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つらそうな男の子をたまたま見かけたアカネちゃん。その男の子との対話を試みるお話

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アカネちゃんという女の子がいる。
彼女は、困っていそうな人がいると、とりあえず話しかけてみる、というとても外交的な性格の子だ。

アカネチャンカワイイヤッター

そして、今日もアカネちゃんは、何かに悩んでそうな男の子を見かけた。


(つらいよ。苦しいよ。助けてよ。なんで生きてなきゃいけないの。なんで簡単に死ぬことができないの…)と男はとても落ち込んでいた。顔も死んでいる。

アカネちゃん
「……こんにちは~。今、話しかけてもいいかな?
………どうしたん?君、すっごくつらそうやな…。うちで良ければ話を聞かせてくれないかなぁ?」


「……こんにちは…。正直、重い話だし、話すのも申し訳なくて…。でも声をかけてうれしいけど、申し訳ないよ…。」

アカネちゃん
「そんな気、遣わんでええんやで~。……でもそうやって他の人に気を遣えるなんて、優しい子やなぁ。良い子や。えらいで~。」
アカネちゃんは微笑みながら話す。


「そんなこと言ってくれるなんて…気を遣わせてごめんね……。
実はね、仲のいい友達と些細なことで喧嘩しちゃったり、
最近仕事もミスしかしないし、
あと、人と話すのが苦手で、何か言うと周りからどう思われるかと思うと怖くて仕方ないんだ…。
…そんな自分が嫌いで仕方ないんだ」

アカネちゃん
「君は気を遣いすぎやと思うで~笑。……そっか。そんなことがあったんやね。つらかったやろ。苦しかったやろ。きっと今、君は世界一、つらいはずやで。でも今のその気持ちは必ず、少しずつ、和らいでくるはずやから、きっと大丈夫やで。
まずは悩みを1個ずつ整理して見つめてみるのはどうやろ?」


「そうだね…。ありがとう。まずは1個ずつやってみるよ…」

アカネちゃん
「ええ子や。じゃあ、一緒に考えてみよか~」


「え?」
驚いた。これからどの問題から手をつけていこうかまた考えなくてはいけない、と思い込んでいたからだ。

アカネちゃん
「そりゃそうやろ~。今、君はとっても、とーってもつらい時なのに、一人でまた考えさせるなんて、うちはさせないで~笑」
アカネちゃんは少しニヤッとしながら穏やかに話してくれた。

男は泣きそうになった。
いや、涙が自然と流れていた。

アカネちゃん
「そんな泣かんでや~。…とは言っても、泣ける時は泣いた方が落ち着けたり、感情を整理できることもあるから、思う存分泣いてええんやで~」
アカネちゃんは微笑みながら、諭すように話してくれた。

アカネチャンカワイイヤッター
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