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番外編 : 夫婦喧嘩は犬も食わない

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彼女と暮らして4ヶ月程が過ぎた。
入籍もし、俺の名字を名乗っている。
俺も新しい職場に慣れつつあり、家事は当番制だ。


「今日病院に行ったら、検査結果の数値が良くって誉められちゃったんですよ。
毎日食事に気を付けているから結果が出て嬉しいですね!
二種類出てた糖尿のお薬が、ひとつ減りました!
もう、嬉しくって!!」

小躍りして報告する彼女が可愛い。
体重も徐々に減りつつあり、出会った当初よりも一回りスリムになっている。

「体重は最近あまり減らないんですけどね。
でも、コレストロールとか改善されているから良いと思うんです。」

「短期間で一気に減りすぎたら体力が落ちるしな。
一気に落とすと抱き心地も悪くなる。」

「抱き心地って、、。
何か私、ヌイグルミみたいですね。」

「ヌイグルミみたいにフワフワで可愛いのは否定しないが、俺はヌイグルミには欲情しないぞ。」

「相変わらず口が悪いですね。
でも、とても感謝してます。
私の人生を変えてくれてありがとう。
貴方に出逢えて良かった。
私、幸せですよ。」

「お世辞を言っても何も出ないぞ。
キノコと雑穀米と豆でも食ってろ。」

「うふふ、耳が紅いですね。
ツンデレ属性持ってるんですか。」

「うるさい。
もう、それ以上言うな。」

口を塞ぐ。


俺の口付けで。



夫婦喧嘩は犬も食わない
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