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その19 クリフの悲劇!
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こうしてマザー・テルサンは、シワシワのばあさんシスターに乗り移り、エッチを体験する運びとなった。
この時にはもう既に、男どもは正気を取り戻していた。
さっきまでホモラブぶりを見せてイチャイチャしていたヤロー共は正気に返り、我が家への道を急いでいる。
そんな中、テルサンの乗り移ったシワシワのシスターバァさんとエッチする相手は、クリフに決定されてしまったのである。
これは、老女として亡くなったテルサンの、心からの切実な願いだった。
生まれつきババ運の強いクリフの事だ。そうなる事はごく自然の流れで、当然の成り行きだった。
このような事の運びを、クリフとしては面白く思わないのは当然である。
そこで彼は、テルサンに街中の若い女の子に乗り移ってほしいと、意義を申し立てた。
だが、女運の悪いクリフの事である。
若い女の子は全員、まるでキモイ物でも見るかのような表情をしながら断った。
それもそうであろう。クリフの背中には、女の人の怨念霊が999体、水子霊が1000体以上連なって憑いているのであるから。
そこで今度は中年男性とエッチすればよいのではと、クリフが提案した。とにかくクリフは、自分に迫りくる「危機」を脱したかった。
だが、やはり「クリフしかいない♡、クリフでないと成仏できないっ!」そう情熱を込め、テルサンが訴えてきたのだ。
その情熱的な彼女の訴えかけが、女たちの心を強く動かした。
数多くいる女たちは、女同士という事で感情が動き、テルサンに味方した。
その結果としてやはりクリフが、テルサンの魂の乗り移ったシワシワのバアさんとエッチする運びとなってしまったのである。
やはりクリフは、ババ運が最高に良いのだった。
若い青年クリフがこのバァさんとエッチすると決まったその途端、バァさんの頬が赤く染まった。
「おばあさん、あんなに頬を赤く染めて、やっぱり何歳になっても女は女なんですね。」
そうした光景を見て、微笑みながらそう言うロックに、バアさんは言った。
「そうさ。みんな女は、バアさんになってシワシワになっても、恋したい、綺麗になりたいって思うものじゃよ。」
「そこ!リアルにそういう会話してんじゃあねぇよっ!オレは、またもやババァと深くかかわらねばならなくなっちまったじゃねぇかっ!」
そう言うクリフに、ロックはちょっと大人で厳しい目つきをして言ったのだ。
「そう言ってはレディーに失礼ですよ!おばあさんという存在は、沢山の経験を経てきた尊い存在なんですから、もっと丁重に優しくしなければなりませんっ!」
「「「「「そうよそうよ、その通りよ!何歳になっても、女は女!夢見る気持ちは一緒なのよっ!」」」」」
ロックの言葉に乗せ、女たちのクリフに対する非難の声が上がる。
「……はぁ。『夢見る気持ち』ねぇ~~~……。何かズレてる感じすっけどな……。」
クリフは1人毒づいたが、皆、何も言わないのであった。
この時にはもう既に、男どもは正気を取り戻していた。
さっきまでホモラブぶりを見せてイチャイチャしていたヤロー共は正気に返り、我が家への道を急いでいる。
そんな中、テルサンの乗り移ったシワシワのシスターバァさんとエッチする相手は、クリフに決定されてしまったのである。
これは、老女として亡くなったテルサンの、心からの切実な願いだった。
生まれつきババ運の強いクリフの事だ。そうなる事はごく自然の流れで、当然の成り行きだった。
このような事の運びを、クリフとしては面白く思わないのは当然である。
そこで彼は、テルサンに街中の若い女の子に乗り移ってほしいと、意義を申し立てた。
だが、女運の悪いクリフの事である。
若い女の子は全員、まるでキモイ物でも見るかのような表情をしながら断った。
それもそうであろう。クリフの背中には、女の人の怨念霊が999体、水子霊が1000体以上連なって憑いているのであるから。
そこで今度は中年男性とエッチすればよいのではと、クリフが提案した。とにかくクリフは、自分に迫りくる「危機」を脱したかった。
だが、やはり「クリフしかいない♡、クリフでないと成仏できないっ!」そう情熱を込め、テルサンが訴えてきたのだ。
その情熱的な彼女の訴えかけが、女たちの心を強く動かした。
数多くいる女たちは、女同士という事で感情が動き、テルサンに味方した。
その結果としてやはりクリフが、テルサンの魂の乗り移ったシワシワのバアさんとエッチする運びとなってしまったのである。
やはりクリフは、ババ運が最高に良いのだった。
若い青年クリフがこのバァさんとエッチすると決まったその途端、バァさんの頬が赤く染まった。
「おばあさん、あんなに頬を赤く染めて、やっぱり何歳になっても女は女なんですね。」
そうした光景を見て、微笑みながらそう言うロックに、バアさんは言った。
「そうさ。みんな女は、バアさんになってシワシワになっても、恋したい、綺麗になりたいって思うものじゃよ。」
「そこ!リアルにそういう会話してんじゃあねぇよっ!オレは、またもやババァと深くかかわらねばならなくなっちまったじゃねぇかっ!」
そう言うクリフに、ロックはちょっと大人で厳しい目つきをして言ったのだ。
「そう言ってはレディーに失礼ですよ!おばあさんという存在は、沢山の経験を経てきた尊い存在なんですから、もっと丁重に優しくしなければなりませんっ!」
「「「「「そうよそうよ、その通りよ!何歳になっても、女は女!夢見る気持ちは一緒なのよっ!」」」」」
ロックの言葉に乗せ、女たちのクリフに対する非難の声が上がる。
「……はぁ。『夢見る気持ち』ねぇ~~~……。何かズレてる感じすっけどな……。」
クリフは1人毒づいたが、皆、何も言わないのであった。
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