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皇子様の犬について
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しおりを挟む「ああっ……!あっ、あっ!いいよぉっ!きもちいっ、あ、りしゅあんさまぁっ!んっー」
リシュアンの一声で、ぐりっとしこりを潰しだしたレヴィは背を反らし、腰をガクガクと動かし始める。
「いい子だね、レヴィ。かわいい」
「ひっ……!あっ、あぁ!りしゅあ、さまっ、すきぃっ、すきっ!あ"~っ、きもち、きもちいいよぉっりしゅあんさまぁっ」
完全に理性を手放す事にしたらしいレヴィは、喘ぎ声を抑えることもせずボロボロと涙を流しながらリシュアンを見つめる。
「気持ちいいね、レヴィ。上手上手」
にっこり満足そうに笑うリシュアンは、それでもレヴィに触れようとはしなかった。
レヴィの中には快楽と同時に寂しさも募っていく。
「りしゅあんさまっ、さわってぇ!さみし、あっあっ、りしゅあ、さまっ、うぅっ、さみしいよぉ……っ!ひとりであそんでごめんなさいっ、んッ、はぁっ、うぅ!ごめんなさ、いっ……!」
健気にこちらの気を引こうと、足を開き、腰を振り、自らの後孔を激しく弄る犬はとても淫らだった。
レヴィが腰を振る度に揺れる陰茎からは、ピュッピュと先走りが飛んでいる。
「もう……仕方ないなぁ。どうしたい?」
「はっ、はあっ、りしゅあ、さまのっ、舐めたいですっ……!ひっく、……おくち、さみしっ、からっ」
「いいよ、おいで?」
「……っ!」
リシュアンの許可を貰ったレヴィは、いそいで指を抜き、四つん這いのままリシュアンの足元まで近づいた。
「おすわり」
レヴィはお尻をぺたんと床につけ、背筋を伸ばし自身の膝に手を置く。其の顔は先程までの泣き顔とは違い、とろりと蕩けた顔をしていた。涙の跡がカーテンの隙間から漏れる夕陽に照らされて光っている。
「いいよ」
レヴィは急いでリシュアンのベルトを外し、ズボンのファスナーを下ろす。
リシュアンの物は半分勃ち上がっていて、自分の痴態でこうなったのかと思ったらとても嬉しくなった。
息が上がり本当の犬のような息が口から漏れる。
待ち切れずに舌も出してしまっていた。
「ふふ、興奮しすぎ」
「らってぇ……」
リシュアンは少し腰を浮かすと、自ら下着を下ろした。
「はぁっ、んんっ……んっ」
飛び出してきたリシュアンの陰茎をすぐさま口に迎え入れたレヴィは、竿を手で扱きながら亀頭を広くした舌でれろぉっと舐めていった。
リシュアンの右手ははレヴィの頭を優しく撫でた後、指で耳を擽っていく。
「ほんと、美味しそうにするね」
「ふっ、んん、おいしいれふっ、んぅ」
ようやく撫でて貰えた嬉しさと、リシュアンの陰茎を咥えている興奮で、密かに再び後孔に差し込んだ指と腰の動きも早くなっていた。
「腰も動いてる。えっちでかわいいね、レヴィ」
「んぶっ、んっ、ん、ぐっ……」
「あ、こら!」
褒められて嬉しくなったレヴィは、喉を開き奥までリシュアンを迎え入れた。
酷いことがしたい訳ではないリシュアンは、これをするといつも怒るがレヴィはリシュアンを気持ちよくしたい一心で、ついしてしまう。
「がぽっ、ぐっ……!んっ、く!」
「もう……ほんと……んっ、はぁ、はやく終わらせるから、っね、喉開いてて」
やめろと言っても辞めないので、こうなってしまった時は早く射精するしかないと学んでいるリシュアンは、両手でレヴィの頭を固定し、腰を打ち付けていく。
手のひらで耳を塞ぎ、ミルクティー色の髪を指で押える。
レヴィはレヴィで、目覚めてからずっとリシュアンの瞳があのレヴィが一目惚れした時の加虐的な色を携えているのを見ていた。
人の事を被虐趣味だと言うけれど、リシュアン様だって隠しきれてないのに……と。
「ん"!ん"っ!」
がぽがぽと口から出る音が、塞がれた耳によって頭まで犯されている様な気にさせる。
行為は酷いものだが、レヴィの顔は蕩けきっていた。
「酷いことがっ、したいんじゃないって、はぁっ、何回言ったらわかるの、この被虐趣味はっ!」
「んぐっ、ぐっ!」
「はぁ、っ、口に出すっ……!」
「~~~~!!!!」
レヴィの顔が下生えに付く程に腰を押し込んだリシュアンは、レヴィの口の中に精を放った。
ビクビクと大きく震えるレヴィの口から、がぽっと陰茎を抜いていく。
「はぁっ、はっ、はっ、りしゅあんさまっ」
れろぉっと口を開き舌を見せたレヴィは、全部飲めた事を褒めてもらう気満々の顔をしている。
「はいはい、ありがとう、レヴィ……ってやっぱりイッちゃってる。気持ちよかった?」
「んっ、はいっ、おくちきもちよかったれす……」
喉でイッた犬に呆れはするが、やはり可愛くて仕方の無い快楽に弱いこの犬を、結局いつも甘やかしてしまう。
脇に手を差し込み、向かい合わせになるように膝の上に座らせると、体を縮こませてぎゅうっと抱きついてきた。
「よしよし、かわいいね、レヴィ」
クンクンとしっかりリシュアンの匂いを堪能し、首筋に頭を擦り付けてくるレヴィを労わるように優しく背中を撫ぜると、余韻から抜けきっていないのかピクピクと小さく震えていた。
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