貴方の犬にしてください

えびまる

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貴方の犬にしてください

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「さ、鏡で見てごらん?とても似合っているから」
「~~!!」

 リシュアンに手を引かれ、姿見の前に立たされたレヴィは、ギュッと閉じていた目をそろりと開いた。
 見慣れているはずの自分の首に、赤と金色の上質な首輪が輝いている。
 それを見ていた自分の赤く、上気した顔が、どろりと蕩けていて、鏡の中の自分に(わかる、わかるよ、嬉しいよな、俺)と心の中で話しかけた。

「どう?」
「はぁ、っ、すごい、ほんとに、おれっ」
「似合ってる、かわいいねレヴィ」
「う、うれしいです……!」

 後ろから抱え込む様にリシュアンが覗き込んでいる。かわいいかわいいと言ってくれるその顔は、とても嬉しそうに見えて、レヴィは更に嬉しくなった。
 嬉しさには上限が無いのだろうか。
 こんなに嬉しくて、大丈夫なのだろうか、もしかしたらもうこの先の嬉しい事を全部使い切ったのかもしれない。
 そこまで考えて、でもリシュアンが存在しているだけで嬉しいレヴィはそんなことも無いかと思い直した。

「じゃあ、夕食の準備しようね」
「えっ……?」

 今日は挨拶周りだけだと思っていたので、一応レヴィは自分の持っている服の中ではまともなワイシャツとパンツを着ていた。
 そのワイシャツのボタンがリシュアンの手によって一つずつ外されていく。

「リシュアン様っ……」
「なあに?」
「俺、自分でっ、」
「だーめ、犬のお世話は飼い主の仕事だよ」
「ぅ~……っ」

 性的な接触だという訳では無いのに、抱きしめられるような体制もあってとても恥ずかしい。
 でもリシュアンにダメだと言われてしまえば、従うしかないのだ。
 遂に全てのボタンが外され、次はベルトに手が掛かった。
 カチャカチャと音を立てながらベルトが引き抜かれ、レヴィは赤い顔を手で覆い隠した。

「あれ?」

 ファスナーが下ろされ、ズボンがずり落ちると、下着が表れたが、リシュアンが固まる気配がした。
 
「……り、リシュアン様……?」
「……レヴィ、もう、ほんと。どこまでかわいいの?俺たまんないんだけど」
「えっ……?」
「……首輪付けられてイッちゃったの?」
「えぇ?!うそ!?」

 思わず下を見ると、下着が濡れて体に張り付いていた。

「お、おれっ!そんな……!!ごめ、ごめんなさい!」

 全くの無意識だ。しかも多幸感に溢れ過ぎていてその後も気付かなかった。たまらなく恥ずかしくて、止まったと思った涙がまた溢れてきた。

「ちが、ちがくはないですけど、おれ、わ、わからなくてっ……!」
「大丈夫、怒ってないよ。本当に喜んでくれてたんだね。嬉しい……はぁ、もう……ほんっっとかわいい」
「リシュアン様……」

 鏡越しに見るリシュアンの顔はほんのり赤くなっていて、また新しく見れたリシュアンの表情に胸がときめいた。
 すると、そろそろとリシュアンの手が下着をずらして行く。

「あっ、リシュアン様、だめです……!汚れちゃう!」
「大丈夫、大丈夫。ほら、全部見せて?」

 完全にずらされて露になったペニスは、再び勃ち上がり始めていた。
 そして先程粗相してしまったものを塗り付けるように扱かれる。

「あっ、あっ……!り、りしゅあんさまっ、だめ、だめっ」
「ダメじゃない、気持ちいいでしょう?ほら、完全に元気になったよ。レヴィはここも素直でかわいいね?」
「ひっ、あッ!あ、あ!」

 大好きなリシュアンにされると、いつも自分でするのとは比べ物にならないぐらい気持ちよかった。
 背徳感もすごくあったが、やはり逆らえないし、リシュアンの手が汚れてしまうのが駄目なのであって、その行為自体に、リシュアン自体に逆らおうとする気持ちは少しも出てこなかった。

「気持ちよさそうな顔……ほら、気持ちいいって言ってごらん?」

 鏡越しにレヴィの顔もバッチリ見られているのを失念していた。もう全部バレバレだった。
 ぐちゅぐちゅと更に先走りが溢れて、リシュアンの手を汚していく。

「ぁ!あぁ、りしゅ、りしゅあんさまっ……」
「レヴィ?」
「きもち、きもちいですッ、きもち、あっうぅ、きもちいいよぉ、りしゅあ、さまっ、いいっ、いいよぉ……!」
「うん、気持ちいいね、いい子いい子。ちゃんと気持ちよくなれてレヴィはいい子だね」
「はぁっ、あっ、だめぇ……!いい子だめぇっ」
「どうして?レヴィは俺の言うことちゃんと聞けるいい子だよ?」
「あぁっ!んっ、ん~!らって、きもちよくなっちゃうからっ、あっ、ひ、んっ」
「……いい子って言われると気持ちよくなっちゃうの?」

 真っ赤な顔でこくこくと頷くレヴィに、リシュアンはたまらなくなった。何これ、凄すぎる。俺の犬本当に可愛すぎる。
 単調な動きから、裏筋を強めに擦ったり、クビレの部分をくりくりと指で摩ったりしながら鏡の中のレヴィの反応を見る。
 腰がビクビクと痙攣し、口ではダメだと言いながらシャツを胸元でぎゅっと握りしめていて、一切抵抗を感じられなかった。

「ふふふ、かわいいね、レヴィ。とってもいい子」
「あ~!!だめぇっ、イッちゃっ、イッちゃうっ!リシュアンさまぁっ、ぁっあっ、きもちい、きもちいいよぉっ……!いくいく、あっあっあっ!」

 追い立てるように手の速度を早めた
 
「いいよ、レヴィ。イッてごらん?」
「ひゅっ……、ぁ、ぁあっ……~~っっっ!!!!」

 リシュアンの一言で腰をガクガクと震わせ、本当にイッてしまったレヴィは、鏡にピュッピュッと精液を飛ばした。
 腰が抜けてしまったレヴィを、そっと床に下ろすと、その涙に濡れた真っ赤な頬にキスをする。

「かわいかったよ、レヴィ、ちゃんと俺の言う通りにイケたね?」
「はぁっ、はっ、ん……っ」

 その後、魔法で濡らしたタオルでレヴィの全身を清めたリシュアンは、嬉々として新しいスーツを着せていった。
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