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【本編】
エンドレス[※R18]
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呼吸を整えながら、私は、コウヤを見た。
綺麗な肌に玉のような汗が光って見える。
逞しい筋骨が綺麗で見惚れてしまう。
「コウヤ……」
私が名前を呼ぶと、それに答えるようにコウヤが優しく口付けをしてくれる。
「ファム……愛してる。俺だけのファム……」
「私も……コウヤのこと、愛してる」
口付けを交わしながら、私の中に居たコウヤがまるで収まる気配がないことに気が付く。
コウヤが再び腰を動かし始める。
「あんっ……ちょ、ちょっと待って……え、まさか……?」
「……まさか、これで終わりだと思った?
俺のファムへの愛は、こんなものじゃ全然足りないよ。
これまで我慢した分、いっぱい愛してあげるからね」
そう言いながら、コウヤが腰を私に打ち付ける。
「ああんっ……!
ちょ、ちょっと待って、まだ……」
敏感になっている私の身体は、僅かな刺激にも電流が走ったかの如く反応してしまう。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音がして、先程放たれたコウヤの愛液と私の蜜液が中で混ざるのが判る。
そのままコウヤの動きが激しくなり、私たちは二度目の頂きを登った。
身体の奥がびくびくと痙攣するのが判る。
すると今度は、動けない状態の私をコウヤがうつ伏せの状態にした。
そのまま腰を突き出した形で、後ろから腰を打ち付けられる。
まるで獣のような行為に、初めは羞恥で顔から火が出そうだったが、コウヤの腰つきと共にやがて恍惚と雲の上を泳いでいるような不思議な感覚を覚えた。
それから幾度も体位を替え、何度も何度も私たちは愛し合った。
コウヤの私への深い愛には、底がなく、私は幾度となく天国を垣間見ては、身体の奥に豊穣なる海が出来ていくのを感じていた。
私が疲れ果てて夢を見ていても、コウヤが私を再び快楽の世界へと連れ戻す。
まるでコウヤには、果てがないようだ。
(〈獣人〉って……絶倫なのかしら…………)
幾度も注がれたコウヤからの愛は、私の身体では受け止めきれず、シーツへと溢れ、愛の印をそこに刻んだ。
そうして寝不足のまま朝が来て、空腹から軽い食事をとると、再びコウヤは私を求めた。
何度も何度も身体を重ね、空腹になれば食事をとり、再び互いを求め合う。
まるで獣のように腰を振るコウヤを見て、私は、改めてコウヤが普通の人間ではないのだと思い知らされた。
そんな日が二日ほど続き、流石に仕事へ行かなければいけないからと言って、私は、身体を綺麗にして身支度をし、家を出た。
コウヤは、私が玄関を出るまでキスを求め、隙あらばシャツのボタンを外して胸を揉み、スカートの裾から下着をずらして猛った自身をねじ込み、愛を注ごうとした。
そんな事をされても怒るどころか、むしろ嬉しいと感じてしまう私は、完全に頭がおかしくなってしまっているのかもしれない。
離れ難いけれど、働かなくては食べていけない。
「……欲求不満は、解消したみたいね♡」
お昼休み。
食べかけのサンドイッチを手に、伊藤さんが卑猥な目つきでこちらを見る。
私は、思わず飲んでいた野菜ジュースを気管に詰まらせて咳き込んだ。
「ごほっ、ごほっ……な、何を急に言うんですか」
「だーって、顔を見れば分かるわよ。
この前まで陰気な顔してたのが、急に有給を使って休んだかと思えば、今は肌ツヤも良くなって、パソコン見つめながらニヤニヤしちゃってさぁ~。
あーあ、若いって羨ましい!
私も、セフレでも風俗でもいいから、誰かちょうどいいスキンケアになる相手でも探そうかしら」
「スキンケアって……伊藤さんだって、まだ全然若いですよ。
スタイルだっていいし、肌も綺麗だし……」
「やあねぇ、私にお世辞言ったって何も出ないわよっ。
ま、でも、西野ちゃんが元気になってくれて、私も嬉しいわ」
「伊藤さん……色々とご心配をお掛けしてすみません」
「いいのよ。
で、西野ちゃんの彼氏は、お兄さんとかいないのかしら?」
「え……いえ、一人っ子だそうです」
(本当は知らないけど。
そう言えば、コウヤの家族の話って、聞いた事なかったなぁ。
今日、帰ったら聞いてみようかな)
「なぁんだ、残念……誰かいい男、そのへんに落ちてないかしらねー」
(…………落ちてたって言うか、倒れてたって言うか……まあ、コウヤみたいなのは、特殊なケースよね。
そうそう道端に〈獣人〉なんかが転がってるわけないし、ね)
今日は早く帰ろう、と思っていたのだが、
二日も仕事を休んでしまったので、仕事が溜まっており、帰るのが遅くなってしまった。
(コウヤ、待ってるだろうな……)
急いで帰ろうと最寄り駅を出たところで、急に雨が降ってきた。
(やだ……傘持ってきてなかった。
走って帰ろうっ)
急いで走って帰っていると、暗がりで何か柔らかいものを思い切り踏みつけてしまった。
「ふぎゃーーーっ!!!」
「きゃっ……!」
突然、足元から何かの鳴き声が聞こえたので、驚いてバランスを崩し、尻もちをついてしまう。
お尻が濡れて冷たい。……気持ち悪い。
苛立ちながら何を踏んだのかと思い、よく見ると、地面に灰色の毛玉が落ちていた。
………いや、毛玉ではない。猫だ。
雨に濡れた身体を丸めて震えている。
「……え……もしかして、私が踏んだせいで動けないとか……?」
ぱっと見たところ出血はなさそうだが、見ず知らずの人間を見ても逃げようともしない。
私は、何だか既視感を感じながらも、猫をそのままにしておけず、抱えて家へと急いだ。
綺麗な肌に玉のような汗が光って見える。
逞しい筋骨が綺麗で見惚れてしまう。
「コウヤ……」
私が名前を呼ぶと、それに答えるようにコウヤが優しく口付けをしてくれる。
「ファム……愛してる。俺だけのファム……」
「私も……コウヤのこと、愛してる」
口付けを交わしながら、私の中に居たコウヤがまるで収まる気配がないことに気が付く。
コウヤが再び腰を動かし始める。
「あんっ……ちょ、ちょっと待って……え、まさか……?」
「……まさか、これで終わりだと思った?
俺のファムへの愛は、こんなものじゃ全然足りないよ。
これまで我慢した分、いっぱい愛してあげるからね」
そう言いながら、コウヤが腰を私に打ち付ける。
「ああんっ……!
ちょ、ちょっと待って、まだ……」
敏感になっている私の身体は、僅かな刺激にも電流が走ったかの如く反応してしまう。
ぐちゃぐちゃと卑猥な音がして、先程放たれたコウヤの愛液と私の蜜液が中で混ざるのが判る。
そのままコウヤの動きが激しくなり、私たちは二度目の頂きを登った。
身体の奥がびくびくと痙攣するのが判る。
すると今度は、動けない状態の私をコウヤがうつ伏せの状態にした。
そのまま腰を突き出した形で、後ろから腰を打ち付けられる。
まるで獣のような行為に、初めは羞恥で顔から火が出そうだったが、コウヤの腰つきと共にやがて恍惚と雲の上を泳いでいるような不思議な感覚を覚えた。
それから幾度も体位を替え、何度も何度も私たちは愛し合った。
コウヤの私への深い愛には、底がなく、私は幾度となく天国を垣間見ては、身体の奥に豊穣なる海が出来ていくのを感じていた。
私が疲れ果てて夢を見ていても、コウヤが私を再び快楽の世界へと連れ戻す。
まるでコウヤには、果てがないようだ。
(〈獣人〉って……絶倫なのかしら…………)
幾度も注がれたコウヤからの愛は、私の身体では受け止めきれず、シーツへと溢れ、愛の印をそこに刻んだ。
そうして寝不足のまま朝が来て、空腹から軽い食事をとると、再びコウヤは私を求めた。
何度も何度も身体を重ね、空腹になれば食事をとり、再び互いを求め合う。
まるで獣のように腰を振るコウヤを見て、私は、改めてコウヤが普通の人間ではないのだと思い知らされた。
そんな日が二日ほど続き、流石に仕事へ行かなければいけないからと言って、私は、身体を綺麗にして身支度をし、家を出た。
コウヤは、私が玄関を出るまでキスを求め、隙あらばシャツのボタンを外して胸を揉み、スカートの裾から下着をずらして猛った自身をねじ込み、愛を注ごうとした。
そんな事をされても怒るどころか、むしろ嬉しいと感じてしまう私は、完全に頭がおかしくなってしまっているのかもしれない。
離れ難いけれど、働かなくては食べていけない。
「……欲求不満は、解消したみたいね♡」
お昼休み。
食べかけのサンドイッチを手に、伊藤さんが卑猥な目つきでこちらを見る。
私は、思わず飲んでいた野菜ジュースを気管に詰まらせて咳き込んだ。
「ごほっ、ごほっ……な、何を急に言うんですか」
「だーって、顔を見れば分かるわよ。
この前まで陰気な顔してたのが、急に有給を使って休んだかと思えば、今は肌ツヤも良くなって、パソコン見つめながらニヤニヤしちゃってさぁ~。
あーあ、若いって羨ましい!
私も、セフレでも風俗でもいいから、誰かちょうどいいスキンケアになる相手でも探そうかしら」
「スキンケアって……伊藤さんだって、まだ全然若いですよ。
スタイルだっていいし、肌も綺麗だし……」
「やあねぇ、私にお世辞言ったって何も出ないわよっ。
ま、でも、西野ちゃんが元気になってくれて、私も嬉しいわ」
「伊藤さん……色々とご心配をお掛けしてすみません」
「いいのよ。
で、西野ちゃんの彼氏は、お兄さんとかいないのかしら?」
「え……いえ、一人っ子だそうです」
(本当は知らないけど。
そう言えば、コウヤの家族の話って、聞いた事なかったなぁ。
今日、帰ったら聞いてみようかな)
「なぁんだ、残念……誰かいい男、そのへんに落ちてないかしらねー」
(…………落ちてたって言うか、倒れてたって言うか……まあ、コウヤみたいなのは、特殊なケースよね。
そうそう道端に〈獣人〉なんかが転がってるわけないし、ね)
今日は早く帰ろう、と思っていたのだが、
二日も仕事を休んでしまったので、仕事が溜まっており、帰るのが遅くなってしまった。
(コウヤ、待ってるだろうな……)
急いで帰ろうと最寄り駅を出たところで、急に雨が降ってきた。
(やだ……傘持ってきてなかった。
走って帰ろうっ)
急いで走って帰っていると、暗がりで何か柔らかいものを思い切り踏みつけてしまった。
「ふぎゃーーーっ!!!」
「きゃっ……!」
突然、足元から何かの鳴き声が聞こえたので、驚いてバランスを崩し、尻もちをついてしまう。
お尻が濡れて冷たい。……気持ち悪い。
苛立ちながら何を踏んだのかと思い、よく見ると、地面に灰色の毛玉が落ちていた。
………いや、毛玉ではない。猫だ。
雨に濡れた身体を丸めて震えている。
「……え……もしかして、私が踏んだせいで動けないとか……?」
ぱっと見たところ出血はなさそうだが、見ず知らずの人間を見ても逃げようともしない。
私は、何だか既視感を感じながらも、猫をそのままにしておけず、抱えて家へと急いだ。
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