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わくわくのダンジョン研修
第37話 わくわくのダンジョン研修 11
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と、いう訳にもいかず。
とりあえず慣らし運転で20層の雑魚モンスターを倒しに倒して連携の確認です!
「右からハードアント、3来ます」
「了解!」
私は敵の位置を確認すると、剣を構える花蓮さんが元気よく返事をします。
「ウチより発見早いやん! ちょあ! ちょあ!」
関西弁の静さんが手に持ったクロスボウで敵ハードアントを射抜きます。
「視野が広いのね、支援魔法のタイミングも完璧だし。火属性の付与魔法なんて燃えるわ!」
もう一人の前衛、早苗さんは剣を振るう度にずれたメガネを直すのが特徴的な背の高い女性です。
このパーティは何気に手が掛かりません。基本的に彼女達は回避メインの攻撃特化パーティです。防御は余り考えない様子なので、私は敵の足止めに魔法を使うか攻撃するメンバーの武器に属性魔法で付与を行うのがメインです。
敵の発見が早いため、被弾をあまりしないので回復魔法の出番が少ないので楽です。
「どおりゃああ!」
花蓮さんがハードアントを手に持つハルバードで真っ二つにしました。
早苗さんも燃え盛る剣をでハードアントを一閃、もう一匹のハードアントは大量の矢を背に刺して事切れています。
「三人とも見事ですね。殲滅力が高いです」
「佐々木ちゃんのおかげやで、普段ウチは斥候も兼ねてるさかい攻撃に参加できへんのや」
「そうね。花蓮は敵の増援に警戒しないといけない立場だから、なかなか攻撃には集中出来ていないものね」
「だな!」
弓使いは目がいいですからね。敵の発見は得意なのでしょう。
私の場合は敵の魔石を認知して敵を発見しますから、視野以上の探索能力がありますが。
「こうなると、戦い方も変えなければならないな」
「せやな。ウチもは中衛でも攻撃よりにシフトするで!」
「矢が飛び交うようになると、今までみたいにただ前に突き進むと背中から射抜かれそうね」
「そんな間抜けな真似せーへんよ!」
「でも敵との混戦になるとこえーな」
「その状況になったら撃つのを止めればいいのでは?」
「したら結局ウチの出番ないやん!」
「佐々木ちゃんは攻撃魔法もあるのよね?」
「ええ」
いつの間にかちゃん付けが定着してしまいました。
「今回は回復と支援魔法使いとしてパーティに合流していますから、手が空いててかつ攻撃出来そうで味方に被害が出ないタイミングでしか撃たないですけどね」
「これだよ花蓮」
「なにがコレやねんな」
「自身の役目というものを理解しろってことよね」
「むう。せっかく敵倒せると思ったんに」
「接近前に敵を削れるだけ削ってくれるだけでも十分じゃないですかね?」
「佐々木ちゃんの言う通り! てな訳で、ドロップ漁ろう」
そういえば敵を倒せばドロップが出るんでした。最初の方はドロップも少し見てましたが、余り使えそうな物がなかったので気にしなくなっていました。
「連携も確認できたし、そろそろボスいっちゃう? いっちゃう?」
「ええで!」
「いきましょう」
とりあえず慣らし運転で20層の雑魚モンスターを倒しに倒して連携の確認です!
「右からハードアント、3来ます」
「了解!」
私は敵の位置を確認すると、剣を構える花蓮さんが元気よく返事をします。
「ウチより発見早いやん! ちょあ! ちょあ!」
関西弁の静さんが手に持ったクロスボウで敵ハードアントを射抜きます。
「視野が広いのね、支援魔法のタイミングも完璧だし。火属性の付与魔法なんて燃えるわ!」
もう一人の前衛、早苗さんは剣を振るう度にずれたメガネを直すのが特徴的な背の高い女性です。
このパーティは何気に手が掛かりません。基本的に彼女達は回避メインの攻撃特化パーティです。防御は余り考えない様子なので、私は敵の足止めに魔法を使うか攻撃するメンバーの武器に属性魔法で付与を行うのがメインです。
敵の発見が早いため、被弾をあまりしないので回復魔法の出番が少ないので楽です。
「どおりゃああ!」
花蓮さんがハードアントを手に持つハルバードで真っ二つにしました。
早苗さんも燃え盛る剣をでハードアントを一閃、もう一匹のハードアントは大量の矢を背に刺して事切れています。
「三人とも見事ですね。殲滅力が高いです」
「佐々木ちゃんのおかげやで、普段ウチは斥候も兼ねてるさかい攻撃に参加できへんのや」
「そうね。花蓮は敵の増援に警戒しないといけない立場だから、なかなか攻撃には集中出来ていないものね」
「だな!」
弓使いは目がいいですからね。敵の発見は得意なのでしょう。
私の場合は敵の魔石を認知して敵を発見しますから、視野以上の探索能力がありますが。
「こうなると、戦い方も変えなければならないな」
「せやな。ウチもは中衛でも攻撃よりにシフトするで!」
「矢が飛び交うようになると、今までみたいにただ前に突き進むと背中から射抜かれそうね」
「そんな間抜けな真似せーへんよ!」
「でも敵との混戦になるとこえーな」
「その状況になったら撃つのを止めればいいのでは?」
「したら結局ウチの出番ないやん!」
「佐々木ちゃんは攻撃魔法もあるのよね?」
「ええ」
いつの間にかちゃん付けが定着してしまいました。
「今回は回復と支援魔法使いとしてパーティに合流していますから、手が空いててかつ攻撃出来そうで味方に被害が出ないタイミングでしか撃たないですけどね」
「これだよ花蓮」
「なにがコレやねんな」
「自身の役目というものを理解しろってことよね」
「むう。せっかく敵倒せると思ったんに」
「接近前に敵を削れるだけ削ってくれるだけでも十分じゃないですかね?」
「佐々木ちゃんの言う通り! てな訳で、ドロップ漁ろう」
そういえば敵を倒せばドロップが出るんでした。最初の方はドロップも少し見てましたが、余り使えそうな物がなかったので気にしなくなっていました。
「連携も確認できたし、そろそろボスいっちゃう? いっちゃう?」
「ええで!」
「いきましょう」
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