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皇子様の犬について
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しおりを挟む「それで?どうしてあんなことになってたのかな?」
そうリシュアンに問われたレヴィは、ビクッと身体を跳ねさせた。
やはり、話さなくてもとてもわかりやすい。心配になるほどに。
「ひ、一人遊びしてごめんなさい……市場で新しいリシュアン様の姿絵買って、祭壇に飾ろうと思って、掃除して眺めてたらリシュアン様に会いたくなってしまって……つい」
「さいだん…………一人遊びに怒ってるんじゃないよ。まあ、確かに寂しかったけど。……あんな格好で寝ていたら危ないでしょう?いつ誰が来るか分からないのに」
「……リシュアン様以外だったら部屋に入った時点で起きてます」
「え?」
「……元々そんなに眠り深い方じゃないしあんな距離まで近付かれて起きないなんて有り得ません」
「そうなの?」
俺の隣ではあんなに熟睡してるのに?とリシュアンは思った。
それを察したかの様に、レヴィは少し不貞腐れたような声で
「…………リシュアン様になら何されてもいいって思ってるし、毎日一緒に寝てるから起きられなかったんだと思います」
と答えた。
「……」
「うっ、嘘だと思ってるなら団長に聞いてみてくださいっ!」
「……嘘だとは思ってないよ。ただ……可愛すぎて」
「え?ひぃっ……!!」
(それってつまり、信頼も愛情も全部俺にくれてるって事でしょう?そんなの、可愛すぎる)
ときめきで緩やかに硬さを取り戻したリシュアンは、なんの前触れもなくレヴィの後孔に侵入した。散々弄った後孔は、柔らかく温かくリシュアンを包み込んでいく。
「う、ああぁ、っく」
「あぁ、奥の方はまだ少し狭いね、はぁっ」
「りしゅあんさまっ、りしゅあんさまぁ……!あっ、あ!おっきくなって、くっ!ひぁっ、あ」
「動くよレヴィ」
リシュアンはぎゅっとレヴィを強く抱き締め、腰を激しく打ち付けていく。そのうちにリシュアンのものはレヴィの中で完全な大きさに成長していた。
成人男性二人の体重を受けた椅子がガタガタと音を鳴らす。
「これすきっ、すきっ!あっあっあ!りしゅあ、さま!はげし……っ!はっ、あッあッ!んんっ!」
どちらからともなく深くキスをすると、レヴィの後孔はきゅっきゅっとリシュアンに懐くように締まった。
レヴィがぎゅうっとリシュアンにしがみつき、何度か痙攣し、後ろをキツく締め付ける。
「くっ、……はぁっ、レヴィ、出さずにイッちゃった?」
「~ッ!!いった!あっあっあっ!いっちゃったからぁっ!あ!あ!まら、いってう!うぁっ、あ!あ"!とまらなっ、りしゅあんさまっ、とまらないよおっ!いくいくいく!りしゅあ、さまっ、ひっんんん!たすけてっ!いっ、~~あ"ぁ!!」
「いいこっ、いいこだね、レヴィ……はっ、いっぱいイッて?かわいい、俺のレヴィ、かわいいね」
「あ"あぁ!おくっ、これっ、らめなとこはいっ……てっ!あああ!」
背を反らし快感から逃げようとするレヴィを更にキツく抱き締め、奥の奥まで犯していく。
快感からは逃げたいが、リシュアンの事は受け入れたい中はどんどん躍動し、遂にリシュアンを結腸まで迎え入れていた。
ぐぽぐぽと体の中から聞き慣れない音がし、激しい快感に目の前がチカチカとしている。
「かわいい、はぁっ、いいこだね、レヴィ、っ、こんなとこまで俺のこと、入れてくれてっ……、ほんとうにっ、いいこっ!」
普段はあまり見ない、リシュアンの目元を赤く染めた必死な顔は、レヴィの心臓も後孔もキュンキュンさせてしまう。褒められて嬉しくてどんどん体をリシュアンに預けていく。
「うぁっ、しゅき、っぐ、りしゅあんさ、まっ、しゅきっ……らいすきっ!あっ、あ"~!ごめ、なさっ、ずっといってうっ!」
「いいんだよ、っ、いっぱいイッて、はぁっ、気持ちよさそうなレヴィ見てるとッ、俺も気持ちいい、からっ」
「ひっ……!うれし、っ、うれしいっ、りしゅあんさまっ、すきっ!すきっ、ああっン!ん~!あ!だめっ!やばいのきちゃう!きちゃう"!!う"っ、う"――~~!!!!!」
リシュアンとレヴィの間で揺れるレヴィの陰茎は、突かれる度にぷしゅぷしゅと透明な水を吐き出していた。
いつもの甘える様な喘ぎ声ではなく、唸る様な声を出し、背中をぎゅうっと反らしながら大きくガクンガクンと震えたレヴィは、そのまま気を遣ってしまった。
それと同時にぎゅっと強く後孔を締められ、レヴィを落とさないようにキツく抱き締めながらリシュアンもレヴィの奥で欲望を吐き出した。
「……はぁっ、はっ」
ぐったりと力が抜けたレヴィを、優しく抱え直し汗で顔に張り付いた前髪をそっと耳に掛けて、自分とレヴィ、そして床のぐちゃぐちゃ具合にため息を吐いた。
「……やり過ぎた」
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