31 / 47
第31話 晴海1
しおりを挟む
「いやまぁ、それが原因というかそれも原因というか……」
夕凪は隠し事しても無駄だと思い白状していた。晴人の話では既に親同士の関係を知っている彼女に嘘は通用しないのと、ついたら大人と同じになると思っていた。
「……そ。とうとう気付いたんだね」
一段低くなったトーンで晴海は言う。
彼女は夕凪の後ろに回ると、その両肩に手を置いて、
「それでどうしたい?」
優しく問いかけていた。
……どうしたい、か。
夕凪は直ぐに返答を用意出来なかった。どうしたいか、一番悩んでいるのがそこだったからだ。
嫌だと言ってやめるものではない。特に一紗は強く拒否するだろう。子供には関係ないと言って。
今更普通になれと言っても同じことだった。既に産まれている子供もいる。そう考えれば意味の無いことだった。
ただあえて言うのなら、
「男同士はさすがにどうかと思う」
「……えっ?」
「ん?」
「あ、えっと……ごめん、そこまでは知らなかったわ」
晴海は苦笑いをしていた。
……気づいてるって言ったじゃん!
話が違うと夕凪は頬を膨らませていた。事情を知っているのではないのか、そう思って話し始めたのに。
「えっと、お姉ちゃんはお父さん達から話を聞いてるんだよね?」
「いや聞いてないよ。だいたいそうなんだろうなって察してそれ以上はね。触れていい問題なのか迷うじゃん?」
分かる。ノータイムで聞いた自分が言うのはなんだが、信じたい気持ちがあれば普通は躊躇うような気がして夕凪は頷く。
いっそ知らないままならよかった。でももう遅い。
「でさ、詳しく教えてよ。どんな話してたの?」
「言っていいのかなぁ……」
「もう言ったようなものじゃん。隠されるとお姉ちゃん除け者みたいで寂しいよぉ」
晴海は口元に笑みを貼り付けて泣き真似をしていた。
……仕方ないか。
聞こうと思えば一紗か和なら快く教えてくれることだろう。それを先に言っても不義理には当たらないはずだ。
「えっとね──」
夕凪は自分の聞いたことを話始める。
改めて整理していくと、もやもやとした気持ちが少しだけ晴れるようだった。
「──はえぇ」
話を聞いた晴海は奇声をあげていた。目には困惑を浮かべて、中途半端に開いた口は閉じ方を忘れていた。
その知性の感じられない表情に、夕凪は苦笑していた。誰だって親の痴態を目の当たりにすればそうなるのは仕方がなかった。
「で、お姉ちゃんはどう思ったの?」
自分よりも早く真相に気付いた姉の意見を夕凪は待つ。
ゲームオタクだが決して馬鹿ではない。それどころか秀才、天才の部類に当てはまる彼女がどう結論付けたのかが気になった。
晴海はうーんと短く唸ると、
「私の時はとりあえず事実確認だよね。人に聞けないから」
「どうやって?」
「親の部屋に録画したスマホを置いといた。拾えたのは音声だけだけどね」
なるほど……
夕凪はこくこくと頷いていた。音声だけとはいえ状況を把握するならば十分。別に証拠集めをして訴えたいわけではなく自分が納得できればいいのだから。
晴海はにへっと笑って見せた。なぜ、という間もなくスマホを取りだすと、
「聞きたい?」
「え?」
「これはこれで結構生生しいよ」
「やめなよ、趣味悪い」
夕凪がそういうと、晴海ははーいとやる気のない返事とともにスマホをポケットにしまっていた。
そのまま下がり、ベッドに腰かけた彼女に、夕凪は椅子を回して相対する。
「その後はどうしたの?」
そう尋ねると、晴海は笑顔のまま、
「あー、ぶっ殺そうかなって思ってた」
「……本気?」
その言葉に返答はなかった。ただ晴海は笑みを強くして夕凪の芯に目を向けているようだった。
怖い。いつもの姉とは違う空気を感じ取って、身震いする。
先ほどの言葉が嘘や冗談には思えず、夕凪は下唇を噛みつつ晴海を見つめていた。
すると、彼女はゆっくりと首を振って、
「やだなぁ。実際するわけないじゃん。ちょっと気持ち悪いくらいでそこまでするほど馬鹿じゃないよ」
「わかりにくいんだよ」
「まあ。しんじゃえって思ったのは事実だけどね」
腹の底から鳴る声に、夕凪は息を飲む。
……本気なんだ。
想像と違う答えに驚きを隠せない。いつものらりくらりと悩みのない顔をしている姉の姿とは違う一面に、本人かどうかすら疑わしくなる。
「でさ」
晴海は力ない笑みを浮かべてベットに倒れこんでいた。そして片手を持ち上げるとこっちにこいというように手招きをする。
何だろうと思いながら夕凪は素直にそれに従っていた。彼女に並ぶように座ると、左手に晴海の右手が重なっていた。
「何?」
「とりあえず家出した」
とりあえずって……
本心を隠すような冗談っぽい答えに夕凪はむっと唇を前に突き出していた。適当なことを言われるのは心外だった。
……えっ?
震えていた。重ねられた手が細かく。
弱弱しさすら感じる行為に夕凪は思考が停止する。不遜《ふそん》な姉らしくない態度に言葉を失っていた。
そんな夕凪を置いて、晴海は話を続けていた。
「あの時は、十五、中三の頃だったかな。こんな家いたくないって飛び出して。友達の家にも行けなくてさ。このまま一人で生きてやるって思いあがってたのよ。つっても金も家もないからね、公園とかにいても警察に補導されちゃうじゃん。だからさ――」
彼女はそこで長い一息をつく。喉の奥に引っかかってなかなか出てこない言葉を無理やり押し出すように、
「――結局頼った方法は援助交際だったんよ」
「本当?」
「マジマジ」
「……そんなことなんで私に言うの?」
冗談にしては笑えない。本当だとしたら頭がおかしい。
夕凪は手を返して掴むように握っていた。そしてかすかに潤んだ晴海の目に自分の目を近づける。
「隠していれば良かったじゃん。なんで言っちゃったん?」
「ゆーちゃんには知っていて欲しかったんだよ。馬鹿が馬鹿だったから馬鹿やったってことを」
「お姉ちゃんが馬鹿だったらみんな馬鹿だよ」
「学校の勉強だけが全部じゃないんだよ。救いようのない馬鹿って言うのはね、どんどん自分の価値を下げるようなことを平気でしちゃう奴のことを言うんだよ」
わからない。わかりたくなかった。
晴海は身体を起こすと、夕凪に抱きついていた。首を肩に乗せて、ゆっくりと息を吸う。
「高々五千円とコンビニのお弁当の為に名前も知らない男に処女散らしてさ。同じような頭の悪い女の子達と並べて輪姦されて。翌日汚ったない身体と晴れた頭で考えたんよ。殺したいほど嫌いな親達より下になっちゃったらなんの意味もないってね」
「もっと早く気付こうよ」
晴海はそうだねと苦笑していた。
……あぁそっか。
荒れてたというのはこういうことかと夕凪は納得する。同時に腹立たしくも思っていた。そこまで追い詰められていたことにも気付かずにのうのうと生きていた自分に。
夕凪は隠し事しても無駄だと思い白状していた。晴人の話では既に親同士の関係を知っている彼女に嘘は通用しないのと、ついたら大人と同じになると思っていた。
「……そ。とうとう気付いたんだね」
一段低くなったトーンで晴海は言う。
彼女は夕凪の後ろに回ると、その両肩に手を置いて、
「それでどうしたい?」
優しく問いかけていた。
……どうしたい、か。
夕凪は直ぐに返答を用意出来なかった。どうしたいか、一番悩んでいるのがそこだったからだ。
嫌だと言ってやめるものではない。特に一紗は強く拒否するだろう。子供には関係ないと言って。
今更普通になれと言っても同じことだった。既に産まれている子供もいる。そう考えれば意味の無いことだった。
ただあえて言うのなら、
「男同士はさすがにどうかと思う」
「……えっ?」
「ん?」
「あ、えっと……ごめん、そこまでは知らなかったわ」
晴海は苦笑いをしていた。
……気づいてるって言ったじゃん!
話が違うと夕凪は頬を膨らませていた。事情を知っているのではないのか、そう思って話し始めたのに。
「えっと、お姉ちゃんはお父さん達から話を聞いてるんだよね?」
「いや聞いてないよ。だいたいそうなんだろうなって察してそれ以上はね。触れていい問題なのか迷うじゃん?」
分かる。ノータイムで聞いた自分が言うのはなんだが、信じたい気持ちがあれば普通は躊躇うような気がして夕凪は頷く。
いっそ知らないままならよかった。でももう遅い。
「でさ、詳しく教えてよ。どんな話してたの?」
「言っていいのかなぁ……」
「もう言ったようなものじゃん。隠されるとお姉ちゃん除け者みたいで寂しいよぉ」
晴海は口元に笑みを貼り付けて泣き真似をしていた。
……仕方ないか。
聞こうと思えば一紗か和なら快く教えてくれることだろう。それを先に言っても不義理には当たらないはずだ。
「えっとね──」
夕凪は自分の聞いたことを話始める。
改めて整理していくと、もやもやとした気持ちが少しだけ晴れるようだった。
「──はえぇ」
話を聞いた晴海は奇声をあげていた。目には困惑を浮かべて、中途半端に開いた口は閉じ方を忘れていた。
その知性の感じられない表情に、夕凪は苦笑していた。誰だって親の痴態を目の当たりにすればそうなるのは仕方がなかった。
「で、お姉ちゃんはどう思ったの?」
自分よりも早く真相に気付いた姉の意見を夕凪は待つ。
ゲームオタクだが決して馬鹿ではない。それどころか秀才、天才の部類に当てはまる彼女がどう結論付けたのかが気になった。
晴海はうーんと短く唸ると、
「私の時はとりあえず事実確認だよね。人に聞けないから」
「どうやって?」
「親の部屋に録画したスマホを置いといた。拾えたのは音声だけだけどね」
なるほど……
夕凪はこくこくと頷いていた。音声だけとはいえ状況を把握するならば十分。別に証拠集めをして訴えたいわけではなく自分が納得できればいいのだから。
晴海はにへっと笑って見せた。なぜ、という間もなくスマホを取りだすと、
「聞きたい?」
「え?」
「これはこれで結構生生しいよ」
「やめなよ、趣味悪い」
夕凪がそういうと、晴海ははーいとやる気のない返事とともにスマホをポケットにしまっていた。
そのまま下がり、ベッドに腰かけた彼女に、夕凪は椅子を回して相対する。
「その後はどうしたの?」
そう尋ねると、晴海は笑顔のまま、
「あー、ぶっ殺そうかなって思ってた」
「……本気?」
その言葉に返答はなかった。ただ晴海は笑みを強くして夕凪の芯に目を向けているようだった。
怖い。いつもの姉とは違う空気を感じ取って、身震いする。
先ほどの言葉が嘘や冗談には思えず、夕凪は下唇を噛みつつ晴海を見つめていた。
すると、彼女はゆっくりと首を振って、
「やだなぁ。実際するわけないじゃん。ちょっと気持ち悪いくらいでそこまでするほど馬鹿じゃないよ」
「わかりにくいんだよ」
「まあ。しんじゃえって思ったのは事実だけどね」
腹の底から鳴る声に、夕凪は息を飲む。
……本気なんだ。
想像と違う答えに驚きを隠せない。いつものらりくらりと悩みのない顔をしている姉の姿とは違う一面に、本人かどうかすら疑わしくなる。
「でさ」
晴海は力ない笑みを浮かべてベットに倒れこんでいた。そして片手を持ち上げるとこっちにこいというように手招きをする。
何だろうと思いながら夕凪は素直にそれに従っていた。彼女に並ぶように座ると、左手に晴海の右手が重なっていた。
「何?」
「とりあえず家出した」
とりあえずって……
本心を隠すような冗談っぽい答えに夕凪はむっと唇を前に突き出していた。適当なことを言われるのは心外だった。
……えっ?
震えていた。重ねられた手が細かく。
弱弱しさすら感じる行為に夕凪は思考が停止する。不遜《ふそん》な姉らしくない態度に言葉を失っていた。
そんな夕凪を置いて、晴海は話を続けていた。
「あの時は、十五、中三の頃だったかな。こんな家いたくないって飛び出して。友達の家にも行けなくてさ。このまま一人で生きてやるって思いあがってたのよ。つっても金も家もないからね、公園とかにいても警察に補導されちゃうじゃん。だからさ――」
彼女はそこで長い一息をつく。喉の奥に引っかかってなかなか出てこない言葉を無理やり押し出すように、
「――結局頼った方法は援助交際だったんよ」
「本当?」
「マジマジ」
「……そんなことなんで私に言うの?」
冗談にしては笑えない。本当だとしたら頭がおかしい。
夕凪は手を返して掴むように握っていた。そしてかすかに潤んだ晴海の目に自分の目を近づける。
「隠していれば良かったじゃん。なんで言っちゃったん?」
「ゆーちゃんには知っていて欲しかったんだよ。馬鹿が馬鹿だったから馬鹿やったってことを」
「お姉ちゃんが馬鹿だったらみんな馬鹿だよ」
「学校の勉強だけが全部じゃないんだよ。救いようのない馬鹿って言うのはね、どんどん自分の価値を下げるようなことを平気でしちゃう奴のことを言うんだよ」
わからない。わかりたくなかった。
晴海は身体を起こすと、夕凪に抱きついていた。首を肩に乗せて、ゆっくりと息を吸う。
「高々五千円とコンビニのお弁当の為に名前も知らない男に処女散らしてさ。同じような頭の悪い女の子達と並べて輪姦されて。翌日汚ったない身体と晴れた頭で考えたんよ。殺したいほど嫌いな親達より下になっちゃったらなんの意味もないってね」
「もっと早く気付こうよ」
晴海はそうだねと苦笑していた。
……あぁそっか。
荒れてたというのはこういうことかと夕凪は納得する。同時に腹立たしくも思っていた。そこまで追い詰められていたことにも気付かずにのうのうと生きていた自分に。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる