヒントも出した記憶がないぞ。

「うーん。ただの勘だよ」

気になって損した。

「あと、このことは誰にも言わないでください。お願いします」
「まぁ、一真が私に変なことをしなければ言わないであげる」
「あ、ありがとうございます!」

俺は内心ではホントかなぁ?と思っているけど決して口には出さなかった。
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