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「おはよう」
ぼやける視界の中、柔らかい声が鼓膜を刺激すると、俺の脳細胞は覚醒した。
「晴、おはよう」
声の主は言うまでもなく俺の愛する人だった。
「昨日は、その、楽しかった」
「そうだな、また一緒に行こうな!」
「うん」
彼の万勉の笑みに俺のハートは撃ち抜かれた。
「またね」
「おう!」
彼が自分の机に戻るとその背中をいつまでも眺めてた。
「早く、番になりたい」
「直ちゃん」
「うわ!?」
背後から話しかけられた俺は、びっくりしガチャンと大きいな音を立て椅子から転倒した。
「痛ってえぇ」
「大丈夫?」
クラスの女子は心配そうに手を差しのべた
「サンキュー」
「ごめんいきなり話しかけたから」
「気にすんなって!」
スボンに付いたゴミを払ってるいると女の子がもじもじさせながら小さく口を開いた。
「ねぇ?番って何?」
「はぁ!?」
「さっき、サキュバス見ながら言ってたよね?」
「・・・・・まさか!?」
「違う、バカ」
「・・・・・・でも」
バレるそう思った俺は、脳をフル回転させて言い訳を考えた。
「つらい・・・・・・・・そう辛いんだ」
「何が?」
「最近成績落ちてさあ」
「えっ!嘘、学年トップなのに?」
「色々あるんだよ」
「そうか、大変なのね」
「おう!」
「またね」
クラスの女子は納得したように帰っていった。俺は、一日中晴を眺め続けていたが、あっと言うまに放課後になっていた。
「直、これから歌わねぇ?」
「悪りぃ、俺先帰るわ」
「おい!待てよ」
友達の声を聞かずに教室をでて、階段を飛び降り、校門を出ると更にスピードをあげると見慣れた背中が見えダイブした。
「ちょっと、直樹!?」
「掴まえた」
俺は、しばらく晴を強く抱いた。
花のような洗剤の匂い、晴の頬に自身の頬を擦り付けると、冷たいけどモチモチした
肌の感触にしばし癒されてた。
「直樹離れて?体が熱いから」
「えっ!嫌だ!」
「また発情しちゃう」
俺は、晴を強く抱き締めた
「してくれ!俺に欲情してまたエッチしょう」
晴の顔は真っ赤だった、強く抱き締めた手をほどき、数歩下がった。
「ダメだよ、俺直樹に依存してるもん」
「依存?」
「直樹とセックスしてると、気持ちよくて、もっと体を触って欲しいと思っちゃう」
俺が晴に近づくと甘い匂いが漂ってきた。
再び強く抱き締めたあと俺はスボンの間に手を入れパンツの中に侵入すると晴のお尻は愛液でもうぐちゃぐちゃだった。
「もう、こんなになってる」
「言・・・・・わないで」
「いいんだよ、もっと俺に依存して俺だけを頼りにしてくれよ」
「ダメなんだって、これ以上セックスしてたら直樹と離れたくなくなる」
どうして、晴は俺を避けるのか、謎だった。その疑問はいつまで俺の胸の中でぐるぐると回っていた。
「でもさぁ、俺がいると発情したり、ここ、こんなに濡らしたりしてさ、もしかしたら俺たち運命の番かもしれないな」
「だったら嬉しいかも」
嬉しい?今聞き間違えをしてしまったのか
もう一度聞いた
「今なんて?」
「さぁ帰ろう!」
晴は忘れた振りをして歩き始めた
「何て言ったんだよ?」
俺は、その背中を追い、何度も聞き直していた。
「認めない、あの二人が運命の番なんて、別れさせてやる」
二人はまだ知るよしもなかった、黒い眼差しが二人をの運命を変えるなんて
ぼやける視界の中、柔らかい声が鼓膜を刺激すると、俺の脳細胞は覚醒した。
「晴、おはよう」
声の主は言うまでもなく俺の愛する人だった。
「昨日は、その、楽しかった」
「そうだな、また一緒に行こうな!」
「うん」
彼の万勉の笑みに俺のハートは撃ち抜かれた。
「またね」
「おう!」
彼が自分の机に戻るとその背中をいつまでも眺めてた。
「早く、番になりたい」
「直ちゃん」
「うわ!?」
背後から話しかけられた俺は、びっくりしガチャンと大きいな音を立て椅子から転倒した。
「痛ってえぇ」
「大丈夫?」
クラスの女子は心配そうに手を差しのべた
「サンキュー」
「ごめんいきなり話しかけたから」
「気にすんなって!」
スボンに付いたゴミを払ってるいると女の子がもじもじさせながら小さく口を開いた。
「ねぇ?番って何?」
「はぁ!?」
「さっき、サキュバス見ながら言ってたよね?」
「・・・・・まさか!?」
「違う、バカ」
「・・・・・・でも」
バレるそう思った俺は、脳をフル回転させて言い訳を考えた。
「つらい・・・・・・・・そう辛いんだ」
「何が?」
「最近成績落ちてさあ」
「えっ!嘘、学年トップなのに?」
「色々あるんだよ」
「そうか、大変なのね」
「おう!」
「またね」
クラスの女子は納得したように帰っていった。俺は、一日中晴を眺め続けていたが、あっと言うまに放課後になっていた。
「直、これから歌わねぇ?」
「悪りぃ、俺先帰るわ」
「おい!待てよ」
友達の声を聞かずに教室をでて、階段を飛び降り、校門を出ると更にスピードをあげると見慣れた背中が見えダイブした。
「ちょっと、直樹!?」
「掴まえた」
俺は、しばらく晴を強く抱いた。
花のような洗剤の匂い、晴の頬に自身の頬を擦り付けると、冷たいけどモチモチした
肌の感触にしばし癒されてた。
「直樹離れて?体が熱いから」
「えっ!嫌だ!」
「また発情しちゃう」
俺は、晴を強く抱き締めた
「してくれ!俺に欲情してまたエッチしょう」
晴の顔は真っ赤だった、強く抱き締めた手をほどき、数歩下がった。
「ダメだよ、俺直樹に依存してるもん」
「依存?」
「直樹とセックスしてると、気持ちよくて、もっと体を触って欲しいと思っちゃう」
俺が晴に近づくと甘い匂いが漂ってきた。
再び強く抱き締めたあと俺はスボンの間に手を入れパンツの中に侵入すると晴のお尻は愛液でもうぐちゃぐちゃだった。
「もう、こんなになってる」
「言・・・・・わないで」
「いいんだよ、もっと俺に依存して俺だけを頼りにしてくれよ」
「ダメなんだって、これ以上セックスしてたら直樹と離れたくなくなる」
どうして、晴は俺を避けるのか、謎だった。その疑問はいつまで俺の胸の中でぐるぐると回っていた。
「でもさぁ、俺がいると発情したり、ここ、こんなに濡らしたりしてさ、もしかしたら俺たち運命の番かもしれないな」
「だったら嬉しいかも」
嬉しい?今聞き間違えをしてしまったのか
もう一度聞いた
「今なんて?」
「さぁ帰ろう!」
晴は忘れた振りをして歩き始めた
「何て言ったんだよ?」
俺は、その背中を追い、何度も聞き直していた。
「認めない、あの二人が運命の番なんて、別れさせてやる」
二人はまだ知るよしもなかった、黒い眼差しが二人をの運命を変えるなんて
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