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詩 根、情
しおりを挟むこの根、1箇所で真っ直ぐ太く
伸びていく質。それをあっち行け
そっち行け、懸命にそれに合わせて
伸びられず弱って。それを根性
ないって、世間様よ~!
あっちにそっちに行かなきゃ
ならない状況だった。 そうして
生きてくのも結構大変だった。
見過ごされてしまう小さな根、
これじゃなきゃ生きて来れなかった。
それを根無し草って、世間様よ~
水 もらって肥料もらって太く大きく
なった大根。世間様に、食べられて、
無くなっ た!
美しくはった根、地上でも地下でも精一杯頑張った。 それを持って帰って飾って楽しむって世間様、 根性って人に見せるもんではない。俺の下半身、 土に根をはってきてた。どこからかザクッザクッてクワや シャベルの音。これから世間様は俺の根性をどうしようというのだ。あ~無事帰れるかな~
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