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第一章 志雄、ゴーレムになる

第十話 ゴーレム、小慣れてくる

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順調に狩りを進めております。
さっきのイノシシさんも倒せました。あれは魔物ではなかったのだろうか、どこを探しても魔石が出てこなかったけど。
三匹倒して、二匹から出なかったので一匹は丸々お持ち帰りにします。
二匹分のミンチが出来上がりました。流石に持って帰りませんが。

あと、木のお化けもいました。
白骨化した人を大量にぶら下げてました。
パンチ一発で胴体バラバラにしましたけどね。
魔石もちゃんと出たので取り込みました。
幻覚っぽい魔法が使えるようになったけど、結構リキまないとうまく使えません。
これは後回しですかね。

一緒に念動的な魔法も入手。
これは便利!この太い指ではやりにくい解体作業がはかどります。
やっほーい。

さっきのスライムともまた会いました。
流石に手ぶらではと思いこいつの魔石はお持ち帰りで。
他にも無駄にでかい蝙蝠とか無駄にでかい蛇とか無駄にでかい蛙とかいましたけど。
てかこの森は何でもかんでもでかくないと気が済まないのかと。
しかも、こいつらことごとく魔石ないし。使えねえ・・・。

そして今は森の淵に来ています。
森から出るなと言われているので、ここから先には進めません。
体が出ることを拒否していまして、コントロール出来ないです。はい。
そんな森の淵にいる理由なんですが、結構イケメンの鹿がいるからです。
ええ、素晴らしいイケメンです。
体はオレよりも小ぶりですが、帯電してるんですよ!
電気鹿!地○鹿!
や、あんなユルキャラじゃないですけどね。
ふさふさの体毛に、青白い電撃を体に纏っています。かっこいいな。
首をせわしなく動かしていて、周りを警戒している様子です。
うーん、森の方こないかなー。
電撃魔法欲しいじゃない?
お、鹿が首をあげましたね。
警戒してるのかな?気づかれたかもしれない。
こっちに走りこんできた!
なんですと?!
あ、飛び越えられた!
すごい脚力だ!
あれで本気で逃げられたら追いかけられないっしょ。
取りあえず跳んでいった方向に向かおう。
待てー!
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