【R18】彼女が友だちと寝ていたから

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第11話 【R18】一紗3

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「どう?」

 一紗はベッドに横たわるとしなを作って身体を見せつけていた。
 両手では足りないほどに男を喰ってきた自慢の身体は生まれたままの姿で、白く透明な肌を余すことなく晒していた。
 ごくりと生唾を飲む音が聞こえるようだった。緊張で目を見開いている男性――和――はベッドの横で何も身に纏わず立ったままだ。
 ……まあまあか。
 一紗の興味は彼の下半身、大きく実った一物に向けられていた。長さも太さも平均的、変に黒ずんでいないところだけは好感が持てる。
 もうすこし大きくてもいいけどと、品定めしていると、

「……あの、どうすればいい、かな?」

 声に合わせて我慢のきかない肉棒が、触れてもいないのにびくびくと生きの良さを見せつけていた。
 先端から迸る劣情が滴るように溢れている。痛々しいほどに膨張した一物は真ん中が破裂を心配するほど丸く膨らんでいた。

「どうしてほしい?」

 入れたいのか、咥えてほしいのか、それとも自慢の胸で挟んでほしいのか。最初くらいは要望を聞いてやるつもりでいた。

「……口で」

 その控えめな提案に一紗は喉を鳴らして笑っていた。

「いいよ」

 手招きをしながら上体を起こす。目の前に鎮座する一物を愛おしく触れると、それだけで限界を超えてしまいそうだった。
 指で転がすようにいじってから、ゆっくりと皮を剥いていく。かすかに残るソープの香りが丁寧に洗った証拠と思うと一紗は喜悦の表情を浮かべていた。
 露出した亀頭はまだ淡い桃色をしていた。持ち主にお似合いなうぶなところがかわいらしい。
 ふう、と吐息をかける。一度大きく跳ねるやんちゃっぷりに罰として根元をきゅっと握りしめる。

「うっ…」

「勝手に出したら許さないよ」

 そんなもったいない真似はさせられない。まだ夜にすらないっていないのだから。
 体力はほぼ全快。腹も適度に満たされている。睡眠も十分で言うことなし。
 久々のフルコースに思わず口角が上がる。
 さて頂こうかと、一紗は口を開いた。迎えるように舌を出して受け皿のように丸める。

「あ」

「えっ?」

「お風呂、ありがと」

「え、あ、うんんっ!?」

 情事の前に油のついた髪を洗えてよかった。その感謝とともに一紗は顔を前に突き出す。
 喉奥まで一気にくわえ込んだ。多少の息苦しさと同時にぎゅっと締まる膣が愛液の分泌を始めていた。

「ん…」

 小さな喘ぎ声が降ってくる。口の中一杯に唾液を溜めて、舌で肉棒をコーティングしていく。

「あぅ」

 竿の根本は指で相手する。舌と歯で亀頭を優しく愛撫する間、ミルクを絞るように優しく指で握っていく。刺激は強くないが最初から飛ばすほど時間に追われているわけでもない。

「はぁ…んっ…」

「こへ、だすほうなんだ」

 浅く咥えながら見上げると、目が合った和はすぐに顔を背けていた。
 悪いことではない。反応がないとやってるほうもやりがいがないのだから。それ以上に一物は元気よくびくびくと反応を返していた。
 その顔に少しいたずら心が芽生えて、一紗は亀頭を甘噛みする。

「んんっ!」

 気持ちいいとは違った反応が返ってきた。そのまま根元まで口に含むと奥歯でゆっくり圧をかけていく。
 歯が刺さらないように、慎重に。丸々太った芋虫はつぶれて中の汁をこぼしてしまうから。
 中に残っていたぬるぬるとする先走り汁が喉に絡む。わずかな塩味が口に広がり、味覚を刺激していた。

「きもひいい?」

「痛い」

「ん」

 一紗は頭を引いて一物を吐き出す。唾液でドロドロになったそれに、お詫びのつもりで軽い口付けをして、ゆっくりと首を前に押し出す。

「うっ…」

 なるべく口をすぼめて、一物でこじ開けさせるように。口腔を女性器に見立てて、擬似的な性交を表現する。
 だらしない顔をしているだろうか。一紗は堅い杭を飲み込みながら上を向く。
 和は口に手をあて、目を閉じていた。先ほど言ったことを気にしているのだろう、耐えて歯ぎしりする音が小さく耳に届いていた。
 その子供っぽさが愛くるしい。腹の底から湧いてくる笑いを我慢しながら、一紗は唇で雄々しい物をしごいていく。
 速さよりも技巧を重視していた。引くときには裏筋に舌を這わせて、咥えこむ時には亀頭をなでる。時折動きを止めて上に突き出た亀頭の根本、反り返りを唇で優しく押しつぶす。

「くっ…ん…」

 五分、十分と続けていると声に熱が篭ってきていた。官能的な水音に合わせて和の腰が物欲しそうに動いていた。

「でう?」

「ちょっと、でそう」

「……ダメ」

 少しの迷いの後、一紗は人差し指で作った輪っかで陰茎の根本を強く締め上げた。

「うっ…だめ?」

 好物を前に待てをされた小型犬の目が嗜虐心をくすぐる。
 膣で締め上げたときは、絶頂に達したときは、もう出ないほど搾り取ったときはどんな顔をするのだろうか。一紗は口から溢れた唾液を腕で拭い、

「最初は中で出したくない?」

 身を引いて、局部を見せつける。左手で奥まで見えるように広げて見せるといやらしい愛液が、滴り落ちてシーツに染みを作っていた。



「いれるよ」

「カモン」

「ぷっ、なにそれ?」

 鈴口を穴に押し当てた和が吹き出して笑っていた。そのせいで狙いが甘くなり、揺れた肉棒がぷっくりと膨れた陰核をくすぐる。

「っ!」

「あ、ごめん」

 思わず嬌声が漏れる。ぴくっと持ち上がった腰に、遠慮がちに和が下がろうとして、一紗は足を絡ませていた。

「いいから。そんなに気負わないで」

「……わかった」

 和は深く息を吸うとまた竿をもって、

「入れるよ」

 蜜で滴る肉壺は使い慣れているとはいえまだ固く、それでも劣情で膨れ上がった陰茎は無理矢理にでもこじ開けて入ってくる。

「あっ、くぅ…」

「っはぁ…」

 あっ…軽く逝った、かも……
 ひとおもいに貫かれた。唾液と愛液にまみれた肉棒が、肉壁を滑りぬけて子宮の入り口に熱い口づけを交わしていた。
 数日ぶりの性交に、遅れて身体が震えだす。肉体的よりも精神的に軽い絶頂を迎えようとしていた。
 腹に収まる陰茎はオーダーメイドのようにぴったりと納まっていた。大きすぎず長すぎず、物足りなさもあまり感じない。
 数回腹に力を入れると、膣が陰茎の型を取るように吸い付いていた。その度にびくんびくんと跳ねる、緩やかな刺激に腰が喜びの舞を踊る。

「あん、いい、すきぃ…」

「はぁ…うん、す――」

 一紗は両腕を伸ばしていた。飛びつくように和の身体に抱き着いて、そのまま身体を寝かせる。
 覆いかぶさる和の口に唇を合わせていた。ついばむように軽いキスから始まって、徐々にビートを速く、荒々しいものにしていく。
 初動は一紗から。次第にやり返すように唇が、舌が口内を蹂躙していた。

「ぷはっ…」

「はぁ…、んっ」

 二、三分。お互いの唾液を交換しあうような色事を終えて、顔を離す。
 熱情を込めた目で見つめあう。軽い笑みを浮かべた一紗は、和の首裏に腕を回して、

「私の好きは身体のこと。あんたのそれは場に流されて言うセリフじゃないでしょ」

「……それでいいのかな?」

「日本人は難しく考え過ぎなんだよ。セックスなんてゲームの延長みたいなもんだってのに」

 それはそれでどうなのと、渋い顔をする和に、腕を引いて頭を寄せる。
 長い長いキスをした。唇を合わせるだけの、優しいキスを。

「今日はいいんだよ」

「……わかった」

 唇を離した和は、それでもまだ納得のいっていない顔をしていた。
 もう、と一紗はむくれて見せる。そして和の腕を取って、自分の乳房を握らせると、

「そろそろ、気持ちよくなろ?」

 ぎゅっと、膣圧を強める。

「うっ…」

 強弱をつけて、陰茎を刺激する。そのたびに素直な反応が返ってきて、思わず笑みがこぼれる。
 我慢できない。もっと脳髄に叩きこむような野蛮な快楽を欲しがっている。
 堪え性のない身体が嫌になる。と同時に理性を蒸発させた獣になることも望んでいた。

「あ…んんっ…」

 和が腰を引く。固く張ったかり首が肉壁の細かい突起を弾いて、歯がかみ合わなくなるような快感を与えていた。

「綺麗だ」

「うん、んっ! …あぁっ、んっ、はぁ…」

 直後に鋭い挿入が繰り返される。尻を叩くような音を響かせながら、大きくグラインドする。その度あふれ出た愛液がいやらしく音を当てていた。
 はや…い…んんっ!
 それは最早獣などと言う生易しいものでは無かった。怪物だ。人の皮を被った怪物だった。
 声も出さず一心不乱に打ち付ける。回数を重ねる毎にその速度はまし、鋭く突きつける。

「あっ、んんっ…あっ、っへ…」

 まっ、んんっ…まっ、まって…
 声も出ない。動きに合わせて荒々しい息遣いで喘ぐしかできない。
 ダメだ。壊れる。やられる。潰される。
 余裕なく、垂れた舌が空を舐める。和は少し上体を起こすと、一紗の足を持っていた。

「あ、あ゛あ゛う゛ぅ゛!」

 固定され、引っ張られ、突き上げる動きに合わせられる。だらだらと流れ出る愛液が泡を立てていた。

「はぁ…はぁ…っ」

「やっ、あ゛…おっ、お゛っ…」

 違う。違う、こんなはずじゃない。
 もっと。もっと欲しい。
 つま先に力が入る。ぴんと天を指す乳房の先が激しく揺れる。

「くっ…いっ…く……」

 大きく張った肉棒が固く、大きく反りを増していた。肉壺の中が持ち上げられる感覚に、一紗は自分から腰を上げていた。
 は、げしい、すぎ、るっ、うっ。
 耐えられない。止まらない。
 獰猛な肉食獣が子宮口に噛み付いて、こじ開けようと爪を立てていた。
 堕ちる。堕ちてしまう。何処かこれでいいと思っている自分に一紗は首を横に振る。
 足を絡ませて動きを止めようとした。しかし力が入らない。渾身の力のこもったピストン運動はそれでは止まらない。
 やばっ、いぐっ…
 次第に膣が痙攣しだしていた。最高潮に達する準備を始めていた。

「あ゛あ゛んんっ…お゛、おかし、く、な゛る゛っんん゛っ!?」

「そ、そろそろっ……」

 歯を食いしばった和の顔が涙で滲んでいた。
 まって、まだ……
 ふつふつと腹の奥から湧き出る感情に頭が塗りつぶされる。
 ちがう。ちがうんだ。
 きいて、くれ。たのむから。
 腰が止まらない。一物が抉り続ける。
 まもなく。まもなくその時が来てしまう。

「やっ、ああっ…や、やま…と…」

 だから、その前に、伝えることがある。

「はぁ…な、なにっ…」

 一紗は震える身体を抑えつつ、手を伸ばす。中途半端に開いた手のひらが和の頬に当たり、滑り抜けていた。

「あっ…へ…」

「へ…へ?」

「へ…へた、くそ……」

「……えっ?」

 時が凍りつく。あれだけ騒々しかった嵐が凪いでいた。
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