5 / 6
アルファの俺、発情期が来る(R18)
しおりを挟む
☆☆☆
5話(今回の話)はスパンキングと聖水描写が出てきます。苦手な方は今すぐ引き返してください。大丈夫な方のみ、先へお進み下さい。
☆☆☆
「いいかギル。俺は普通に風呂に入るだけだからな!?」
「ツンデレってやつか。テメェも可愛いとこあるじゃねぇか」
「だから違うって! つーか離れろ!!」
ユーマより話が通じないギルを相手にするのは苦労する。ユーマのように心を読まれたりしないから、そこだけは安心なんだが。
それにしてもデカい風呂場だな……。前世ならこの広さは大浴場くらいだぞ。いや、むしろそれよりも広いかもしれない。こっちの世界ではこれが普通の風呂なのか? 王子で金持ちだからってのはあるよな。こっちの一般庶民は水浴び程度って聞くし。
日本人だった俺としてはこうして風呂に入れるのは悪い気はしない。一人ならもっと快適に入れたのに……と、解決しない悩みで俺はため息をついた。
「そろそろオレのデカチンポが恋しくなったかぁ?」
「ならねぇよ」
これだけ広いにも関わらず、俺の隣にベッタリくっついてくるギル。ただでさえ熱い風呂なのにゴツい男が横にいるとか息苦しいんだが……。
これが巨乳の女性なら俺の反応も違っただろう。が、童貞の俺が綺麗なお姉さんと出会えるなんて思ってない。だからここは貧乳のロリっ子でもいい。
ただ、勘違いするなよ? 俺はロリコンじゃないからな。むさい男と風呂に入るよりは女と入ったほうが俺が嬉しいって意味だ。
「オレは今すぐにでもアオイの可愛いケツ穴にブチ込みたいんだけどなぁ」
「俺、先に上がるから……!」
この状況は非常にまずい。何がマズイかって? 俺を口説くと同時にギルのチンコが勃起してるからだよ。これなら今すぐ襲われてもおかしくない。
……逃げよう。それでとっととユーマの部屋にかくまってもらおう。
「……! っ」
「アブねぇ野郎だなぁ」
「あ、ありがとな」
のぼせたのか倒れそうになったところをギルに支えてもらった。このまま転倒していたら怪我をしていたから危なかった。ここの風呂が熱いってのもあるんだが、俺がフラつくことなんて滅多にない。
ギルが変な薬でも盛ったか? いや、ここに来る前までにギルに飲み物を渡されれば流石の俺でも警戒するが、それはなかった。だとすると風呂のほうか?
「なぁギル。この風呂は媚薬でも入ってるのか?」
「あぁ? そんなわけねぇだろ。そんなことをしたらユーマやオレまでが倒れて使いモンにならねぇだろ」
「そ、そうだよな……」
もし、俺だけを狙うならわざわざ風呂に罠は仕掛けない、か。だとすると、この身体の違和感はなんだ?さっきから妙に心臓がバクバクしている。
「オレに媚薬でも飲ませてほしいのかぁ? アオイも素直じゃねぇな~」
「くっつくな! やめっ……ろ」
「発情でもしてるのかテメェは」
「発、情?」
知らない単語が俺を混乱させた。は? 発情? 俺がギルに? 俺はノンケで相手は俺と同じ男なのに?
「アルファのくせに知らねぇのかァ? アルファは不定期に発情期が来て、それを戻すには誰かとセックスをしないといけない」
「はぁぁぁ!?」
「だからさっきから甘ったるいニオイが強くなってるわけか」
「っ……さ、触るなっ!」
クッソ! ギルに頬を軽く撫でられただけで俺のチンコが反応しやがる。
これが発情期? 冗談じゃない。
「ギルは先に上がれよ」
「アオイはどうするつもりだぁ?」
「俺は発情期がおさまるまで風呂でやり過ごす」
「誰かとセックスをしなくともおさまる方法はあるぜ」
「なんだと!? ギル、それを教えてくれ!」
「誰かにイかされること。自分でオナっても発情期は悪化する一方だ」
「なっ……」
オナニーだったら俺だって年頃だから出来るけど、誰かにイかされないと元に戻らないなんて……。
神様はなんでアルファにこんな試練を? いや、待てよ。そもそも本来のBLではオメガに発情期が来てたよな。妹に無理やり見せられたBL本の知識が役に立って……ないな。この世界では逆転してるんだからアルファに発情期が来るのも納得できる。
ただ、納得出来たところで俺の発情期がおさまるわけじゃない。これは今度こそ覚悟を決めるときなのか? 俺も男だ。こんなところで逃げるわけにもいかないよな。逃げられるなら逃げたいところだが、それだと発情期はおさまらないし……。
「ギ、ギル」
「アオイ、どうしたぁ?」
「アナルに入れなくても、俺を気持ちよくする方法を知ってるんだよな」
「当然だろう? オレを誰だと思ってる」
「こういうことをほぼ初対面のお前に頼むのは非常に気が引けるんだが……」
それと同時に男にイかせてほしいなんて、俺のプライドがどうにかなりそうだった。屈辱だ。よりにもよってギルにお願いする羽目になるなんて……。
「セックス無しで俺をイかせてくれないか?」
「ほぅ。その相手はユーマじゃなくていいのかぁ?」
「もう……限、界なんだ」
上手く空気を吸えない。意識すればするほど、ギルを見るたび、理性が飛びそうになる。犯してほしい。めちゃくちゃにしてほしい。気持ちよくしてほしい。そんなドロドロの感情が俺の頭を支配する。
男相手にこんなことを思うなんて俺もついにイカれちまった。今は誰でもいいから俺の発情期をどうにかしてほしい。
「テメェからオネダリするなんてなぁ~。ほら、ケツを差し出せ」
「セックスする体力はねぇって」
「誰がケツ穴にブチ込むと言った? オレはケツ穴を突き出せっていってんだ」
「あ、あぁ」
ギルの目の前に尻を突き出す俺。我ながらなんつー体勢なんだ? ギルの前でこんな無様な格好をするとか……もはや笑えてくる。
ギルは俺の尻をジロジロと見つめる。なんだ? 精液の残りカスでも確認したりしてるのか?それなら、さっきシャワーで流したはず。
バチン!
「……ひぃん!」
風呂場に響き渡る鈍い音。と同時に情けない声を出す俺。今、何が起きたんだ?
「テメェはドM気質だからなぁ。叩いたら気持ち良くなるだろう?」
バチン!
「誰がドMだ!? って……いっ! たっ!!」
「オレに情けない顔を見せてみろ、アオイ」
バチン! バチン!
「ぁっ……! いっ……!! やめっ……」
ギルは思いきり俺の尻を叩き始めた。なんだよ、これ。どこが気持ちよくなるって? 尻だけじゃなくて全身痛いんだが!?
「最初は苦痛でもそのうち快楽に変わる」
バチン!
「そんなわけ……ぐっ!」
バチン!
「あぁっ!!」
「スパンキングでイケよ、アオイ」
「スパン、キング……? んっ……!」
「ケツを叩きながら乳首を触られるのはどんな気持ちだぁ?」
バチンっ!
「くっ……!うぁぁっ!!」
ギルの右手は俺の尻を叩き続けた。尻を叩く行為はスパンキングっていうのか? 初耳なんだが。つーか、そんなこと体験したことねぇから知る必要もないと思っていたが、今されてるんだよな。なんでだよ! クソッ!!
左手で俺のプクりと膨らんだ乳首をギュッとつままれた。どちらが気持ちいいかわからない。
スパンキングは痛いはずなのに、乳首を気持ちよく弄られて感覚が鈍くなってやがる。
バチンっ!バチンっ!!
「あぁぁぁっ! やっ!! んっ...///」
叩く力が強くなるほど、俺の声も甲高くなっていった。
「女みてぇな声だなぁ。テメェのチンコもしっかり反応してるみてぇだな!」
「っ……!」
ギルに言われて初めてチンコのほうに目をやると、たしかに俺のチンコはビンビンに立っていた。何故だ? スパンキングは初めてなはずなのに……。気持ち悪いはずなのに。
まさか俺は自分でも自覚してないうちにドMに目覚めてしまったのか?
「これだけギンギンなら胸よりもコッチを触ったほうがいいだろう?」
「……あんッ!」
「本当に女みてぇだなぁ。ほら、もっと腰を振れ!ケツを上げて懇願してみせろぉ!」
バチン! バチンッ!
「やっ……! ぅぐぅぅぅ!!」
「啼け。それでイケよ、アオイ」
「うぁぁぁぁ!! んぉぉぉぉ!!!!」
俺が心地いいと感じるスパンキングと気持ちいいチンコのしごきをされて、俺は果てた。
精液はすべて風呂の中に音もなく落ちていった。風呂の中にかすかに黄色いナニかが見えたのだが気のせいだろうか。
「お漏らしするほど気持ち良かったのかぁ?」
「っ……!」
やっぱりそうだった。あれは俺の見間違いなんかではなく、しっかりとした現実だった。俺はギルの前でオシッコをしたのか?
恥ずかしい以前に人としての尊厳をなくした気がする。俺の聖水をギルに見られてしまえば、今更取り繕ったところで無駄な気がした。
「ギル。俺をイかせてくれてありがとな」
「やけに素直じゃねぇか」
「あのまま発情期を我慢しても俺一人じゃ何も出来なかったから」
今だけはギルに感謝するべきだ。まぁ、スパンキングに関してはおそらくマニアックなプレイだろうから今後は控えたい。が、ギルは根っからのドSだろうから俺が止めたところで構わず次もやるだろうな。
あとから痛みで眠れなくなったらどう責任取るつもりなんだ? 本当に勘弁してくれ。
「アオイ」
「ギル、どうし……んっ!?」
ギルからいきなりキスをされ驚いた。本当なら男からのキスなんて拒絶するところだが、射精したあとで賢者モードの俺は抵抗する気力は残っていなかった。
「これからもオレとユーマのオモチャでいろ」
「俺は普通に友人として接してほしいんだが」
「ならオレたちはセックスフレンドだなぁ?」
ニヤリと黒い笑みをこぼしたギル。まーた悪いことを考えてそうな顔。ギルの野郎、今度は俺に何をするつもりなんだ?
こうして俺は一人で風呂に入るつもりが、ギルにスパンキングされ、乳首をもてあそばれた。その上チンコをしごかれ、その後、射精して、心身共に疲労が蓄積したのであった。
俺はいつになったらゆっくり休めるんだ!? まぁでも発情期はギルにイかせてもらったお陰でおさまったし、一件落着だな。って、男(ギル)に辱めを受けたから、むしろマイナスじゃねぇか! クソっ! 誰か俺の平穏な日常を返してくれー!!
こうして夜が明けていくかと思いきや、ベッドでの3Pが待っていることを今の俺は知る由もなかった。
☆ ☆ ☆
おそらく、あと1話で完結予定です。コンテスト用に出すので2万文字以内じゃないといけないのです。
それとGWを満喫しておりました。更新が遅れてしまい、すみませんでした。
もし、アルファポリスとムーンライトノベルズでこの作品が読者様に人気でしたら続編を書くことを検討します。
あと1話で終わってほしくない!って方がいればコメントくれると作者が喜びます。よろしくお願いします。
5話(今回の話)はスパンキングと聖水描写が出てきます。苦手な方は今すぐ引き返してください。大丈夫な方のみ、先へお進み下さい。
☆☆☆
「いいかギル。俺は普通に風呂に入るだけだからな!?」
「ツンデレってやつか。テメェも可愛いとこあるじゃねぇか」
「だから違うって! つーか離れろ!!」
ユーマより話が通じないギルを相手にするのは苦労する。ユーマのように心を読まれたりしないから、そこだけは安心なんだが。
それにしてもデカい風呂場だな……。前世ならこの広さは大浴場くらいだぞ。いや、むしろそれよりも広いかもしれない。こっちの世界ではこれが普通の風呂なのか? 王子で金持ちだからってのはあるよな。こっちの一般庶民は水浴び程度って聞くし。
日本人だった俺としてはこうして風呂に入れるのは悪い気はしない。一人ならもっと快適に入れたのに……と、解決しない悩みで俺はため息をついた。
「そろそろオレのデカチンポが恋しくなったかぁ?」
「ならねぇよ」
これだけ広いにも関わらず、俺の隣にベッタリくっついてくるギル。ただでさえ熱い風呂なのにゴツい男が横にいるとか息苦しいんだが……。
これが巨乳の女性なら俺の反応も違っただろう。が、童貞の俺が綺麗なお姉さんと出会えるなんて思ってない。だからここは貧乳のロリっ子でもいい。
ただ、勘違いするなよ? 俺はロリコンじゃないからな。むさい男と風呂に入るよりは女と入ったほうが俺が嬉しいって意味だ。
「オレは今すぐにでもアオイの可愛いケツ穴にブチ込みたいんだけどなぁ」
「俺、先に上がるから……!」
この状況は非常にまずい。何がマズイかって? 俺を口説くと同時にギルのチンコが勃起してるからだよ。これなら今すぐ襲われてもおかしくない。
……逃げよう。それでとっととユーマの部屋にかくまってもらおう。
「……! っ」
「アブねぇ野郎だなぁ」
「あ、ありがとな」
のぼせたのか倒れそうになったところをギルに支えてもらった。このまま転倒していたら怪我をしていたから危なかった。ここの風呂が熱いってのもあるんだが、俺がフラつくことなんて滅多にない。
ギルが変な薬でも盛ったか? いや、ここに来る前までにギルに飲み物を渡されれば流石の俺でも警戒するが、それはなかった。だとすると風呂のほうか?
「なぁギル。この風呂は媚薬でも入ってるのか?」
「あぁ? そんなわけねぇだろ。そんなことをしたらユーマやオレまでが倒れて使いモンにならねぇだろ」
「そ、そうだよな……」
もし、俺だけを狙うならわざわざ風呂に罠は仕掛けない、か。だとすると、この身体の違和感はなんだ?さっきから妙に心臓がバクバクしている。
「オレに媚薬でも飲ませてほしいのかぁ? アオイも素直じゃねぇな~」
「くっつくな! やめっ……ろ」
「発情でもしてるのかテメェは」
「発、情?」
知らない単語が俺を混乱させた。は? 発情? 俺がギルに? 俺はノンケで相手は俺と同じ男なのに?
「アルファのくせに知らねぇのかァ? アルファは不定期に発情期が来て、それを戻すには誰かとセックスをしないといけない」
「はぁぁぁ!?」
「だからさっきから甘ったるいニオイが強くなってるわけか」
「っ……さ、触るなっ!」
クッソ! ギルに頬を軽く撫でられただけで俺のチンコが反応しやがる。
これが発情期? 冗談じゃない。
「ギルは先に上がれよ」
「アオイはどうするつもりだぁ?」
「俺は発情期がおさまるまで風呂でやり過ごす」
「誰かとセックスをしなくともおさまる方法はあるぜ」
「なんだと!? ギル、それを教えてくれ!」
「誰かにイかされること。自分でオナっても発情期は悪化する一方だ」
「なっ……」
オナニーだったら俺だって年頃だから出来るけど、誰かにイかされないと元に戻らないなんて……。
神様はなんでアルファにこんな試練を? いや、待てよ。そもそも本来のBLではオメガに発情期が来てたよな。妹に無理やり見せられたBL本の知識が役に立って……ないな。この世界では逆転してるんだからアルファに発情期が来るのも納得できる。
ただ、納得出来たところで俺の発情期がおさまるわけじゃない。これは今度こそ覚悟を決めるときなのか? 俺も男だ。こんなところで逃げるわけにもいかないよな。逃げられるなら逃げたいところだが、それだと発情期はおさまらないし……。
「ギ、ギル」
「アオイ、どうしたぁ?」
「アナルに入れなくても、俺を気持ちよくする方法を知ってるんだよな」
「当然だろう? オレを誰だと思ってる」
「こういうことをほぼ初対面のお前に頼むのは非常に気が引けるんだが……」
それと同時に男にイかせてほしいなんて、俺のプライドがどうにかなりそうだった。屈辱だ。よりにもよってギルにお願いする羽目になるなんて……。
「セックス無しで俺をイかせてくれないか?」
「ほぅ。その相手はユーマじゃなくていいのかぁ?」
「もう……限、界なんだ」
上手く空気を吸えない。意識すればするほど、ギルを見るたび、理性が飛びそうになる。犯してほしい。めちゃくちゃにしてほしい。気持ちよくしてほしい。そんなドロドロの感情が俺の頭を支配する。
男相手にこんなことを思うなんて俺もついにイカれちまった。今は誰でもいいから俺の発情期をどうにかしてほしい。
「テメェからオネダリするなんてなぁ~。ほら、ケツを差し出せ」
「セックスする体力はねぇって」
「誰がケツ穴にブチ込むと言った? オレはケツ穴を突き出せっていってんだ」
「あ、あぁ」
ギルの目の前に尻を突き出す俺。我ながらなんつー体勢なんだ? ギルの前でこんな無様な格好をするとか……もはや笑えてくる。
ギルは俺の尻をジロジロと見つめる。なんだ? 精液の残りカスでも確認したりしてるのか?それなら、さっきシャワーで流したはず。
バチン!
「……ひぃん!」
風呂場に響き渡る鈍い音。と同時に情けない声を出す俺。今、何が起きたんだ?
「テメェはドM気質だからなぁ。叩いたら気持ち良くなるだろう?」
バチン!
「誰がドMだ!? って……いっ! たっ!!」
「オレに情けない顔を見せてみろ、アオイ」
バチン! バチン!
「ぁっ……! いっ……!! やめっ……」
ギルは思いきり俺の尻を叩き始めた。なんだよ、これ。どこが気持ちよくなるって? 尻だけじゃなくて全身痛いんだが!?
「最初は苦痛でもそのうち快楽に変わる」
バチン!
「そんなわけ……ぐっ!」
バチン!
「あぁっ!!」
「スパンキングでイケよ、アオイ」
「スパン、キング……? んっ……!」
「ケツを叩きながら乳首を触られるのはどんな気持ちだぁ?」
バチンっ!
「くっ……!うぁぁっ!!」
ギルの右手は俺の尻を叩き続けた。尻を叩く行為はスパンキングっていうのか? 初耳なんだが。つーか、そんなこと体験したことねぇから知る必要もないと思っていたが、今されてるんだよな。なんでだよ! クソッ!!
左手で俺のプクりと膨らんだ乳首をギュッとつままれた。どちらが気持ちいいかわからない。
スパンキングは痛いはずなのに、乳首を気持ちよく弄られて感覚が鈍くなってやがる。
バチンっ!バチンっ!!
「あぁぁぁっ! やっ!! んっ...///」
叩く力が強くなるほど、俺の声も甲高くなっていった。
「女みてぇな声だなぁ。テメェのチンコもしっかり反応してるみてぇだな!」
「っ……!」
ギルに言われて初めてチンコのほうに目をやると、たしかに俺のチンコはビンビンに立っていた。何故だ? スパンキングは初めてなはずなのに……。気持ち悪いはずなのに。
まさか俺は自分でも自覚してないうちにドMに目覚めてしまったのか?
「これだけギンギンなら胸よりもコッチを触ったほうがいいだろう?」
「……あんッ!」
「本当に女みてぇだなぁ。ほら、もっと腰を振れ!ケツを上げて懇願してみせろぉ!」
バチン! バチンッ!
「やっ……! ぅぐぅぅぅ!!」
「啼け。それでイケよ、アオイ」
「うぁぁぁぁ!! んぉぉぉぉ!!!!」
俺が心地いいと感じるスパンキングと気持ちいいチンコのしごきをされて、俺は果てた。
精液はすべて風呂の中に音もなく落ちていった。風呂の中にかすかに黄色いナニかが見えたのだが気のせいだろうか。
「お漏らしするほど気持ち良かったのかぁ?」
「っ……!」
やっぱりそうだった。あれは俺の見間違いなんかではなく、しっかりとした現実だった。俺はギルの前でオシッコをしたのか?
恥ずかしい以前に人としての尊厳をなくした気がする。俺の聖水をギルに見られてしまえば、今更取り繕ったところで無駄な気がした。
「ギル。俺をイかせてくれてありがとな」
「やけに素直じゃねぇか」
「あのまま発情期を我慢しても俺一人じゃ何も出来なかったから」
今だけはギルに感謝するべきだ。まぁ、スパンキングに関してはおそらくマニアックなプレイだろうから今後は控えたい。が、ギルは根っからのドSだろうから俺が止めたところで構わず次もやるだろうな。
あとから痛みで眠れなくなったらどう責任取るつもりなんだ? 本当に勘弁してくれ。
「アオイ」
「ギル、どうし……んっ!?」
ギルからいきなりキスをされ驚いた。本当なら男からのキスなんて拒絶するところだが、射精したあとで賢者モードの俺は抵抗する気力は残っていなかった。
「これからもオレとユーマのオモチャでいろ」
「俺は普通に友人として接してほしいんだが」
「ならオレたちはセックスフレンドだなぁ?」
ニヤリと黒い笑みをこぼしたギル。まーた悪いことを考えてそうな顔。ギルの野郎、今度は俺に何をするつもりなんだ?
こうして俺は一人で風呂に入るつもりが、ギルにスパンキングされ、乳首をもてあそばれた。その上チンコをしごかれ、その後、射精して、心身共に疲労が蓄積したのであった。
俺はいつになったらゆっくり休めるんだ!? まぁでも発情期はギルにイかせてもらったお陰でおさまったし、一件落着だな。って、男(ギル)に辱めを受けたから、むしろマイナスじゃねぇか! クソっ! 誰か俺の平穏な日常を返してくれー!!
こうして夜が明けていくかと思いきや、ベッドでの3Pが待っていることを今の俺は知る由もなかった。
☆ ☆ ☆
おそらく、あと1話で完結予定です。コンテスト用に出すので2万文字以内じゃないといけないのです。
それとGWを満喫しておりました。更新が遅れてしまい、すみませんでした。
もし、アルファポリスとムーンライトノベルズでこの作品が読者様に人気でしたら続編を書くことを検討します。
あと1話で終わってほしくない!って方がいればコメントくれると作者が喜びます。よろしくお願いします。
67
お気に入りに追加
72
あなたにおすすめの小説
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

【完結】イケメン騎士が僕に救いを求めてきたので呪いをかけてあげました
及川奈津生
BL
気づいたら十四世紀のフランスに居た。百年戦争の真っ只中、どうやら僕は密偵と疑われているらしい。そんなわけない!と誤解をとこうと思ったら、僕を尋問する騎士が現代にいるはずの恋人にそっくりだった。全3話。
※pome村さんがXで投稿された「#イラストを投げたら文字書きさんが引用rtでssを勝手に添えてくれる」向けに書いたものです。元イラストを表紙に設定しています。投稿元はこちら→https://x.com/pomemura_/status/1792159557269303476?t=pgeU3dApwW0DEeHzsGiHRg&s=19

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い

モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。

魔王様の瘴気を払った俺、何だかんだ愛されてます。
柴傘
BL
ごく普通の高校生東雲 叶太(しののめ かなた)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。
そこで初めて出会った大型の狼の獣に助けられ、その獣の瘴気を無意識に払ってしまう。
すると突然獣は大柄な男性へと姿を変え、この世界の魔王オリオンだと名乗る。そしてそのまま、叶太は魔王城へと連れて行かれてしまった。
「カナタ、君を私の伴侶として迎えたい」
そう真摯に告白する魔王の姿に、不覚にもときめいてしまい…。
魔王×高校生、ド天然攻め×絆され受け。
甘々ハピエン。

失恋して崖から落ちたら、山の主の熊さんの嫁になった
無月陸兎
BL
ホタル祭で夜にホタルを見ながら友達に告白しようと企んでいた俺は、浮かれてムードの欠片もない山道で告白してフラれた。更には足を踏み外して崖から落ちてしまった。
そこで出会った山の主の熊さんと会い俺は熊さんの嫁になった──。
チョロくてちょっぴりおつむが弱い主人公が、ひたすら自分の旦那になった熊さん好き好きしてます。

婚約破棄された悪役令息は従者に溺愛される
田中
BL
BLゲームの悪役令息であるリアン・ヒスコックに転生してしまった俺は、婚約者である第二王子から断罪されるのを待っていた!
なぜなら断罪が領地で療養という軽い処置だから。
婚約破棄をされたリアンは従者のテオと共に領地の屋敷で暮らすことになるが何気ないリアンの一言で、テオがリアンにぐいぐい迫ってきてーー?!
従者×悪役令息
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる