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5.誘拐と真実
5.
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「そんなの……そんなのって、信じられるわけないわ。
だって私は、こうして元気にぴんぴんしているし……半分でも人間の血を引いているのだから、このまま生き続けていける可能性だってあるんじゃないの」
それに、マヤは、そんなことは言わなかった。
もしかして、知らなかったのだろうか。
それはない、と男は即答した。
「だから守護者が傍にいた筈だ。あんたは、そいつから生気を奪って生き続けた。
妖精がこの腐った人間界で生き続けるには、それ相応の犠牲が必要なんだ」
麗良は、愕然とした。マヤの身体が年々弱っていったのは、自分の所為だったのだ。
マヤは一体、どういう気持ちで自分の傍にいてくれたのだろう。
「それならマヤ……その守護者は、どうやって生き続けることができるって言うの。
私の人間界での寿命が十六年なら、その守護者もそんなに長く生き続けることができるわけないじゃない」
詳しいことは知らないが、と男は断りながら続けた。
「まぁ、あんたは半分人間の血を継いでいるからな。
それなりに免疫というのがあるのかもしれない。
それに、契約を交わした妖精は、植物からも生気をもらうことができる。
植物に囲まれた暮らしをしていれば、多少の延命措置になっただろう」
そう言われてみると、マヤの家は、庭だけでなく廊下や部屋の中までも植物で溢れていた。
つまり、それらの植物たちから生気をもらうことでマヤはこれまで生き延びることができたということだ。
『あなたが決めたことなら、私は賛成するわ。
でも、情報を全て明かされないで決めるのでは、〝決めさせられている〟ことと同じ』
マヤは、麗良にそう言っていた。
ラムファも、麗良に無理強いはしたくない、と言いながら麗良の答えを待った。
だから、自分には選ぶことができるのだと思っていた。
「それじゃあ…………初めから、私に選択肢なんて、ないじゃない………」
麗良の声は、消えるように暗い部屋の中に溶けていった。
その時、部屋のドアが小さく音を立てて開かれた。
マヤだった。
悲しそうな表情で麗良を見ている。
先程の会話を聞かれていたのだろうか。
「マヤは、私のことが嫌いだったの?」
麗良は、思わず心に浮かんだ言葉をそのまま口に出していた。
マヤは、甘い笑みを浮かべて麗良に近寄ってきた。
「大好きよ。可愛くて愛しい、私の麗良。
だから、あなた一人だけを《妖精の国》へ行かせるわけにはいかない」
麗良が怪訝そうな表情で首を横に振る。
「どういうこと? だって、マヤも一緒に《妖精の国》へ行くのではないの」
マヤは、何がおかしいのか、くすくすと笑みを漏らしている。今まで見たことのないマヤの態度に、麗良は背筋がひんやりと冷たくなるのを感じた。
「《妖精の国》へ行くにはね、王国の鍵が必要なの。
それも一人につき一つ。
鍵を持っていない者には、王国の姿も見えないし、王国へ足を踏み入れることもできない」
マヤが幼子へ説明するかのような口調で話すのを、麗良は、眉をしかめて聞いていた。
確かラムファが言っていた話では、《妖精の国》の住人から招待を受けると、人間も生きたまま足を踏み入れることが可能だということだった。
「でも、母さんは?
あいつが……ラムファが言っていたわ。
母さんを《妖精の国》へ連れて行ったって…………まさか」
そこまで話しながら、麗良は、ある考えが頭に浮かび、顔色を変えた。
麗良の考えを肯定するようにマヤが頷く。
「そうよ。私の鍵を使ったの。
あの人がどうしてもあの女と一緒に《妖精の国》へ行きたいと言うから、仕方なく、ね。
今思えば、あの時私が何としてもそれを止めていれば、こんなことにはならなかったかもしれない」
マヤは、自分のしたことを後悔するように俯いた。
つまり、妖精が招待すれば行くことができるというのは、妖精が持っている鍵を貰い受けるか、奪うしかない。
この人間界に残る犠牲が必要ということなのだ。
かつてマヤは、ラムファと一緒に人間界へ来ていた。
そこでラムファは胡蝶と出会い、恋に落ちた。
「私は、捨てられたのよ」
愛していたのに、とマヤが寂しそうに呟く。
見た目は麗良と同じ年齢に見えるが、実は、もっとずっと長い年月を生きているのだろう。
長い時を待った。妖精界と人間界では時の流れが違う。
いつ帰るとも知れない相手を一人で待つ年月は、どれほど寂しく、恐ろしかっただろうか。
麗良は、自分が同じことをされたらと想像して、恐怖で身体が震えた。
そして、長い年月を耐え忍び、ようやく再び二人が戻ってきた時、胡蝶のお腹の中には子供がいた。
「あの人が帰ってきた時、ようやくあの人と一緒に帰れると思った。
人間の女なんて、すぐに飽きてしまうと。……でも、違った。
長い歳月をただ一人であの人の帰りを待っていた私に、あの人は言ったの。
『オレの子供を守って欲しい』って」
妖精の血を引く子供が空気の汚れた人間界で普通に暮らしてはいけない。
綺麗な空気と自然に囲まれた暮らしが必要なのだ。
そして、妖精が成人する年まで――人間界でいうと十六歳になるまでに〈契約の儀式〉を行わなければ、麗良は死んでしまう。
だから、その時までにラムファは麗良を迎えに来る必要があった。
それまで麗良を傍で見守る守護者としてマヤが選ばれたのだ。
「マヤは……マヤは、それで良かったの?」
麗良が訊ねると、マヤは、どこか自嘲するように笑った。
「私は従者で、彼は王様。従うしかない」
鍵は、妖精なら誰もが持っているものではないのだという。
資格が必要で、数も少ない。
更に言えば、穢れた人間界へ行きたがる妖精もいないので、ラムファにとってはマヤだけが唯一自分の望みを叶えてくれる存在だったのだ。
そして、麗良を《妖精の国》へ連れて行き、彼女の鍵を手に入れたら、今度こそマヤを再び迎えにくる、とラムファは約束をした。
「私は、また待った。長い長い年月をひたすら耐えて待ったわ。
でも、もう待てない」
マヤの目が麗良を射抜くように真っすぐ見つめる。
麗良は息を飲み込んだ。
「あなたと二人で取り残された時は、まだ安心できた。
……あなたは人質のようなもの。
約束の日までに迎えに来なければ、私と一緒に死ぬだけ。
あの人は、自分の娘を守るために必ず約束を守ってくれる。
でも、その後は?
私一人が取り残されて、あの人がまた迎えに来てくれるという保証はない。
それまでに私の寿命が尽きて死んでしまうかもしれない。
いつ迎えに来てくれるのか、いつ死ぬのか……そんな恐怖の日々を過ごすのは、これ以上耐えられない」
マヤが悲痛な表情で頭を抱えた。
その瞳にあるのは、いつもの穏やかな色ではなく、恐怖だ。
麗良は、こんなマヤの姿を見るのは初めてだった。
そんな時、マヤの元に一つの影が現れた。
黒い服と山高帽を被ったその影は、マヤに提案を持ちかけた。
二人で協力して、麗良を人質にマヤの鍵を取り戻そう、と。
それは、悪魔の囁きのようだった。
マヤは、ラムファと二人でまた一緒に《妖精の国》へ帰りたい。
その影の正体は分からなかったが、麗良が《妖精の国》へ来ると困る誰かが裏で糸を引いていることは察せられた。
それがラムファのためにならないと解ってはいたが、マヤは、その影の提案に乗ることにした。
そうするしか他に方法がなかったのだ。
マヤは、麗良の足元に屈むと、足を縛っていた紐のようなものを解いた。
よく見ると、それは緑色をした植物の蔦だった。
マヤは、麗良の視線の高さに合わせて真っすぐ目を見た。
その瞳は、もう後戻りはできないと覚悟を決めた者の目だった。
「私は、私の鍵を取り戻したい。それだけよ」
だって私は、こうして元気にぴんぴんしているし……半分でも人間の血を引いているのだから、このまま生き続けていける可能性だってあるんじゃないの」
それに、マヤは、そんなことは言わなかった。
もしかして、知らなかったのだろうか。
それはない、と男は即答した。
「だから守護者が傍にいた筈だ。あんたは、そいつから生気を奪って生き続けた。
妖精がこの腐った人間界で生き続けるには、それ相応の犠牲が必要なんだ」
麗良は、愕然とした。マヤの身体が年々弱っていったのは、自分の所為だったのだ。
マヤは一体、どういう気持ちで自分の傍にいてくれたのだろう。
「それならマヤ……その守護者は、どうやって生き続けることができるって言うの。
私の人間界での寿命が十六年なら、その守護者もそんなに長く生き続けることができるわけないじゃない」
詳しいことは知らないが、と男は断りながら続けた。
「まぁ、あんたは半分人間の血を継いでいるからな。
それなりに免疫というのがあるのかもしれない。
それに、契約を交わした妖精は、植物からも生気をもらうことができる。
植物に囲まれた暮らしをしていれば、多少の延命措置になっただろう」
そう言われてみると、マヤの家は、庭だけでなく廊下や部屋の中までも植物で溢れていた。
つまり、それらの植物たちから生気をもらうことでマヤはこれまで生き延びることができたということだ。
『あなたが決めたことなら、私は賛成するわ。
でも、情報を全て明かされないで決めるのでは、〝決めさせられている〟ことと同じ』
マヤは、麗良にそう言っていた。
ラムファも、麗良に無理強いはしたくない、と言いながら麗良の答えを待った。
だから、自分には選ぶことができるのだと思っていた。
「それじゃあ…………初めから、私に選択肢なんて、ないじゃない………」
麗良の声は、消えるように暗い部屋の中に溶けていった。
その時、部屋のドアが小さく音を立てて開かれた。
マヤだった。
悲しそうな表情で麗良を見ている。
先程の会話を聞かれていたのだろうか。
「マヤは、私のことが嫌いだったの?」
麗良は、思わず心に浮かんだ言葉をそのまま口に出していた。
マヤは、甘い笑みを浮かべて麗良に近寄ってきた。
「大好きよ。可愛くて愛しい、私の麗良。
だから、あなた一人だけを《妖精の国》へ行かせるわけにはいかない」
麗良が怪訝そうな表情で首を横に振る。
「どういうこと? だって、マヤも一緒に《妖精の国》へ行くのではないの」
マヤは、何がおかしいのか、くすくすと笑みを漏らしている。今まで見たことのないマヤの態度に、麗良は背筋がひんやりと冷たくなるのを感じた。
「《妖精の国》へ行くにはね、王国の鍵が必要なの。
それも一人につき一つ。
鍵を持っていない者には、王国の姿も見えないし、王国へ足を踏み入れることもできない」
マヤが幼子へ説明するかのような口調で話すのを、麗良は、眉をしかめて聞いていた。
確かラムファが言っていた話では、《妖精の国》の住人から招待を受けると、人間も生きたまま足を踏み入れることが可能だということだった。
「でも、母さんは?
あいつが……ラムファが言っていたわ。
母さんを《妖精の国》へ連れて行ったって…………まさか」
そこまで話しながら、麗良は、ある考えが頭に浮かび、顔色を変えた。
麗良の考えを肯定するようにマヤが頷く。
「そうよ。私の鍵を使ったの。
あの人がどうしてもあの女と一緒に《妖精の国》へ行きたいと言うから、仕方なく、ね。
今思えば、あの時私が何としてもそれを止めていれば、こんなことにはならなかったかもしれない」
マヤは、自分のしたことを後悔するように俯いた。
つまり、妖精が招待すれば行くことができるというのは、妖精が持っている鍵を貰い受けるか、奪うしかない。
この人間界に残る犠牲が必要ということなのだ。
かつてマヤは、ラムファと一緒に人間界へ来ていた。
そこでラムファは胡蝶と出会い、恋に落ちた。
「私は、捨てられたのよ」
愛していたのに、とマヤが寂しそうに呟く。
見た目は麗良と同じ年齢に見えるが、実は、もっとずっと長い年月を生きているのだろう。
長い時を待った。妖精界と人間界では時の流れが違う。
いつ帰るとも知れない相手を一人で待つ年月は、どれほど寂しく、恐ろしかっただろうか。
麗良は、自分が同じことをされたらと想像して、恐怖で身体が震えた。
そして、長い年月を耐え忍び、ようやく再び二人が戻ってきた時、胡蝶のお腹の中には子供がいた。
「あの人が帰ってきた時、ようやくあの人と一緒に帰れると思った。
人間の女なんて、すぐに飽きてしまうと。……でも、違った。
長い歳月をただ一人であの人の帰りを待っていた私に、あの人は言ったの。
『オレの子供を守って欲しい』って」
妖精の血を引く子供が空気の汚れた人間界で普通に暮らしてはいけない。
綺麗な空気と自然に囲まれた暮らしが必要なのだ。
そして、妖精が成人する年まで――人間界でいうと十六歳になるまでに〈契約の儀式〉を行わなければ、麗良は死んでしまう。
だから、その時までにラムファは麗良を迎えに来る必要があった。
それまで麗良を傍で見守る守護者としてマヤが選ばれたのだ。
「マヤは……マヤは、それで良かったの?」
麗良が訊ねると、マヤは、どこか自嘲するように笑った。
「私は従者で、彼は王様。従うしかない」
鍵は、妖精なら誰もが持っているものではないのだという。
資格が必要で、数も少ない。
更に言えば、穢れた人間界へ行きたがる妖精もいないので、ラムファにとってはマヤだけが唯一自分の望みを叶えてくれる存在だったのだ。
そして、麗良を《妖精の国》へ連れて行き、彼女の鍵を手に入れたら、今度こそマヤを再び迎えにくる、とラムファは約束をした。
「私は、また待った。長い長い年月をひたすら耐えて待ったわ。
でも、もう待てない」
マヤの目が麗良を射抜くように真っすぐ見つめる。
麗良は息を飲み込んだ。
「あなたと二人で取り残された時は、まだ安心できた。
……あなたは人質のようなもの。
約束の日までに迎えに来なければ、私と一緒に死ぬだけ。
あの人は、自分の娘を守るために必ず約束を守ってくれる。
でも、その後は?
私一人が取り残されて、あの人がまた迎えに来てくれるという保証はない。
それまでに私の寿命が尽きて死んでしまうかもしれない。
いつ迎えに来てくれるのか、いつ死ぬのか……そんな恐怖の日々を過ごすのは、これ以上耐えられない」
マヤが悲痛な表情で頭を抱えた。
その瞳にあるのは、いつもの穏やかな色ではなく、恐怖だ。
麗良は、こんなマヤの姿を見るのは初めてだった。
そんな時、マヤの元に一つの影が現れた。
黒い服と山高帽を被ったその影は、マヤに提案を持ちかけた。
二人で協力して、麗良を人質にマヤの鍵を取り戻そう、と。
それは、悪魔の囁きのようだった。
マヤは、ラムファと二人でまた一緒に《妖精の国》へ帰りたい。
その影の正体は分からなかったが、麗良が《妖精の国》へ来ると困る誰かが裏で糸を引いていることは察せられた。
それがラムファのためにならないと解ってはいたが、マヤは、その影の提案に乗ることにした。
そうするしか他に方法がなかったのだ。
マヤは、麗良の足元に屈むと、足を縛っていた紐のようなものを解いた。
よく見ると、それは緑色をした植物の蔦だった。
マヤは、麗良の視線の高さに合わせて真っすぐ目を見た。
その瞳は、もう後戻りはできないと覚悟を決めた者の目だった。
「私は、私の鍵を取り戻したい。それだけよ」
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