王命で第二王子と婚姻だそうです(王子目線追加)

かのこkanoko

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これはどうしたらいいのか、、

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「ほら、早く横になりなさい。
長椅子に寝るのは駄目だよ。」

はあ。
仕方が無い。

殿下の命令なのだ。
寝台に横たわる。

広い寝台の、なるべく端に寄り、間違っても殿下に触れないように気を配る。

「アークス、やけに遠いね。
そんな端に寝ては落ちてしまいそうだ。
ほら、もっとこっちに寄りなさい。」

「いえ、大丈夫です。
自分はこのままで。」

「アークス。
君は俺の配偶者になるんだから、そんなにかしこまっては駄目だよ。

ほら、俺を抱きしめておくれ。」

は?!

思考が停止した。

「アークス、こちらにおいで。」

首の下と腰に手を回され、引き寄せられてく。

殿下の胸元に納まり、緊張のあまりに呼吸が苦しくなる。

「ほら、きちんと息をしなさい。
ああ、仕方が無い子だね。」

息が吸えず過呼吸となってきたのをみて、口を塞いできた。

「!!」

「ふう、どうだい?
落ち着いたかな。」

そう言って、殿下は艶然と笑った。

今、口を塞いだ方法って、まさかの口付けでは?!

「ふふ、中々良い表情をする。
可愛いな。」

そう言って、再び口付けを落とした。
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