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番
帰る場所
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「さ~てごみ捨てにでも行きますか」
俺はまだ心細い布団から出てごみ袋の口をしっかり閉めると、玄関を出たその瞬間人影が視界に入った。
「・・・・・この匂いは!?」
鼻の粘膜が匂いを捕らえると直ぐに分かった。この懐かしい匂いの主が
俺は直ぐにごみ袋を手放すと一目散に人影を追った。
「待てよ!」
俺は逃げる人の腕を力強く掴んだ。
「何で?逃げるんだよ晴!」
「離して!!お願いだから!」
俺は両手を広げると力一杯晴を抱き締めた。
「離して!!やめてよ!」
俺は悲鳴を上げる晴の顔を掴むと柔らかい唇を塞ぐようにキスをした。
「っんふ・・・・・むぅ」
俺は腕の力を強めなお嫌がる晴の体を自分の方へとグッと引き寄せると、晴の舌を自身の舌を絡め離さないように何度も巻き付けた。
「あっ・・・・っむん」
舌と舌が擦れる度に唾液が絡み合いねちょねちょと嫌らしい音が響いた。
晴が抵抗するのを止めると俺は唇を離した。
「何で逃げるんだよ」
「俺はもう家に帰る資格がないから」
「どう言うことだよ」
すると晴の瞳から涙が一滴また一滴と流れ始めた。
「晴?」
「俺は直樹を旭飛を裏切った!」
「はぁ!?何言ってるんだよ!」
晴は小さく呟き始めた。
「直樹と別居したあと、結局、発情期を直す方法が分からなくて苦しんだ」
「それで?」
「発情しているところを会社の後輩に見られたそして後輩の言葉に俺は魔が差しセックスをした。」
「・・・・・・・・晴」
目を真っ赤にし掠れるような声で晴は話し続けた。
「俺は!旦那も息子もいるのに発情期に負けて後輩とセックスしたしかも何回も。二人を裏切ったんだよ!それでも許せるの?」
吠えるように叫び続ける晴に俺はどうしていいか分からなかった。しかし体は言葉は自然と行動に出ていた。
「晴は何にも悪くない」
「何で!?そんなことが言えるの!!」
「何でってそれは俺が晴の旦那だからだよ」
「意味が・・・・・分からないよ」
晴は崩れるように泣いた俺は頭をなで、
離さぬようそっと抱き締めた。
「もう俺は直樹を愛してはいけなんだよ」
「そんなの晴が勝手に決めてることだろ、俺はもう晴を離さない、例えこの腕が切り落とされたとしても体を張ってでも晴を離さない」
「何で・・・・・・・そこまでして?」
「愛してるからに決まってんだろ」
「本当に馬鹿だよ直樹は、普通浮気したら別かれたくなるよ」
「俺は浮気なんて思っていない」
俺は服の袖で晴の涙を拭うと再びキスをした。
「ねぇ?直樹の所に帰ってもいい?」
「当たり前だろ、俺はそれをずっと待ってたんだ、今さら帰らないって言ったって俺が許さない」
「今まで通り直樹を愛していてもいいの?」
「あぁ愛してくれ、俺も晴を沢山愛してやるから、浮気できないくらいに愛してやるから覚悟しろよ」
「ごめんね直樹。愛して?心も体も全部直樹の色に染めて?」
「言われなくてそうする」
「うわっ!?」
俺は久しぶりに晴の体を持ち上げお姫様抱っこされた。
「帰るぞ、俺達の家に。かわいい息子も待ってるんだから」
「うん、旭飛に会いたいよ」
俺はたくましい直樹の体に身を委ね
大きく揺られながら懐かしい我が家へと一歩また一歩と歩いた。
俺はまだ心細い布団から出てごみ袋の口をしっかり閉めると、玄関を出たその瞬間人影が視界に入った。
「・・・・・この匂いは!?」
鼻の粘膜が匂いを捕らえると直ぐに分かった。この懐かしい匂いの主が
俺は直ぐにごみ袋を手放すと一目散に人影を追った。
「待てよ!」
俺は逃げる人の腕を力強く掴んだ。
「何で?逃げるんだよ晴!」
「離して!!お願いだから!」
俺は両手を広げると力一杯晴を抱き締めた。
「離して!!やめてよ!」
俺は悲鳴を上げる晴の顔を掴むと柔らかい唇を塞ぐようにキスをした。
「っんふ・・・・・むぅ」
俺は腕の力を強めなお嫌がる晴の体を自分の方へとグッと引き寄せると、晴の舌を自身の舌を絡め離さないように何度も巻き付けた。
「あっ・・・・っむん」
舌と舌が擦れる度に唾液が絡み合いねちょねちょと嫌らしい音が響いた。
晴が抵抗するのを止めると俺は唇を離した。
「何で逃げるんだよ」
「俺はもう家に帰る資格がないから」
「どう言うことだよ」
すると晴の瞳から涙が一滴また一滴と流れ始めた。
「晴?」
「俺は直樹を旭飛を裏切った!」
「はぁ!?何言ってるんだよ!」
晴は小さく呟き始めた。
「直樹と別居したあと、結局、発情期を直す方法が分からなくて苦しんだ」
「それで?」
「発情しているところを会社の後輩に見られたそして後輩の言葉に俺は魔が差しセックスをした。」
「・・・・・・・・晴」
目を真っ赤にし掠れるような声で晴は話し続けた。
「俺は!旦那も息子もいるのに発情期に負けて後輩とセックスしたしかも何回も。二人を裏切ったんだよ!それでも許せるの?」
吠えるように叫び続ける晴に俺はどうしていいか分からなかった。しかし体は言葉は自然と行動に出ていた。
「晴は何にも悪くない」
「何で!?そんなことが言えるの!!」
「何でってそれは俺が晴の旦那だからだよ」
「意味が・・・・・分からないよ」
晴は崩れるように泣いた俺は頭をなで、
離さぬようそっと抱き締めた。
「もう俺は直樹を愛してはいけなんだよ」
「そんなの晴が勝手に決めてることだろ、俺はもう晴を離さない、例えこの腕が切り落とされたとしても体を張ってでも晴を離さない」
「何で・・・・・・・そこまでして?」
「愛してるからに決まってんだろ」
「本当に馬鹿だよ直樹は、普通浮気したら別かれたくなるよ」
「俺は浮気なんて思っていない」
俺は服の袖で晴の涙を拭うと再びキスをした。
「ねぇ?直樹の所に帰ってもいい?」
「当たり前だろ、俺はそれをずっと待ってたんだ、今さら帰らないって言ったって俺が許さない」
「今まで通り直樹を愛していてもいいの?」
「あぁ愛してくれ、俺も晴を沢山愛してやるから、浮気できないくらいに愛してやるから覚悟しろよ」
「ごめんね直樹。愛して?心も体も全部直樹の色に染めて?」
「言われなくてそうする」
「うわっ!?」
俺は久しぶりに晴の体を持ち上げお姫様抱っこされた。
「帰るぞ、俺達の家に。かわいい息子も待ってるんだから」
「うん、旭飛に会いたいよ」
俺はたくましい直樹の体に身を委ね
大きく揺られながら懐かしい我が家へと一歩また一歩と歩いた。
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