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第二章 悪逆非道、邪悪なゴーレム

第十五話 ゴーレムVS大蛇!

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ああ、やめて!そんな大きいお口開けて!ああ!食われた!普通に食われたよ!
歯は牙しかないからそのまま丸飲み!
うごけねえ!外より締め付けが厳しい!
くっそー、蛇の腹の中かよ。どんどん奥に押し込まれてる。
てかこいつオレのこと消化する自信があるのかよ。こちとらゴーレムだぞごらあ!
動いてたから食えると思いました!みたいな?なめんなよ?
腹の中で暴れてくれるわ!
とはいうものの、身動きができないわけでして。
焼いちゃう?焼いちゃう?
でも燃えても熱くないとは言っても、いまいち自分の強度に自信がないんだよね。
やっぱ、動物って食べれるものじゃないと口に入れないじゃん?
てことは、オレのこと溶かして食えると。
消火液で溶けるのに火力で溶けないってのはちと不安が残る。
と、言うことで。お腹に穴を開けましょう。
重力魔法発動!オレの体を更に重く!重く!重く!
おお、蛇がのたうち回っているのがよく分かる!ジェットコースター気分だ!周り真っ暗だけど!
もうちょい重くすれば・・・おお、足が出た。
蛇の筋肉と鱗を押しつぶしたぜ。
今までより体が重いけど、もうこの蛇動けないんじゃないかな?
頭としっぽの方がじったんばったんしてるけど、オレの重さのせいで腹の中心部分はまったく動けない状態だね。
ふふふ、成功だ。
オレの動作もゆっくりになってしまうけど・・・とりあえず、腹をかっ捌きますか。

どっせい!!!!

両手で筋肉と鱗をかき分けて、お腹の中から登場!
ふいい、重かった。体重は戻そう。
うわ、思ったより地面が陥没してた。重すぎた?
お、暗くなった?あ、蛇の影か。
まだ蛇、生きてたのね。
ガンつけてきやがって!まだオレを食う気か!
にらみ合い、といってもオレの目はバケツに2本の横線が入ってるだけだが。
尻尾!流石にもう吹き飛ぶのは嫌だ!
全力で踏ん張る!ぬおおおおおおおお!
地面が抉れて後方に引きずられたが堪えた!
こっちの番だ!

このまま鱗掴んで尻尾を引きちぎってやる!
ぬりゃあ!
オレの握力は多少太い木でも簡単に握りつぶせるんだぜ!
大蛇の体液がそこら中に飛び散りながら、尻尾が跳ね回る!
流石に戦意喪失か。逃げ出そうとする!
させないよ!
オレ自身の重さを限りなく0にして・・・足元で爆裂魔法!

『ボオオン!』

蛇の頭の上まで跳びあがり・・・そのまま膝から自由落下!
重力魔法カット!

『グジャアア!』




うん、嫌な音がしたな。
蛇の頭を頭蓋骨ごと粉砕してやったわ!
昨日ロケットパンチを考えてた時に一緒に思いついた!
オレ自身の体がもう凶器だもんね。硬くて重いから。
オレは立ち上がると、クレーターの中心にあるつぶれた蛇の頭を引き裂いて魔石を回収。
うん、吸い込まれないね。
割ったらどうだ?おお、入った入った。
こいつ魔法なんか使えたのかな?
ん、壁・・・・壁か・・・・。
障壁魔法か!いいね!
ついでに一応死体も回収。
何メートルあるんだよこいつ。
袋の中に納まりきるのか・・・・。
仕舞う時間の方が、戦闘時間より時間かかってるんじゃねえか?これ。
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