ボチボチ健康で茶飲み友達なんて良いかもね(鎖骨まで愛しい投下)

かのこkanoko

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番外編 : 家族中

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彼女の微熱と体調不良が続いた。
仕事を休んで寝込む程のものでは無いが、ダルさと微熱と食欲不振。
風邪薬を使うか悩む所だ。

もうすぐ糖尿病の定期検診の日なので、様子をみるか。
そう思っていたら、嘔吐感が追加された。

食事をしようとして、吐き気を感じている。


、、、?

「最近の生理はいつだった?」

「うん?
年齢のせいか不規則になって来たみたいでえっと、三ヶ月位前かな?
もう更年期かなあ。
面倒だからこのまま上がってくれても良いんだけどね。」

「おい!
これ、妊娠してんじゃないか?」

「はあ?
まさかぁ!
この年だし、避妊だってしてるじゃない。」

「あー、前の飲み会から帰った日、避妊失敗した記憶があるんだけど。」

「えっ?!」

、、、。



速攻、薬局から妊娠検査キッドを買ってきて試してみた。

結果、バッチリ反応が出た。

どうする、俺?!
子供は嬉しいが、糖尿病と高齢出産。
無事に乗り切る事が可能なのだろうか?

急遽俺も休暇を取り、彼女の検診に付いて行った。
お医者さんに相談だ!! 



◇  ◇


「私は産みたい!
頑張るから。
お願い、産ませて!」

医者にかかった結果、やはり妊娠だった。
病気の症状も安定しており、産む事は可能だと言う。

だが、年齢的にもかなりのリスクが考えられるらしい。

家族で良く考えて下さいと言われてしまった。

「俺は子供は嬉しいが、裕子の命の方が大切だ。
リスクを考えると厳しいと思う。」

「若い健康な人だって、出産は何が起きるか分からないって言うのよ。
私に命が宿ってくれたんだから、最後まで諦めたくないの。」

「俺はあんたを危険な目にあわせたくない。」

「ごめんなさい、産みたいの。
中絶なんてしたら、絶対後悔する。
笑って生きる事が出来なくなっちゃうと思う。」

「ふう、仕方ないな。
自分の両親もちゃんと説得するんだぞ。」

「ありがとう。
私、頑張るからね。」

まだ形もハッキリしない卵のくせして、しっかりとお母さんの気持ちになってるらしい。


両親たちを説得し、職場にもリスクを伝え、俺たちの生活が変化しつつあった。

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